白き夜空の星々よ
「ブックマークをつけちゃだめなのかな」
作者: xoo 先生
https://ncode.syosetu.com/n6004jv/
私のスコップ・エッセイで作家さまの作品を掲載するときは事前連絡しない方針だ。それは大きくリスクをともない、読者、作家さま、そして私自身に緊張をあたえる。
緊張とはテンション、音楽をふくめ創作に感動をあたえる魔法の技法。
とはいえルーツは明らかにしたい、これも創作の性 (サガ) だろう。ゾンビランドサガの主題歌「徒花ネクロマンシー」は好きすぎてシングルを購入してしまった。それはともかく感想欄にて xoo 先生に掲載の許可を頂いたので、所見をのべさせていただこう。
「こまけぇこたぁいいんだよ!!」
以上である。
◇◇◇
……このまま終わりたかったが、せっかくなので少し踏み込んで語らせていただこう。念能力によって批判をしない制約と誓約がかけられた本作ではあるが、もとよりそのつもりはない。
星の少ない評価点を批判する作家さまがおられる、満点一択であるべきだと。あるいは気にするな、自由であるべきだと主張する作家さまもおられる。私の所見をのべさせていただこう。
「争え……もっと争え……」
つねに満点じゃないと嫌なんだろ?
ブックマークだけされて2ptだけ、さらにそれすら消えるのがさびしいんだろ?
わかるさ。共感するさ。その気持ちを作品として書いたんだ、いいじゃないか。素直な気持ちを表現して何が悪い。倫理的に悪い? 批判が怖い? そんなもん理屈や感動でねじ伏せる作品にしちまいな。それが文芸だよ。
そもそも評価システムに問題がある? それをテーマに作品を書いたんだ、いいじゃないか。それに同意する人々の声が運営を動かしシステムが改善されるかもしれない。論評が世論を産んで世界が改変されるなどドラマチックで胸が熱い。
私は後で読む作品はブラウザーで保存するので、ブックマークはお釣りはいらねえぜ的な意味しかない。面白いと思ったら常に満点の星を送る。
ただ誤解するなかれ、私は意図的に残酷で無神経なのだ。
私は人の成長など期待もしてないし願ってもない。他人にアドバイスを送った所でマウントを取られたと感じられるか、傷つけるかの二択しかない。だから感想を書きたくないし、他人の活動報告に書き込みもしたくない。
それでも、それでもお節介に、私の活動報告や感想欄に書き込みをしてくれる人がいる。これを愛さずにいられようか?
私の作品が投稿されると、首輪をつけて散歩に出る。野放しにすると危険だからだ。
すれ違う町の人たちが、かわいいねと撫でてくれたり満点の星評価をしてくれる。私は喜んで尻尾を振るが、いつもお世話をしてくれるご主人さまへの恩を忘れたことはない。
私にとって白い星は愛情の証。
それが辛い記憶となげくなら、多くの人に愛される作品にして黒く塗りつぶせばいい。星が流れ瞬く夜空こそロマンチックで胸が熱い。
◇◇◇
「彩りゆず」
作者:椎名ユズキ 先生
https://ncode.syosetu.com/n8384js/
エッセイを掘るようになって驚愕するのが、椎名ユズキ 先生の存在である。この人を語る特集が余裕で組める。ありとあらゆる、おそらくは全てのエッセイに目を通しておられるんじゃないかというくらいの感想欄での遭遇率である。
それも最近活動し始めたニワカの私とは違い、結構古い作品の感想欄にも書き込みが見られる。妖精だ、なろうの妖精だ。
「今、小説を書いているあなたに読んでほしいエッセイリンク集」
作者: 椎名ユズキ 先生
https://ncode.syosetu.com/n7932jj/
第一話冒頭で紹介した見るべき、そして再評価すべきこのエッセイリンク集、最終更新日をご覧いただきたい。そう、つい最更新されている。なんと、まだ終わってないのだ。
私の活動欄にリンクの貼り方を書き込んで教えてくれたり、初心者や人気作家にいたるまで幅広く優しく柔らかな書き込みを続けておられる。本物だ、本物の妖精だ。
しかし、私が 椎名ユズキ 先生を高く評価するのはそれだけではない。先生は真剣な作品に対しては真摯な態度で評価しており、さらにご自身も積極的に作品を投稿なさり最前線で戦っている。本物だ。
正直言うが、私の作品よりも 椎名ユズキ 先生の「彩りゆず」を評価すべきだ。こちらがオリジナルであり、私は模倣に過ぎない。
何度も言うが、「今、小説を書いているあなたに読んでほしいエッセイリンク集」を再評価すべきだ。人知れずいまだ更新を続けるサグラダ・ファミリアのような作品の、制作意図や意義に気付いて君はじっとしていられるのか?
◇◇◇
「変人おれごん未来の、第5作執筆もよう悶々エッセイ」
作者:おれごん未来 先生
https://ncode.syosetu.com/n4919in/
松本零士の「男おいどん」を思わせる生活感と哀愁漂う独身男性のエッセイ。かわいい。ていうか、男おいどんとか誰がわかるんだよ。私もキノコくらいしか覚えていないし、さすがに世代が違う。
「第10話 ヨコハマ買い出し紀行」や「第33話 ロボットには私怨で乗る」など、私としても見過ごせないタイトルが踊る中、文章が上手いよな……読める、すいすい読める。
もう確信してるんだけど、文学の才能って読みやすさやで。内容で判断するのは実用書や論文、企画の提案書や。ただし簡単な言葉で丁重にひらがなで書けば読みやすいってわけでもない。
それはそうと、感想欄は安定の 椎名ユズキ。もはや先生もつけない。あなたは固有名詞ではない、現象だ。そして意外にもリアル深窓の貴族令嬢と噂される ひだまりのねこ 先生の書き込みも。ど、どういうことだってばよ (ナルト)
◇◇◇
「TRPG冒険狂時代 」
作者:@篩獅師(ふるいしし/shi_shi)先生
https://ncode.syosetu.com/n5280hq/
ふ、ふおおお……。
クトゥルフ、クトゥルフいうてる私ですけども、実はTRPGを一度もやったことがないのです。まわりにやってる人が全くいなかったのです。全く出会わなかったのです。やりたかった……人生やり直したいと思うのはこういう時である。
ていうかこの作品、資料集ですよね? これこそ出版社は電子書籍化すべきでは? そりゃ大ヒットはしませんけど、確実に利益出せますよね? 私のエッセイを読んでいる出版業界の方がいるとは思いませんが、仮にいたとして私の言うことにピンとこない人は企画に向いてないと思います。
◇◇◇
いかん、想定より本文が長くなりもうした。連載は長く本文は短くがモットーなのだ。これにて御免、散ッ! (シュ)