第7話:スポーツでは前の人生よりはるかに得意だ!
50年前のちょっとだけ違う日本に舞い戻った俺。身体が丈夫でケガをしにくいこの世界を楽しんでいた。
小学校5年と6年は、昔の通り、ソフトボールと陸上の選手でも頑張った。
昔はソフトボールは4年生の時は、パカパカ打てたのに、5年生になって急に打てなくなったと思ったら、急激な近視でなおかつ左右に差があった。気がついた時には遅くてどんどん悪くなっていった。母ちゃんが後悔してたなあ。違うよテレビばかり見てた俺のせんよと言ってあげれば良かった。
今回の人生では、気を付けたこともあるけど、視力はずっと1.5だ。だからバッティングもいいし、センターの守備でも問題無い。それとやはり左利きなので何故かピッチャーも時々やらされる。まあ二刀流だ(笑)。
昔目が悪くなった唯一の得意なスポーツはかけっこだった。田舎の運動会のスターだったな(笑)。
今回の人生では、さらに足が速い。小学校6年になると、13秒フラットと、田舎では無敵だ。体育祭では周辺の学校との対抗戦で、やはり100m走で1位になった。
サッカーも昔に比べると、全然いい。何故かというと、テレビで見続けていたことが今回の人生で生きるのだ。ずるいなと思いつつ、フェイントやアウトサイドでのシュート等昭和のド田舎では誰も見たこと無かったので、かなり尊敬されている。
そんなこんなで中学生。
ここで明らかに前の人生と今回では、歴史が異なることに気づいたのだった。楽し過ぎて気づいていなかったのだ・・・・。