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第6話:阿蘇で事件

50年前の世界は、ちょっと違った世界。今は小学生だけで自転車で九州の旅の途中。

死んだ後に50年前の不思議な日本に舞い戻った俺は、小学校5年生の夏に、同級生達と九州に渡り、自転車で大分から阿蘇を目指している。高いところから飛び降りても大丈夫だし、疲れにくいし、なんと便利な世界なんだ!


昨日も小学生だけで、テントに泊まり、皆でカレーを食った。ご飯は飯盒飯だ。やっぱ飯盒名のおこげは格別に美味い!


朝は昨日買ってあったパンを食って、いよいよ阿蘇を目指して出発した。

やはりずっと続く黄緑色の景色が素晴らしい。ちなみに俺は小さい頃から黄緑色が一番好きだww。



それでも外輪山の坂道は、ちょっときつかった。下り坂は皆でレースだ。途中1人ブチこけたが、全然無事。やっぱり便利な世界。50キロはでていたから、前の世界なら転倒するとあの世行きだったかも。


いよいよ阿蘇に入って、有名な「米塚」を横目に見ながら、自転車を走らせ、草千里に着いた。


やっぱり草千里最高!!!何度来ても心が晴れ晴れするな。

そういえば、草千里の馬に長女と一緒に乗ったなあ。案外位置が高くて怖かったけど、楽しかったなあ。


あまり時間が無いので、火口まで一気に上がった。さすがにきつい。


そこで事件が起こった。お調子者の同級生が柵を超えて火口に入ったのだけど、足を滑らせ、下に落ちていった。おいおいさすがにやばいぞーーー。それと周辺も騒ぎになった。


そのお調子者は、途中で引っかかって助かった。そのまま自力で這い上がり擦り傷だけで済んだが、さすがに係の人に大目玉を食らった。元の世界ならニュースになったろう。


こそこそと火口を後にして、草千里のレストランで一番安いうどんを皆で食べた。帰りもひたすら自転車をこいで、また野宿をして、翌日四国へ戻った。


この不思議な世界では、小学生でたいしてお金もかけずにここまで冒険できるんだ!


俺はこの世界を十二分に楽しんでいる。


こんな楽しい世界は、まだまだ続くといいのだが・・・・

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