はじめに読んでくださいまし、ホーホホホ!
いくら若くて美しい貴族令嬢の私であっても、好みというものがあり公平ではない。加えて、なろうに存在する全てのエッセイを満遍なく読むことは不可能だ。
ゆえに感想欄を活用して頂きたい。自薦・他薦を問わず読んで欲しいエッセイがあれば書き込んで欲しいし、読んで欲しい。
そのさい、どこがどう面白いかを詳細に書いて頂ければ、私も可能な限り読むつもりだし、他の閲覧者の方々も読んで頂けると信じたい。
私はなろう小説におけるテンプレート化を肯定的に捉えているが、それでも名作の数々が世に認められ始めた現状を鑑みるに、今後は衰退していくと予想している。
いずれ大きなイノベーションが起きると期待しているが、私はエッセイにその可能性を見出している。
波が過ぎて潮が引いたあとで砂浜を批評するくらいなら、私は沖にでてビッグウェーブを華麗にサーフィンしてやろう。
そしてボード片手に海から上がり、めっちゃドヤ顔で自慢しまくってやる。あの作品、私が最初に見つけたんスよ! マジ凄くないっスか? って感じで。だ、ださい……
◇◇◇
さて私の好みを語る前に、執筆者目線で絶対読むべき作品をあげさせて頂きたい。
「今、小説を書いているあなたに読んでほしいエッセイリンク集」
作者: 椎名ユズキ 先生
私が最初になろうで作品を書き始めたころ、このエッセイとそのリンク先がどれだけ勉強になったか計り知れない。そして今も定期的にアクセスして読み返している。もはや初恋、ふりこ細工の心だ (村下孝蔵)
総合評価が案外低いのが到底納得いかない。お世話になった人はもう一度読み返して忘れていたであろう評価ポイントを入れるべきだ。個人的には数百万ポイントの価値がある。
◇◇◇
……ようやく好みを語れる。コホン。
私が好むエッセイは料理系。主婦やお姉さま、腕自慢のオッチャンがお菓子や日常のご飯を作るさまを投稿する作品が読んでて一番楽しい。これが本当のさまあ系だ 。嘘だ。
別にごちそうじゃなくてもいい。文法が破綻した雑文でもかまわないどころか、むしろ生々しくてすき。おいしそうでほんわかしてたら他に何も望まない。
台所の錬成場シリーズ
「春ですね! 桜のようかんを作ったよ!」
「げんらの、いも・くり・なんきん」
作者: 幻邏 先生
「アップルパイは三角派」
作者: みこと。@「とばり姫」単話配信中!先生
コーラ煮シリーズ
「鶏手羽のコーラ煮をまねっこした」
「お弁当を卒業したかった」
作者: 穂積 零 先生
……こういう作品がエッセイのランキングを占拠する世の中であって欲しい。さらに投稿日時関係なく読んでて楽しいのも大きな魅力である。
ちょっと見当たらなかったが、猫や犬、とくにサモエドのエッセイもあれば読みたい。
クマやイノシシを狩猟するエッセイは……めっちゃ興味ある。むしろ爆発的な人気作になる可能性なくない? 猟師の人書いて書いて。
オジサンの、ちょいと居酒屋飲み歩きエッセイや、ラーメンを語るエッセイなどもぜひぜひ読ませて頂きたい。写真付きだとめっちゃうれしい。
個人的に興味はないが、鉄道模型やモデルガンでキャッキャウフフするオジサンたちは微笑ましい。まじでかわいい。
ただし富野ガンダムを語る作品は、ふだんと違う態度で読ませて頂くゆえ覚悟されたし。私はMSより脚本と社会背景を重点に論じるYouTubeチャンネルを、いくつか有料のメンバーシップで加入している程度にはガチ勢である。
◇◇◇
私は政治や社会を語るエッセイは好まない。
一応ネット上ではノンポリの立ち位置だが、政治に無関心という訳でもない。必ず選挙には行く。私事ではあるが、リアルで某政治団体の恐喝を受けたことがある。
具体的には恫喝と威圧行為。警察に相談したが、具体的には助けないくせに刑事が現れ情報収集に協力させられた。バックにいた某政治家を私は絶対に許さない。
好まない理由は単純につまらないからだ。まず内容が陳腐。ネットで拾った話題にのっかり過激な主張を装う大衆迎合な内容や、逆に無神経なサイコパスの理想論なんて恥ずかしくて読みたくない。
では本当に過激だったり、自覚したサイコパスな内容は一読の価値があるのか。ある。賛否は別だが作品として絶対におもしろい。ただしリアルでは関わらない。
願わくば、奇抜な話題を個性的な視点で書いた、読み応えある作品を教えていただきたい。
正直、主張の是非など興味はない。作品として面白いかどうかだ。これは論評がメインのエッセイ全般に言える。
「ライトユーザーは緩く過ごしたい」
「病気の方を揶揄することは認められるのか。カクヨム奮戦記番外編」
作者:文字塚 先生
「【私選】日本三大バカレース」
「ヘルヴァが生まれた日」
作者: xoo 先生
大人向けの硬派な作品……と思いきや、文章がうまいのかサクサク読めてしまう。特に「ライトユーザーは緩く過ごしたい」は私がなろうで一番夢中になって読んだ作品で、しばし寝不足な日々を送る羽目になったほどだ。
◇◇◇
……長い。文章が固い。だって了承を得ずに名前を上げているんだもの、慎重に固くもなるさ。
個々の作品に対する論評というか、具体的な魅力については機会があれば語りたい。しかしまだまだ紹介したい作品がある。そして私にも用事があり時間的制約もある。まずは昼ごはんだ。
最後にこれだけは絶対に忘れないで欲しい。筆者は若く美しい実在する貴族令嬢である。