辞職届を出した日
新卒の方でない限り流石にそろそろ会社になれたのではないでしょうか。
まあ、まだだるいという方がいても仕方がないと思います。
何はともあれ一週間お疲れ様でした!!
今日は辞職届を提出しに行った。
昨日までの晴れやかな心も流石に今日は重かった。
開き直っているとしても
「何を言われるのだろう」
「嫌な顔をされるのだろうな」
と言う不安までは消せるはずもなく、苦しいことから早く解放されたいがために会社の朝礼が終わる時間を見計らって最後の出勤をした。
「課長、お話があります。」
課長の反応は思いの外に冷静、と言うか無関心とも言える表情だった。
「ああ、聞いてるぞ。一応もう一度話を聞くか」
そうか、まあすでに話が通ってるならこう言う反応になるのか。むしろ急に欠勤をかます奴に未練はないのだろう。
それはそれで心が傷むが……。
「では課長。これを受け取ってください」
辞職届を課長の机に置いた。
明らかに封筒を持って手渡す流れだったのだが課長は手を出さなかったからだ。
「おう、お疲れさん」
「では」
こうして俺の会社生活は幕を閉じた。
帰りの電車の窓からは日が差して有り得ない平日の時間に電車に乗っていると言う状況に不思議な感慨を覚えた。
あんなに「執着」していたのに辞めるのは「簡単」だったな。
それと同時にこれから明日の食の糧に抜け毛が出るほどストレスを溜めるのか。もしくは今回の退社のように思ったより「簡単」だったと思うのだろうか。
いづれにしても社長という響きに少しの期待と興奮を覚えているのは間違いない。
今まで社長という言葉には権力と金のイメージがあったが今は自分の裁量で食うか食いっぱぐれるか、儲かるか、儲からないか。そういうサバイバルにも似たイメージになりつつある。
今まではどん何頑張っても、またどんなに頑張らなくても年に上下する金は数万、又は十数万に過ぎなかった。
今思えば社員として働くなんて本当に割に合わないと思えた。
今日思ったのです。キツイなぁ。なんでうまくいかないんだろう。なんでツイてないんだろう。と自分の事を考えていたのですが、なんと、私の周りの人間は私が尊敬出来る人間ばかりだったのです。
そんな友人たちに囲まれている事自体がツイ出ることに今日フと感じました。
僕は何となく自己啓発本が苦手です。理由は成功とキラキラ生きる事に焦点を当てているように見えるからです。
僕はこんな連載を書いておきながら思うんです。
本当は社畜でも、弱音を吐く人でも、愚痴を言う人でも、自分の事が嫌いでも、他人が嫌いでも、社会が嫌いでも。
それが意味のない感情や生き方だとは思えないのです。
自己啓発本とは真逆の生き方でもあなたがどうしようもなくそうなってしまう生き方だとしたらそれは「あなたらしい生を歩んでいる」事だと思います。他の誰でもないあなたの生き方を歩んでいるのです。
自己啓発本と共に回れ右して無理して全く同じ考えになろうとするより気高いと私は思います。
まあ自己啓発本に書いてあることを出来る人ってやっぱり幸せではあると思うのでいつか自然とそうなれたら良いですね。
皆さんの幸せを願っています。