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自作への感想や活動報告に返信すべきか?



「私は好きにした、君らも好きにしろ」



 牧悟郎博士の言葉を借りるまでもなく、返信するかどうかなんて人の勝手だし口出しすることではない。私は返信が好きなので喜んで書くのだが、ほとんど返信しない作家さまもおられる。それはストイックでかっこいい。



「エロ小説を売ってお小遣い稼ぎするおじさんの話」

作者: 埴輪庭 先生



 別に執筆者が感想に対し返信をしないからといってシン・ゴジラが上陸するわけでもないので何の問題もない。そもそも返信をするメリットはあるのか。ある。私は今それを実感している。


 私の作品の感想欄へ常に奇怪な感想を書いてくれる漉緒 先生、いや、彼 (?) はスコッパーとして評価したいのでここでは漉緒 氏とよばせてもらおう。

 私は彼の難解な感想に理解したりしなかったりして返信していたのだが、昨日彼は私の本作に対する活動報告にこのような一言を書きこんだのだ。



「ワイの公開ブックマークを見るがよかろうなのだ」

(原文ママ)



 わかる?

 めっちゃかわいくない?


 私は活動報告で遠回しに情報提供を呼びかけたのだが、彼はそれに即応してくれた。しかし、それにしてもこの一文ですよ。彼は狙っていない、これが素なのだ。


 私はリスかなにかの小動物がテーブルの上に現れ、甲高い声でこの一言をいう昭和のアニメチックな妄想をしてしまい脱力した。かわいすぎる。今もクククと笑いながらこのエッセイを書いている。これがメリットだ。こまめに返信していると、こんな瞬間が味わえるのだ。



◇◇◇



 さて、そんな漉緒 氏のブックマークだが、確かに優れた審美眼の持ち主である。



「少女漫画を読んでいたころ」

作者:半夏寒蝉 先生



「イタリア人精神科医が紐解く漫画・アニメの心理学」

作者:パントー・フランチェスコ 先生



「迷惑趣味人系落語から読み取る人生訓」

作者: 大浜 英彰 先生



「馬鹿舌のグルメ」

作者:冨井春義 先生



 ……渋すぎだぞ、おい。しかしほとんどの作品は一話で読むのを止めた。これを一気読みするのはもったない。こういう作品は後日ゆっくりと珈琲を飲みながら鑑賞する。


 ランキングに上がる最新の人気作を追うのも一興だが、こうやって過去の名作を味わうことこそ、なろう本来の嗜みであろう。


 漉緒 氏のブックマークは名作の宝庫だ。スコッパーのブックマークをスコップする新たな喜びを得た。自分のブックマークもご覧あれというかたは、ぜひ感想欄を活用して書き込んで頂きたい。私は厳格な人間ではないし、少々やんちゃな内容でも怒ったり叩いたりはしないので遠慮は無用である。



 それはそうと、漉緒 氏のブックマークに私の作品が全く無いのはどういうことですかな? ん? あとでじっくり話し合いたいものですわ、ホーホホホ!




◇◇◇



 音楽や漫画、映画に食事のレビュー系エッセイは面白いが、それ以上に有益である。過剰な創作を加えてレビューする芸風の私とは違い、淡々と鑑賞した作品を評論し続ける執筆者たちはもはや偉人である。



「映画を観た。感想を書いてみた。」

作者:依馬 亜連 先生



「自分の『好き』を語る ♪♬音楽編♪♫♩」

作者:七宝 先生



「ひと昔前のアニソンを歌っていた歌手やグループについて語る」

作者:九傷 先生



「1000曲歌えるようになりてえなぁ」

作者: 歌川 詩季 先生



 スコップするまでもなく有名作ばかりになってしまった感もあるが、連載作品は評価点が一度しか渡せないので、ランキングには上がりにくく不公平感が否めない。私はいつの日か、これらレビュー系エッセイの情報をまとめたいと考えているので情報提供を求める。



◇◇◇



 情報提供といえば、私は本作で過去の名作エッセイもスコップしていきたいのはもちろんだが、やはり現在執筆活動中でユニークな作品を書かれている作家さまを優先的にスコップしたい。


 卑劣で姑息な作風で自作がチロチロとランキングに顔を出すようになった私だからこそ、真に読むべき作品を掘り起こし、正しい評価を共有すべき義務があると認識している。


 評価やランキングを求めず、ただ真摯にエッセイを書く作家さまに光が当たらない世界など滅べばいい。彼らが筆を折る前に、私はやれることをやっておきたい。


 そういう理由で本作を書き始めたので、この作品というか作風を分析して模倣したエッセイを誰かが書くのは大いに推奨するし、なんなら協力する。



◇◇◇



 最後に。


 感想欄にチクリと批判めいた一言を残し去っていく人がいる。それを読んで傷ついた作家さまもおられよう。申し上げるが、彼らは臆病なのだ。言い換えよう、繊細なのだ。


 本当につまらない作品なら黙ってブラウザーバックすれば良いものを、どうしても一言書きたくなるくらい作品に心を動かされてしまったのだ。それをうまく伝えられなくて、あんな書き方になってしまったのだ。


 鼻で笑って無視するもよし。潜在的な愛読者と分析して小粋なジョークで返すも良し。それを含めてなろう作品であると私は思うのだ。


 え? 私はどうするかって? んなもんイラついたら黙って消すに決まってんじゃん。目障りな害虫に慈悲は不要でしてよ、ホーホホホ!


※冗談です。


 次回は作家同士のコミュニケーションや企画について取り上げたい。とはいえほとんど知らないし一度しか参加したことが無いので情報提供を求める。べつに今でなくてもいい。この連載は長く続けるつもりなので、企画開始時に情報を提供してくれたら可能な限り応援したい。



追記)

 あまり返信なさらない作家さまの、例としてあげた埴輪庭 先生の作品に書いた私の感想に返信が……

 読んで頂ければわかると思うが、題材の面白さも読みやすい文章も並ではない。まるでプロだと思ったら本当にプロだったという。


繰り返しになるが


「エロ小説を売ってお小遣い稼ぎするおじさんの話」

作者: 埴輪庭 先生


ぜひご覧あれ。


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