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第24話:夏の合宿始まる。おお異世界アニメっぽいぞ!

7月に入り、南方の無人島で訓練合宿が行われる。いよいよ学園ものの異世界アニメっぽい!しかし、半分リアルなこの世界ではどういう感じなんだろう。


島へは船で1泊して朝着いたのだが、いきなり訓練が始まる。

まずは、個人個人で崖から海に落ちる訓練。飛び降りながら海面にエアブラスターを撃ち、衝撃を和らげる。学校でこれまで何度もやってきた訓練ではある。


しかし、陸の上とはかってが違う。海面に落ちた時の衝撃はもちろんかなり少ないが、海面から跳ね返るエアブラスターの勢いが弱いため、エアブラスターで緩和される衝撃は2,3割に留まるし、うまくやらないとほとんど緩和されないため、海面に叩きつけられる。


まずは15m程度の高さからやらされる。


ここで俺の致命的な欠陥により、内心かなりドキドキすることになった。

その欠陥とはとんでもない重度の「高所恐怖症」である。


前の世界では、例えば、

・テニスの審判台に座っていても怖い

・スキーのリフトなんてありえない

・テレビや映画で高いところから見下ろす映像だけでビビる

 アバターも怖かった


この世界では数mの高さから落ちても全然大丈夫なので、けっこう慣れたとはいえ、前の世界の怖い記憶は簡単には消えない。

でもこんなところで尻込みしたら、先に進めないし、教官にさっき嫌なことを聞いたから高所恐怖症って見られるのもまずい。


教官から言われた嫌なこととは?

「今日からの訓練に、もし全然ついてこれない者がいたら、その生徒はイエローカードになる。1年のうちにレッドカードを食らったものは、卒業後は『事務職員』で働くことになる可能性が高い。事務職員は他の者に比べて給料が半分以下だ。そうならないように気合入れていけよ。もちろん大怪我しないように常に冷静に判断しろ」


ええ、給料半分以下の事務職員!半分以下って年収800万ならいいけど、300万とかだったら、嫌だな。別の世界に飛ばされて貧乏なのは切ない。しかも事務仕事は俺は前の世界でも苦手だった。今でも接客や営業の方がずっと向いているはずだ。


次々に生徒が飛んで行った後、俺の番。怖い!でもそんな素振りはダメだ。

海の上に落ちてもケガする高さでもないし、大丈夫。

問題は、エアブラスターを撃つタイミングと強さと質だ。

突きさすようなタイプではなく、クッションのようなタイプだ。


飛んだ。落ちる落ちる・・・冷静に冷静に、よしここだ。冷静に両手で撃った。どうにかフワッと降りることができた。

岸に泳いで渡ると教官から「上出来だ。良かったぞ」と言われてホッとする。


しかし、次は40m級の高さだそうだ。うへっそれはマジで怖そうだ。


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