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LOVERS  作者: TOSSY
チェリーブロッサム
4/5

イキシア

誤字・脱字があるかもしれません

また百合表現がありますのでそれが嫌だと言う方はブラウザバックをお願いします。

~~~~綺里Side~~~~

今は下校中で人目につく通路を通るのを避けて夜美と腕を組みながら帰宅中、

この帰路はあのいつもの3人も使うので部活動をしているかどうか確認してやってきた。

ちなみにあの3人の部活動は卓球部。貴音と花音はペアでやっているらしい。

「イチャイチャできる時間が少なくてごめんね、夜美」

学校では人の目があるし、わたしは家の手伝いがあるから実質イチャつけるのは帰宅中くらいなのだ。

「そんなこと別にいいわよ……」

赤くなって照れてる夜美がそう返答してくれる。

「………………っ!!」

そんな様子にわたしは嬉しくなって一層腕を引き寄せて夜美に密着する、当然だけど夜美の香りが鼻いっぱいに広がる。

「ちょっと、そんなに密着されると……!!」

驚いた様子で夜美が言う。

「密着されると?」

わたしはイタズラっぽく笑う。

「歩きにくい……」

迷惑そうに表情を変えて言う。

…………さいですかい。

もうちょっとロマンチックに言えないのかしら。

…………ああもう!

更に腕に力を入れて、更に密着する。

胸とかも押し当てちゃってる、かなり大胆なことしてないこれ?

かなり……恥ずかしい。

「じゃあもっと密着しちゃう!」

「なにをそんなに怒ってんのよ?歩きにくいから少し離れて」

「むーぅ、貴女の彼女が胸をあててんのよ狼狽えるとかしてみてよ」

「えっ?胸当たってる?ふふっ」

今度は夜美がイタズラっぽく笑う。

……というか今ものすごく失礼な事言われなかった?

「誰がちっぱいよ」

「誰もちっぱいとは言ってないのだけれど貧乳の綺里さん?」

「もー、わたしはちょっとだけ成長が遅いだけなの!それともこの大きさじゃ嫌?」

夜美から身体を離しそのまま夜美の前にいき自分の胸に夜美の手を取ってあてる。

あっこれすごく恥ずかしい。

流石に驚いたのか目を丸くして段々と顔が赤くなってしまう。

「あ…、綺里の気持ちが鼓動になって、む…、胸を通して伝わって来る…きやしいから、き、嫌いじゃな…………大好きよ」

耳まで真っ赤になってそう言いきり俯いてしまう

こっちもめちゃくちゃ恥ずかしい、思わず俯いて顔を手で覆ってしまう。

二人共恥ずかしさから目もあわず黙りこくってしまい会話も打ち止めになってしまった。

そしてその静寂は第三者によって破られた

「おーおーやっぱり二人共ラブラブじゃん☆」

「ヒャいぃ!」

「うひゃあ!」

声の方に向くと口元を抑えて笑っている貴音とその後ろにニヤニヤしている花音がいた

「貴音!?今日部活は?」

「え?休みだけど?」

下校する前に見たけどたしかに部活をやってたはずだけど…………

頭をフル回転させて記憶を絞り出すけどやはり部活をしていた。

「ああごめん、貴音と私だけ休みを貰ってきたの」

「そうそう部長に頼み込んでね。大変だったぞ☆」

……そういや二人共あの中にいなかったかも、活動中だったので中はあまり見れなかったし、確認不足だった。

とりあえずどうして休みを貰ったとかは置いておく。

一番聞きたいことを聞こう

「どこから見てた?貴音?」

「どこって後ろ?」

「そうじゃなくていつ?」

「イチャイチャできる時間がーのところかな」

最初から!?

「でもさ振り返ったときに見当たらなかったけど?」

すると花音が更にニヤニヤしながら後ろの電柱を指す

「ごめんねー隠れてみてました。あやっちの新しい一面が知れてよかったよー」

「ところで松原さん?どったの?そんなに怒った顔して」

そうなるとは思っていたけど夜美がイライラしているらしい

「私の綺里を盗らないで」

「盗った覚えはないんだけどなー、というかー仲良くしようぜ☆」

「嫌よわたしには綺里がいればいいの」

「夜美、みんなと仲良くしよう?」

「だれになんと言われようと私は綺里以外に仲良くする気はないわ」

「ありゃりゃこら難しいねぇ」

「いまさらそんなこと言われてもねぇ、一緒に昼ごはんも食べたじゃん」

「それは綺里がいたからよ」

そういえば一緒にお昼ご飯食べてたときわたし以外の人と喋ってなかったかも。

「その、夜美?」

「なに!」

うわ!夜美が転入当初ぐらいに戻ってしまった。

どう言えばいいんだこんなとき、わからないーーー

「なんであやや以外のひとにはツンツンしてんのさ、おしえてくれないとお姉さん、悲しいぞ☆」

貴音が言う

「自分でお姉さんって言うんだ」

花音がツッコミをいれた、だが夜美は、

「あんたたちに教える義務はないわ」

とさっさと歩いて行ってしまう。

「あ、ちょっと夜美!?」

「放っておいて」

すこし頬を膨らませた夜美はわたしの声に耳も傾けずさっさと行ってしまった。

追いかけようとしたところで。

「まってあやっち」

花音に止められた。

「ちょっと急がないと」

「あやっちが焦っているのもわかる、だけどそんなに焦っていては冷静に話し合いなんかできないと思うんだ」

いつものやわらかい顔つきから一転してとても真剣な表情で花音が言う。

こんな花音は初めて見た。

「あやっちって松原さんについてどれくらい知っているの」

「え?」

何を言っているんだ花音は。

「じゃあ逆に松原さんにはあやっちのことどれくらい教えたの」

「は?」

わたしが夜美に教える?

「あんたたち、互いについてあまり知らずに付き合っていたの?」

「いやまって、なんで付き合ってるって知ってるの?」

「いやバレないと思ってあんな生活してたの?ばかじゃねーの」

「正直言ってバレバレだったぞ☆」

ガーン、ばれてたのにもショックだけどバカって言葉って結構来る。

「で、互いのこと全然知らずに付き合ってたんだよね」

「う、それは……」

そういえばそうだ、これまでは夜美とのこれからについてしか考えていない。

「はい、そうです」

「じゃあ松原さんの過去について聞いてくるのが答えを見つける策なんじゃない?」

………………夜美の過去。

今まで他人の過去について聞くのは怖いと思っていたけど、

もう夜美は他人じゃない、恋人だ。

怖くても恋人には知る権利があるはずだ、知らなくてはいけない義務なのかもしれない。

………………よし。

「じゃあ作戦立てるためにさ駅前にジェラート買いに行こうぜ☆」

「ごめん貴音、花音、わたし帰るね」

わたしは自分の考えをまとめるために一度帰ることにする

「うむ了解した」

「じゃあね、あやや」

駆け出したわたしの後ろで

「あぁん振られちゃったぞ☆かのん♡今晩は慰めて~~」

「うぇ!?ちょっと、私の家に泊まるの?」

「いや冗談なんだけど……どうした顔が真っ赤だぞ☆」

そんなやり取りが聞こえたけどまさかね





~~~~夜美Side~~~~

「はぁ…………」

夜の7時、私は深い溜め息をついていた

「なんであんな事言っちゃうかなぁ」

もうあんな事起こるはず無いのに…………、もう、友達なんていらないなんて言わなくてもいいのに。

綺里にも酷いこと言ってしまった、明日謝れるかな。

…………ああもう!……ご飯食べよ。

母親が居なくなってからは大体朝、昼、晩冷凍食品、または外食。

母親は火事はそつなくこなすけどどちらかと言うと父親にベタ惚れ、私に振り向きやしない。

だから学校ではとてもギスギスした性格で、あまり好まれる人間では無かった、参観日に親がいなかったからって馬鹿にされたっけ、『親に見捨てられた悪い子』って感じで、

親のこと、特に母親が嫌いになった。

だから私は母親に甘えたことはあまり無い、わがままはこの前ここに越す前に言っただけ。

だけどそれが原因か母親との会話はそのわがまま以来まともに出来ていない。

不意にチャイムが鳴った。

誰だろうか、綺里かな、怖いな…………。

下校中のことが頭によぎって対応しようか悩ませ、私をその場に留めさせる。

ガチャリと玄関が開く音がした。

「夜美~玄関開いてたし、いるよね~」

愛しい彼女の声がする、足音も近づく。

自分の息も緊張から荒くなり、ドクドクと心臓に血が通う音も大きくなってきた。

この感覚は久しぶりだ、たしかお母さんにわがままを言った後の感覚。

そしてリビングの扉が開かれる、

常に一緒にいたい人でも今は、顔を合わせたくない人がそこに居た。

少し大きいバッグを持ってフリルのパーカーワンピ来ている。

言うべきことはわかっている、平仮名で4文字たった4文字。

「ああやっぱり居た、さっきはごめんね」

「……なんの用、もう放っておいてよ」

あれ……なんで?

こんなことがいいたいわけじゃない、

自分の口なのに言いたいこととは全く別の言葉が出てきてしまうこれじゃあ自分から独立した、ただの生物だ。

「嫌、放っておかない」

愛しい人は真っ直ぐな目をして返してくれる。

「………………」

私は口を開かないようにする、なんて言ったらいいかわからないし、仮に言ったとしてもそれは別の言葉に変換されてしまって、愛しい人を、……綺里を傷つける凶器と化してしまうだろう。

「ごめん、付き合うことに浮かれて貴女のことを、知ろうと、わかろうとしていなかった」

「………………」

「…………理解するのが怖かった、理解されるのもそう」

「………………」

「ねえ、夜美?今更だけどさ、貴女のこと教えてくれない?」

「………………うん」

綺里は私の事を知ろうとしてくれている。

綺里に答えなければいけない。綺里の気持ちに応えなければいけない。

だから話した。

自分の母親は父にベタ惚れで私の事を愛しているように見えなかったこと。

それが原因で私は前の学校でトゲトゲしくなり、それが悪化していじめに発展、引っ越しを母親に強くねがったこと。

わがままで母親で母親との溝がさらに深まってしまったこと。

そして転入先で、綺里と出会い自分の理想の母親像と類似していたこと。

綺里に甘えてみたくなったこと。

みんなと仲良くしたいこと。

今までの感情を、思いを、綺里にぶつけた。

こんなことは多分初めてだ。

やはり感情をぶつける相手がいるというのは心地が良い。素晴らしいことじゃないか。

「…………辛かったんだね」

今までのことを吐き出した私は気づいたら涙を流していた。

「…………もう辛い思いはしなくていいんだよ」

なんで綺里も涙目になっているんだろうか。

「…………わたしに目一杯甘えてね」

「…………うん」

いつの間にか綺里の胸に抱きとめられていた。

心臓の音が聞こえる、自分の音と同調しているようにも聞こえる。

心地がいい、とても

「休みが明けたら一緒に謝りに行こ」

「うん」

どうもお久しぶりですTossyともうしますクッソ遅くくなって本当に申し訳ないと思っています。()

遅くなったのも新しいゲームとか処理してたら小説に手が伸びなかったんや(人間の屑の言い訳)

さて今回でおしまいとかほざいてた[あややみ](命名)ペアですがこの終わり方じゃしっくりこないんでまだ少しだけ続くんじゃ。

そ○花とか○衣性とかその他いろいろな百合ゲー買いたい(愚痴)


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