アセビ
誤字・脱字があるかもしれません
また百合表現がありますのでそれが嫌だと言う方はブラウザバックをお願いします
~~~~綺里Side~~~~
………………………。
朝だ、雀の囀りが聞こえる。
………………………。
わたしは、布団からも出ずただただ昨日のことを思い出していた。
無意識に唇に手が行ってしまう。
………………………。
だめだ幸せ過ぎて思考が混線しているようだ。
昨日のことを整理しよう。
昨日わたしは突然逃げ出した夜美を追いかけてそして、そして…………夜美が転げたんだ、そして膝を擦りむいた夜美は涙目に…………今おもえばあのときの夜美可愛かったなぁ…………、はっ!いけないいけない、それで彼女を保健室に連れて行って、告白された。あのときのわたしは馬鹿だったと心から反省する。
そしてその告白で混乱したわたしはその後茜に心配?されてわたしは夜美が好きだということに気づいてそして、…………昼休みに校舎裏でわたしも告白した。
そしてキスもした。
何度も…………。
少しわたしより背の高い夜美が抱きしめてくれた。
思い返しただけで頭から火が吹き出して来そうだ。
そして帰り、一緒に帰って家が近いことを知った。
あのマンション結構な家賃してそうだったけどまさかね。
んで離れてしまうのが辛かったから一回ギュッと抱きしめあってそれぞれの家に分かれたんだっけ。
別れるときの夜美の目、とても辛そうだった。
…………夜美に会いたい。はやく夜美に会いたいな。
…………よし!
わたしは布団から飛び起きると制服に着替えた。
居間に出ると母親が朝ごはんの支度をしながら。
「おや?今日ははやいな、あとはこれを毎日続けるだけだな」
とか言ってきたので。
「こんなこと言われなくともやりますよ」
と返した。
「へ?」
母親は目を丸くしている。
「じつはわたし、恋人ができまして」
母親は丸くなった目をさらに大きく見開いて。
「ほぉぉぉぉぉぉ、おめでとう」
そして優しい顔つきになる。
この人は朝から表情筋が忙しい
「あんた世話焼きさんだから悪い男に捕まってたらすぐいいなその男の根性一から直したる」
それは心強いことだがでもいま付き合ってる人は。
「それで…その…今付き合ってる人っていうのはそのえっと…………。」
女性なの……って言うべきかないや実の母には知ってもらうべきだろうここで止めてしまうのは気が進まない。
「どうした?付き合ってる人は実は女性とかかい?」
「!?え?どうして?……っは!」
「はっはっはー、どうしてってそりゃ冗談に……え?」
わたし達親子は不測の事態に固まってしまった。
朝の情報番組の女性アナウンサーの声が聞こえてくる。
どうやら流行のファッションについて紹介しているらしい。
そして。
「ええぇぇぇぇぇ!!!!????」
母親は朝だというのにもかかわらず絶叫した。
まあそうなるよねうん、知ってた。
やっぱり奇異な目で見られてしまうのだろうか。
混乱から覚めた母親はこういった。
「…………はぁ、どんな経緯で付き合うことに決めたか知らないけど私達はその恋を認めます。」
「へ?」
「頑張って、言ってくれたのに認めないなんてどんな鬼畜行為よ」
「母さん……。」
「だけどね、その子にもめんつってのが有るんだから外では二人の関係は内密にするんだよ」
「うん、わかった。」
「はい、朝ごはんの準備終わったよ」
「うん、いただきます」
朝ごはんを食べ終えたわたしは駆け足でとある場所に向かっていた。
そこは………………………。
~~~~夜美Side~~~~
うう眠い。
結局昨日のようなことがあって寝れるわけがない。
だって綺里と私が付き合うなんて。しかもキスまで。
ふふふ………。
突然に来客のチャイムが鳴る。
私はいま幸せの絶頂なんだから邪魔しないで。
…………………………。
少し情報を整理する。
皮肉だけどチャイムで目が覚めて脳が覚醒したいま私に出来ないことはない、多分。
とりあえず布団からでるか~。
こんなところにまで来てチャイムを鳴らすのは誰だろうか。
……………………………………………………………………、
……………………………………………………………………。
新聞の勧誘ね、きっと。………居留守を決め込もう。
………………………。流石にしつこすぎない?
もしかして夜美かな。それだったら嬉しい。
不意に携帯にメールが届いた。
”タイトル:おはよう
差出人:綺里
内容:はやくでてきて~;;”
どうやらチャイムの原因は綺里だったらしい。
「クスッ…」
綺里……可愛い。
とりあえず。
『うんわかった』とだけ返しておこう。
~~~~綺里Side~~~~
「あ、やっと出てきた遅いよー」
そう私が向かった場所とは夜美の家である。
それにしてもTシャツとパンツだけって大丈夫なのかしらこの子髪もぼさぼさだし。
「ごめん、昨日寝れなくて。なかなか起きれなかった」
昨日のことが衝撃的すぎて寝れなかったのかな。
「ちょっと上がっていい?」
「?いいけど」
そして夜美の家に入り込む。
夜美はすでに玄関を上がって数歩先のところにいる。
靴を脱いでわたしは夜美に駆け寄って抱きついた。
「はぅあっ!?綺里?どうしたのよ急に抱きついたりして。」
「えへへ~、夜美成分を補充中で~す」
夜美はわたしを離そうと必死だ。
「夜美成分ってなによおお!!というか離れて!歩きづらい」
「あっごめん」
「それより、なんで朝っぱらから?」
「はやく会いたかったから」
「…………それは……どうもありがとう。」
照れてる…可愛い。
わたしは居間へ通された。
しかしいるであろう人がいないな。
「それよりも夜美のお母さんは?」
夜美は牛乳をコップに注ぎながら答えてくれる。
「え?ああ、言ってなかったっけ。昨日から私、一人暮らしになったの。」
「え?それってどういう。」
「父親が海外で働いてるから、その手伝いにねいったの。」
「そうなんだ。」
「そうそうだから実質一人暮らしてわけ。」
そういった後夜美は牛乳を飲みその後あんぱん(おそらく市販)を口に運ぶ。
「へぇ~」
なんか可哀想…………。
夜美ってイメージ的に料理できなさそうだなぁ、今食べてるものもあれだし。
…………そうだ、いいこと思いついた。
「じゃあさ、夜美にやってあげる」
「?なにを」
「通い妻」
そのあと夜美はものすごい勢いで牛乳を吹き出した。
突如として思いついたネタを綴って投稿しているTOSSYでございます☆
自分があらかじめ用意しておいたプロットどうりに進まない小説って有るんですかねこれ(汗)
綺里ちゃんと夜美ちゃんのお話2話目いかがでしょうか夜美ちゃんは綺里ちゃんの愛をすべて受けきれるのか作者自体もワクワクが止まりません
第1話とくらべてかなり文字数が少なくなっておりますが基本的に2000~3000文字の範囲で切って行きたいと考えております。(新しくカップリングを作る際は例外ですが)
次回は今回の倍くらいにはイチャラブさせます(自分の首を締めるのが得意な作者でございます)
コーヒーシロップに砂糖を混ぜたくらいの甘さの百合が書きたいです
ではまた次回会いましょう