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第52話 それでも、また陽はのぼる…

 翌日。晴れた空。

 気持ちいい空の下を、レニーたちは歩いていた。


 レニー、ラーサ、リリー

 あれ、セシルは?


「待ってくださいー!」


 後ろからアイスクリームを手に、セシルが追いかけてきた。


 レシチアの町を出て、南へと向かう街道。

 レニーは一度、故郷のアスカルトに戻りたかった。

 そこでレシチアを出て、南を目指すことに決めたのだった。


 バロンがいなくなったレシチアが、どうなったのかは知らない。

 きっと、バロンから解放された若い男たちを中心に、また豊かな街になることだろう。


 そういえば、レニーは戦争に備えて、強いやつを求めてレシチアに来たのだった。

 その結果は、女の子二人と竜が一匹。

 「強いやつ」という意味では、ある意味正しいのかもしれないけれど…。


「はい!レニーとラーサの分」


 そう言いながら、セシルはアイスクリームを渡す。


「でも、まあいいか」


 レニーはつぶやいた。


 ドタバタの続いたレシチアでの日々。

 でも、それは楽しかったのだ。

 レニーにとっても、セシルとラーサと一緒にいた日々は、楽しかったのだ。

 だから、またこうして一緒に旅に出かけられるのは、うれしかった。


 アスカルトに向かう途中には、タナシスという山に囲まれた村がある。

 そこには珍しい特殊能力スキルを使う、ロミーという魔法使いがいると聞いたことがあった。

 時間があったら、寄ってみよう。


 空にはきれいに輝く太陽。

 明るく大地を照らしていた。


 この大地を交代で明るく照らし続ける太陽と月。

 それは暗いこの世界に輝く、2つの希望なのかもしれないとレニーは思った。





<第1章 女の子はみんな、白いドラゴンにのったオオカミさんが迎えに来てくれるのを待っているんです    終わり>


以上!1章おしまいです。


すぐに2章が続きます。続くはず…たぶん。


2章「ロミオとジュリエットは、いつまでも2人で仲良く暮らしました…で間違いないです」

よろしくお願いします。



ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


すこしでもいいなと思っていただけましたら、ブックマーク、高評価などしていただけますと、作者が喜びます。

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