表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢みる僕等と、星降る夜に。  作者: ゆうらしあ
第1章 決意、夢現に刺す水の雫、煙草。
1/4

第1話

こっち系は初めて書きます。よろしくお願いします。

 突然だが、君たちは『流星群』なる物を知っているだろうか?


 それはとても綺麗で、幾つもの物質が凄い速さで夜空を駆け抜ける。


 そして、毎年ほぼ決まった時期に一点から四方に飛び出すように現れ、彗星が崩壊して生じた流星物質が太陽の周りを公転し、地球がその軌道を横切るときに見られると考えられている、そんな現象。



 ある所へ行った時に、偶々初めて生でそれを見た。


 凄かった。一生見続けれる。

 この感覚は忘れる事はないだろう。



 ーーと冬月(とうづき) 星矢(せいや)は思った。


 だが、それは限りある時間の中の出来事。その間ずっと落ちて来る訳でもないし、落ちて来る時間を合わせれば、カップ麺にお湯を注いで待つ時間もないかもしれない。



 ズゥッ ズズズズズッ



「はぁー…」


 温かいものを食べた所為だろうか。自分の吐く息が一層白く、まるで煙草を吸っているかのような、少し大人になった感覚に陥る。


 近くからは秋を彩る鈴虫の音が聞こえて来る。この情緒溢れ、寒さを感じる夜の森、少し青臭い様で澄んでいる空気、時々聞こえて来る動物の鳴き声、やはりこの時間が好きだと感じる。


 そして今、森の中、カップラーメンを啜りながらぼーっとしている自分の事も好きだ。


「ふふん ふん♪ あっ! そうだ! 忘れてたっと…」


 機嫌よく持ってきたリュックを開き、個装になっているチーズ、ラップに包まれたご飯を取り出す。それをカップラーメンの残り汁に入れて、簡単雑炊。


 〆だ。



 ガッ ガッ ガッ



 温かいスープに少し冷えたご飯、それにチーズが混ざり合った、罪悪感たっぷりのハーモニー。


「ふぅ…最高」


 カロリーなど気にしない。美味さこそ正義、人生楽しんだもの勝ちだ。太る事なんて気にしないのが、16歳である若い内の特権などではないだろうか。


 いや…まぁ他にも…




 ーーー




「おっ」


 と思った所で、夜空に一筋の線が現れては消えた。


 それを見て、星矢は急いで天体望遠鏡、そしてカメラを構えた。



 ーーー ーーー ーーー


 それから幾つもの白い線が通り過ぎて行く。



 パシャッ パシャッ



 それに何度もシャッターを切り、望遠鏡からそれを覗いた。望遠鏡では速過ぎて追い切れないと分かっているが、少しでも知りたい。そう思ってしまったのだから仕方ない。


「…今日はもう終わりかな」


 それからすぐに、それは現れるのを止めた。


「よし…帰るか。明日も学校だし」


 それが終わると星矢は、ゴミや荷物を持ち、帰路へと立った。




 此処は()()()から少し離れた山の奥。


 そこはーー



『流星群』が地球上で唯一、何故か毎日流れる街。



『流星の街アルカディア』



 彼はこの数秒の為、男子高校生にしては小さなその身体で、1時間も掛けて家から山奥まで通っていた。

「面白い!」

「続きが気になる!」

という方は、ブックマーク・評価・いいねしていただけると嬉しいです!


評価は広告下にある☆☆☆☆☆から宜しくお願い致します!


してくれたら私のやる気がupしますᕦ(ò_óˇ)ᕤ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ