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邪断戦騎"クローズ"  作者: 智神
5/12

第5話:未来の話をするとケルベロスが笑う

第5話です。

新戦騎と新キャラが出てきます。

ストーリーは進みません。

「こっからは……俺の無双だァァァァァァァァッッッ!!!!!」


カラミティへ助走を付けて殴りかかるイッカイ。

イッカイは親の農業を手伝い身体も鍛えられ、地元で一番ケンカが強かった。

その一撃は余りにも大きく、カラミティは吹っ飛ぶ。

が、カラミティの装甲も中々の強度で―――――


「イッッテェェ!これ絶対骨折れただろォォォ!………って折れてなーい!」

「何やってるんだ彼は……」


一人ではしゃぐイッカイを冷めた目で見るポーロニア。

その隙に起き上がったカラミティは翼を広げ、イッカイに突っ込む。

完全に不意を突かれたイッカイは、そのまま勢いよく転がる。


「イッテェなコラァ……おっ?」


その時、マスク内部のバイザーに情報が表示される


「えー何々……『ブラックロウウィングを展開します。御注意くださ―――」


読み終える前に背中の飛行ユニット『ブラックロウウィング』が展開され、空を飛んだ。

絶叫しながらも体勢を整えカラミティを追う。

カラミティに追い付いたところで両足で挟み、そのまま人気のない廃工場へ吹っ飛ばす。

土煙の中から呻き声を上げながら、カラミティが立ち上がり翼を広げ、羽根を飛ばしてくる。

が、イッカイは身体を捻ってそれを回避し、その後ドロップキックを喰らわせた。


「ここがテメェの墓場だ……」


ウェイクアンロッカーのスイッチを押し、左足へエネルギーを溜める。

そして『ブラックロウウィング』を展開し、助走を付けてジャンプ、低空飛行でキックを繰り出す。


[C R O W F I N I S H !]

[WONDERFUL!]


「喰らいやがれェェェェェェェェッッッッッッ!!!!!」


そのキックが命中した瞬間、カラミティは廃工場の壁まで吹っ飛び、爆発した。

と同時に、イッカイは変身を解除し地面に倒れる。


「あー駄目だ。メッチャ疲れた。ヤベェ、これ……は…寝…る……」


イッカイの意識はそこで途絶えた。



「―――イくん……カイく……」


朦朧とした意識の中に声が響く。

繰り返し放たれる声に段々苛立ちが帯びていく。


「イッカイくんっ!」

「うわぁぁ!?」


叫びながら飛び起きるイッカイ。

きょろきょろと辺りを見渡す。

目に飛び込んできたのは白一色の壁と天井。

それと耳を塞いだポーロニア。


「ここは……」

「見て分かるだろう、病院だよ。それより――――」


ポーロニアが呆れ顔で言う。

そして問い詰めた。


「どーしてウェイクアンロッカーを使った?ん?良いかい、力を持つって事はそれ相応の責任を負わなきゃならないって事だ。それを分かって使ったのか?というかそのエレメントキーはドコで手に入れた?父さんか?エニグマか?それとも他の――――」

「ストップストップ!分かりましたから!俺が悪かったですから!」

「……幸い、明日には退院出来るそうだ。全く、家政夫がいないと困るんだが……」

「……すいません」

「とにかく、今日1日は安静にしていたまえ。またケガされたら堪ったモノじゃないからな」

「おっ、来てたのかよポーロニア」


「邪魔するぜ~」と言いながら、二人が話しているところに入り込むファント。

その手にはフルーツが多く入った籠が抱えられていた。


「ファントさん!」

「“さん”は止めろ“さん”は。ムズムズする……そんで、コイツも()()になったのか?」

「戦騎?何ですかソレ」

「ポーロニアとかお前が変身した戦士の総称だ。因みに、俺も戦騎だ」

「へぇ~」

「……もうちょい驚いても良いんじゃねぇか?ほれ、リンゴ」

「え、丸かじりですか?」

「?当たり前だろ、何言ってんだ?」


アンタ仮にも王族だろ――と突っ込もうとしたが、心に留めておくイッカイ。

その時、ポーロニアの掌サイズの薄い長方形の板から警報が鳴り響く。


「またカラミティか……」

「行くしかねぇな。じゃあなイッカイ!また来るぞ!」



カラミティが出現した現場に駆け付ける二人。

そこには、トカゲの様なカラミティが居た。


「4Cの情報だと、カラミティを能動的に召喚している人物が居るらしいが―――」

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!やっほー!ケロちゃんだよー!」


突然ケルベロスが現れた。

思いっきり顔をしかめるファント。


「テメェ…!また出てきやがったな!」


[紅眼のハイジャンパー!RA!RA!!RA!!!RABBIT!WONDERFUL!]

[HO!HO!!HO!!!HORSE!GREAT!]


二人はそれぞれ変身し、ポーロニアはカラミティへ、ファントはケルベロスへ向かって行った。

ケルベロスはファントの剣をバリアを展開し防ぐ。


「生身の人間に斬りかかるなんて、野蛮だなぁ。戦騎っぽくないよ?」

「ほざいてんじゃねぇ!テメェのせいでどれだけの人間が死んだと思ってやがる!?」

「そんなの関係ないよ。ヒーローを引き立たせるのは何時もモブだし、別に良いでしょ?」

「ふざけんなあああ!!!!!」


怒りの感情をたぎらせ、何度もケルベロスを斬りつける。

が、それでもバリアは破れない。

溜め息を吐くケルベロス。


「はぁ~ぁ、君って戦騎に相応しくないなぁ。しょーがない、私が直々に、戦騎とは何かってゆーのを教えてあげるよ」

「っ!それは!」


そう言うと、()()()()()()()()()()()()を取り出し、腕に装着する。

そして、エレメントキーを装填し、回す。

すると『ソニックドライブファクトリー』に酷似した高速ファクトリーが展開される。


[ORIGIN UNROCKER!]

[CAT KEY!]

[UNROCK!]


右腕を上へ、左腕を胸の前へ移動させる。


「変身」


そう言い、右手でオリジンアンロッカーのスイッチを押す。

高速ファクトリーからケルベロスへアーマーが装着され、姿が一変する。


[TRANSFORMATION!]

[甘甘小悪魔!CA!CA!!CA!!!CAT!]


「あれは……」

「―――戦騎ジテルヴェン、只今参上!」



「ふざけやがって…!この野郎ぉぉぉぉ!!!」


キレたファントが斬りかかる。

しかし、それは直前で避けられる。

その後も、何度も何度も斬ろうとするが、全て避けられてしまう。

遂には蹴られ、ファントは地面を転がる。


「何だアイツ…全然攻撃が当たんねえ…!」

「同時攻撃だファント。それなら避けられない」


いつの間にかカラミティを撃破していたポーロニアがそう助言する。

ジベルヴェン―――ケルベロスに焦った様子は見られない。

ファントがケルベロスに斬りかかった。


「学ばないなぁ、君も」


何気なく攻撃を避ける。

しかし、着地したケルベロスに向かって、既にポーロニアが放ったエネルギーの矢が迫っていた。

が―――


「それも予測済みっ!」


巧みに身体を捻り、矢をも避ける。


「っ!?何でだよ…!」

「……恐らく、ヤツは未来を予測している。()()()()()()()、ってとこかい?」

「せいかーい!やっぱ君は頭が良いねぇ~!じゃ、そろそろ終わりにしようか」


オリジンアンロッカーのスイッチを二回押す。

すると、ケルベロスの左側にエネルギー体の猫『デストロイングキャット』が現れた。

そして、回し蹴りをする。

『デストロイングキャット』は二人に向かって駆けて行く。

防御する二人だったが、圧倒的な威力を誇る必殺技の前に倒れる。


[C A T D E S T R O Y !]


そして―――爆発した。



ポーロニアとファントを倒し、アジトへ帰ってくるケルベロス。

ドアを開け、ソファーへ飛び込む。


「あー疲れたー!ロントナー!お菓子出してー!」

「煩いぞケルベロス。今日はヴェルゼフも来ているんだ」

「やっほー、久し振り、ケルベロス」


マスカレイド用の仮面を着けた青年が出てくる。

その風貌とは裏腹に、口調は少したとだとしい。


「それより、見ていたぞ。何故二人も戦騎を殺した?」

「殺してないよー!ちゃんと手加減したもん!」

「そうだとしても、奴らはカラミティを倒す為に利用できる貴重な兵器だ。第一、奴らに姿を見せるなとあれ程―――」

「落ち着いてロントナ。それで、カラミティ・プロジェクトは順調?」

「順調だよ!まだエネルギーは15%位しか貯まってないけど」

「気長に、行こー」

「ああ、全ては我らが王の為だ……」


森の中に聳え立つ塔を見上げるロントナ。

塔は妖しく輝いていた。

如何でしたでしょうか。

未来予知、シンプルで恐ろしいですよね。

いい加減ストーリーを進めたい。

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