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13話 情報収集はしっかりとしましょう

〜とある部屋にて〜


「口は割ったかの?」

「はい、レミリアお嬢様」


 薄い青髪を靡かせる少女レミリアは、アレクシオンから預かった男を尋問していた。

 尋問はレミリアの従者が行っている。

 

 男は盗賊団の中でもそれなりの地位に立っていた。

 明かされる情報は多く、本拠地までも突き止めることができた。


「そうか。それならその男はもう用済みだのう」

「処分は私くしめがやります」

「ああ任せた」


 レミリアは、部屋を出る。


「さて」


 従者は椅子に縛られる男を冷酷な瞳で見る。

 男の姿はもうすでに死にかけの状態だった。

 指先の爪は全てが剥がれ落ち、指も全てがあらぬ方向に曲がっている。

 体中には、切り傷に焼け焦げた肌、切口には薬品が塗り込まれていて変色されている。

 歯はいくつか抜け落ちいるが、喋れる様にはされてある。

 男の目にはすでに光が無く、いかに尋問いや拷問が壮絶だったかを物語る。


「も、もう殺、し・・・れ」

「ええ、あなたは用済みです」


 従者は、手にナイフを持ち男に振りかざす。



 グサっ


  

「ああぁぁーー!!」


 従者が振り下ろしたナイフは、男の太ももを深く差し込んだ。


「勘違いなさらぬように」 

「ッッうぅ」


 従者はそこ冷える声でもち男を見つめる。

 その瞳に愉悦はなく悦楽もない。

 ただただ、冷たく冷酷であり一切の優しさがない。


「貴方様は殺しますが直ぐにではありません。今までの所業を後悔してから死になさい」



「ァァァァァアアァァアアアアア〜〜〜〜」


 室内にて、男の声が途切れるまでそれから数時間のっことだった。



〜アレクシオン〜


 俺は冒険者ギルドの訓練所にて、ルーさん指導のもとレイの修行を見ていた。

 修行の内容はシンプルなもので、走り込みに始まり、弓の扱い方、実践練習などを行っていた。

 シンプルとは言っても、体の動かし方から心構えなどのことを事細かく伝えて行くのは流石だと思った。

 冒険者の中でも、高い戦闘力を誇るルーさんは教えるのも上手いようだ。


「これなら任せられるな」


 俺は1人頷き、辺りを見渡す。

 竜に転生して暫く経つが、不便を感じた事が全くないわけではない。

 元が人として生活していた分、竜になると色々変わってくる。

 その中でも特に絶望したのはトイレだ。

 

 知っているか?

 竜の手ってお尻までは届かないんだぜ。

 尻尾を使おうにも、竜の体にまだ慣れていないせいか上手く動かせない。

 幸いな事に魔法でどうにか出来たが、その魔法が思いつかないまでの間の絶望と言ったらもう、、、

 

「思い出したくもねぇー」


 アレクシオンは遠い目をしていた。

 その瞳には一切の光も映していなかった。


「その内人間になる方法を見つけよう」

 

 静かに決意を示すアレクシオンの後ろで足音が鳴る。


「アレクシオン殿」


 声をかけた者はレミリアだった。


「どうしたの」

「報告があってな」

「報告?」

「盗賊団のアジトがわかった」

「どこだ?」


 レイを痛め付けていた男は、レミリアに任せていた。

 その男からの情報だろう。


 元々盗賊団に対して興味はなかった。 

 盗賊団にいる奴隷に聞くまではね。

 

 盗賊団にいる奴隷は数が多く。

 多種多様な種族がおり、年齢は10代から20代の者がほとんどだ。

 若い者達が多い理由としては、若い程高く売れるからだ。

 

「人身売買ね」


 冷たいかも知れないが、見ず知らずの人達がどうなろうとどうでも良い。

 しかし、捕まっているのがレイみたいに幼い子達なら話が変わってくる。

 今も、レイが傷付いた姿が頭にこびり着いている。

 痛みに喘ぎ絶望した顔をするその姿が、前世の俺の子供達が被る。

 あんな姿はもう見たくない。

 だからかそ俺は盗賊団を壊滅させると決めた。


 分かっている。

 俺が盗賊団を壊滅させようとしているのは、ただの自己満足であり八つ当たり。

 奴隷達を純粋に助けようというより、傷付いている姿を見たくない助ける。

 本当に自分勝手だ。

 それでも、助けられる力が今の俺にある。

 それならやる事は決まっている。


「教えてくれ、レミリア」



「大変ですカシラー!」


 とある洞窟にて盗賊団の1人が叫ぶ。

 そのものは盗賊団のボスの部屋に入り込む。


「何だ」


 部屋にはベットがあり、そのベットからは巨漢の男が起き上がる。

 

「何だー、人がぐっすりとしている時に」

「侵入者が現れました!」


 その報告に、巨漢の男が目を見開く。


「何だと!!一体どこのどいつだ」

「そ、それが小さい竜一体です!」

「竜だぁ〜」


 巨漢の男は訝しむ顔しながら部下の話を聞いた。

 それはそうだろう。

 竜が一体何の様でここに来たというのだろうか?


「小さい竜なんだな?」

「へい。確かに小さい竜でした」


 その情報に巨漢の男は笑う。

 小さい竜という事はまだ子供だ。

 それなら捕える事も十分に出来るだろう。

 売れば一体どれほどの額になるだろうか。

 想像しただけで涎が止まらない。


「竜の所に案内しろ!俺が倒してやる!!」

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