用語、道具のメモ
残していたテキストメモなどを切り貼りして作成してみましたがあまり必要ないかもしれません、読まなくっても大丈夫なやつです。
アイラの覚書的なものかもしれないメモです。
アイラたちの認識している創世神話や建国神話はあくまで伝聞なのでこの世界の真実とは大きく異なる場合があります。
こちらにある内容は必ずしも本編内の真実と一致しませんがネタバレを多分に含むため最新話まで読んでからの閲覧を推奨します。
また事前に告知なく内容が変更、追加されることがあります。
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◎朱鷺見台:九州/立花藩にある中規模の都市 十家と呼ばれる家柄が治めているさらに分家筋にあたる家がいくつかある。
なんとか連絡をとる方法はないものだろうか?
◎ネビウス:ややSF的な雰囲気らしい異世界、動物型メカを使うテロ組織と人型メカを使う治安組織が争い続けている国サバナ・ジャと領土戦争を繰り返す2つの国家マルセイオスとガッザカンネリン他資源や領土の争いを繰り返す国々と、それら全てに争いをやめさせようとしているナーバ・トリオンという宇宙工学先進国とが存在している。
朱鷺見台の結界の崩壊後十家の七瀬つばささんと一般人の大神巧狼さん、大河虎乃海さんが迷い混み、無事生還を果たした。
◎クレイドル:ファンタジーな異世界、帝国、共和国、聖教国、王国、魔境とがあり、人類は聖教会を中心に手を取り合い生活していた。海の果てに人が魔力に分解される霧が漂っているといわれる。
結界崩壊直後、雪村神奈様、雪村昂夜様、矢沢樹様が迷い混んだが無事に生還を果たした。
神奈様と昂夜様はボクの雪村流および北条院流における兄姉弟子だった。
◎その他の異世界:朱鷺見台に残っている記録から過去上記以外の異世界とも接触したことが伺えるがそのほとんどは定かではない。
◎ナワーロウルド:超大陸と大陸5つ(サテュロス・セントール・アンヘル・ハルピュイア・エル)で構成された世界
ボクがいるのはサテュロス大陸の5つの国家の1つ
アシハラは闇黒大陸ともよばれ、それ以外の地域とは隔絶しているらしい。
サテュロスから見て概ね北東の方角にセントール、概ね南の方角にハルピュイアがある模様、さらにハルピュイアを迂回して南東にエル大陸、セントールからさらに北に行くとアンヘル大陸があるそうだ。
◎サテュロス大陸の5つの国家
イシュタルト王国
イシュタルト王家、オケアノス侯爵家、ホーリーウッド侯爵家、スザク侯爵家、ペイロード侯爵家によって主に構成される大陸最大の国家。
王家領 もっとも広い穀倉地帯を持つ、出っ張りの小さい十字かひし形に近い形の領土を持つ
西安侯爵 ホーリーウッド 西側、王国領内で最も産業のバランスが良い
北伐侯爵 ペイロード 土地がやや余っている、工業技術が高め
東征侯爵 オケアノス ごたついていて現在余力がない
南進侯爵 スザク ミナカタの北部民が徐々に帰順している。
爵位は公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵、騎士爵が存在するが土地持ち、職持ち、世襲の有無などの違いもある。
準男爵と騎士爵は準貴族として扱われる。
・東の連合 ドライセン連合王国 一度ヴェンシン王国によって大陸を追われ、帰還を果たした子孫の獣人たちによって建国されたとされるドライラントとドライラント建国時に滅ぼされたヴェンシン地方の残存勢力とで建国された国家 東側は獣人領、西側はヒト族領に半ば別れている。旧ヴェンシンの一部はオケアノス領に所属している。
・西の帝国 ルクス帝国 大陸西側を南北に縦断する国家、イシュタルトと並んで古くからある国家、ただし北は火山地帯、南東は大森林に阻まれているため、実は国土は大きくはない
・南の協商 ミナカタ協商 商業国 南北の貧富の差が激しく内輪揉めが多い
・北の王国 ペイルゼン王国 商業国、戦力が少なく食料も乏しいが戦力を治安維持と有事の非常戦力分にとどめることで、隣国との平和を保っている。
食料供給の2割程度をイシュタルトに頼っている。
◎暦:一年は360日10ヶ月、1週間は6日で1ヶ月は6週間36日 曜日は白、赤、青、緑、黄、黒、一般に官舎などは黒が休みの事が多いが、商店などの従業員は白と黒で休みを分けていて、従業員の少ない店であれば白を定休にすることが多い。(黒曜がかきいれ時のため)日ノ本的に言うのであれば黒が日曜日で、白が土曜日と月曜日を足した様なものということか、黒曜日が聖母が死んで世界が暗闇に包まれた10/36にあたり再起した1/1が白曜日に当たるのも興味深い。
季節は春夏秋冬あるが土地によってまちまち
温暖な場所が多いサテュロスでは大体で1~3月下旬が春~6月が夏、7~8月が秋、9~10月が冬
◎度量衡、他
文字は違うけれどどういうわけか発音上メートル、グラムなどの単位が存在する。
温度の表現や時間の単位もそうだけれども、これらが地球にあったそれと寸分たがわず同じ大きさ単位のものかは確かめられないが存在している。
ボクが感じている限りでは同じ程度だと思われる。
◎文字
アルファベットのような表音文字と象形文字的な表意文字が存在する。
表意文字には発音が決まっているものと存在しないものがある。
例)火事をあらわす発音と表意文字の火事の音は同じで、山火事を表す音は山の音と火事の音とを順に足した発音だが、山火事を表す表意文字は山の字と火事の字を足したものではなく山の字と火の字を並べた字となる(漢字で言えば山火と書いて山火事の意味と音を持つ)
と言ったかんじ
表音文字はナワーロウルド共通だが、表意文字は方言の様なものがあり国によって通じない文字列や音の規則がある。
◎異能力(朱鷺見台):地球においてあまり一般的でない魔法や呪術、特殊な武技、先天能力などの総称、一般には知られていないが世界各地に同じ様に能力を持った者達はおり、王権や為政者と結びついているものも多い、なお朱鷺見台は古くから異形と呼ばれる生物が出現する土地であったため西暦400年台から600年台頃に異能力者らがコレを封じる目的で住まわされた土地であるとされる。
◎異形(朱鷺見台):この世のものではない生物全般、時に人格を持ったものや、協力的なものもあり、一部は世界に定着した。
桐生家に入ったテノンさんなんかはこの人格を持ったものに当てはまるだろう。
もしもナワーロウルドからヒトや亜人が転移した場合も同じ枠に収まることになりそうだ。
◎特異点、あるいは結界地(朱鷺見台):この世のものではないものが出現しやすい土地、他の世界との隔たりが薄いため、古来より結界を張るなどしてその流れを押し留めてきた。
日ノ本においては朱鷺見台を含め大小7箇所の結界地があるが、世界でも稀に見る密集度。
各国はこれらの存在をお互いに存在は認知しているが、一般に場所は隠している。
これらの土地を他国に襲撃された場合に異形の漏出を抑える事ができなくなり、国家の陥落に繋がる場合もあるからである。
なお特異点でなくても希に異世界転移や流入などは発生しているが特異点以外に流入した場合持ち込める生命力の量が乏しいとされていて、大体すぐに息絶えてしまうとされる。
◎魔法(ナワーロウルド):神々の祝福の残滓、あるいは神々の悪夢の残滓を持った生物が持つ魔力を使い行う神々の奇跡をなぞる行為全般、火や水を生むといった万物の再現や破壊の力の行使、癒しの奇跡など多くの事を成しうる。
◎神々の祝福、神々の悪夢:これらは後世の人々が勝手に呼び名をつけただけで、同じものだと推測される。
神々からもたらされたなんらかの因子ではあるが詳細は不明。
現在の人々は祝福を理性、悪夢を獣性とみているが、それでは魔力を持たないが獣性を持つ動物たちの存在が何なのかわからない。
ボクはもしも神々が存在したというのであれば、もともと起源獣と同様に存在した動物や植物に「祝福」を施したものが魔物なのではないかとおもう。
◎魔物:魔獣、魔人とも、これらは全て神々の悪夢の残滓を孕んでいるとされる生物で、その中でも特に獣型のものを魔獣、人型に近いものを魔人と呼ぶ場合があるが、実のところ魔人と亜人はほぼ同じものであるらしい。魔人は、魔物とヒトや亜陣が繁殖することによって発生したり、亜人種が近親姦を繰り返すことで先祖返り的に発生する様だ。
◎ヒト:この星における主な知的生命体。
◎亜人:ヒトと部分的に異なる特徴を持つ人型生命体、ナワーロウルドにおける少数民族の様なもの、動物的特長をを持ったものなどがいる。
◎起源獣:神々の祝福以前の生物、祝福以前の存在だが、少なくともドラグーンは魔法を使える模様。
また暁が討伐したガルムも魔力強化の様なものが行われていたと推定されることから(ガルムが起源獣かどうか定かではないが)、起源獣は祝福以前の生き物だけれど、魔法が使えるのではないかと考える。
◎動物、植物:サテュロス神話では起源が語られていない。魔力を持たない生き物全般
◎魔神、魔王:魔人の中でも特に力の強いものをさす言葉だが、詳しい定義付けは不明、魔王は鍵の力を受けて亜人の王となるべく発生するらしい?
サテュロスにおいては通常魔神バフォメットを指す言葉
◎魔鍵:鍵、魔剣、神器、宝具、神宝などその他さまざまな呼称がある大陸の獣となぞらえて各地に安置されているはずのなにか、一種のSF的惑星改造装置としての役目を持っている様だ。
◎(生活)魔法道具:魔石回路と呼ばれる魔法陣を組み込んだ結晶を用いることで魔法の知識の乏しい人でも魔法の恩恵に預かることが出来る道具、コレに用いられる技術を持つ人たちは結晶技師と呼ばれる人たちであり、結晶魔法使いと異なり、必ずしも魔力を持っている必要はない。
・結露の柄杓:水を出す道具、柄杓の形をしている。
・アイロンバー:物を暖めるための棒 などが人類史に残る発明として有名。
◎勇者、英雄の器:基本的には同じものだが、勇者はそれなりに輩出されるもので、その中でも特に傑出し歴史に名前を残す様なものを指す言葉が英雄の器らしい。
勇者の条件は、空間魔法を使える職業に目覚めていることと、前述の鍵を握っても影響を受けないことであるとオルセーが言っていた。
◎認定勇者(イシュタルト):イシュタルト王族の「鑑定」によって判明する勇者の条件は勇者職かそれに準じた職の発生、意志力500、カリスマ、美徳系能力、加護系能力となっている。
あるいは後者の条件が、勇者や勇者職の発生条件となっている可能性もある。
鑑定を持つイシュタルトだけが行える物だが、勇者であるのに勇者と見られず不当な扱いを受けるものを減らすための制度。
◎準勇者:意志力以外の部分で勇者を満たしている者のことらしい、既に独自の職適性を発現している場合に意志力も満たせそうな人物を先に認定勇者と同等の扱いにしてしまうための措置
◎鑑定:イシュタルト王族の一部のみが先天的に持つ能力、能力を使うことによって視界に対象の種族や能力値などの一部が浮かぶ
これとは別に何代かの王が「鑑定」を解析して作った鑑定石というものがありこちらは魔力の値、第一適性職業、名前や年齢が判明するものとなっている。
◎ダンジョン:各地にある魔力的吹き溜まりが魔物の巣窟となったもの。特殊な環境になることが多く、そこに適応した魔物の脅威は一般の地域のそれを凌駕する
◎聖母教:サテュロス大陸にて最大の規模を持つ宗教、六聖の聖母をあがめるもの、自由意志が侵害されない限り多婚や近親相姦を禁じていない。
◎六聖:創世神話に出てくる六柱の偉大なる存在の総称 神王、聖母、聖王、龍王、騎士王、処女王の六柱と、その従者たちを含み二十四神とする場合がある。
約1万年前に大陸の獣を討伐した後、姿を隠したという。
◎大陸の獣:約1万年前後前に世界を襲ったなにかに名前をつけたもの
サテュロス大陸の地平灼く千頭山羊は大規模な民族蜂起だとクレアたちに推定されている。
現状では交流のあるセントール大陸の疾く死を運ぶ八脚馬、ハルピュイア大陸の災禍纏う凶鳥の名前が耳に入っているがそれらがいったいどんなものなのかは不明。
◎亜人:ヒト属以外の人型生命体のうち人語を解し理性を持つ種族全般
以下聞いたものを記載する
真亜人系:ヒトとの差異が特に少ないもの、器用な者が多い
・エル族:耳が長く尖っている。色白なものが多く精霊との親和性が高い、空気中の精霊たちが身体の周りにまとわりつくため、うっすらと光を放って見える。美男美女が多いが、女性が多く生まれる種族。ファンタジー作品一般のエルフの様な枠
さらに細かい亜種があるらしいが名称のみで割愛(森林種、草原種、砂漠種、湿原種など)
・ド族:耳が曲がっていて身長がやや低く、上半身が特にがっちりした亜人。暑さに強いが洞窟や坑道に好んで棲み強い日差しを嫌う。ファンタジー一般のドワーフ枠
サテュロスにはほぼ居ない
・コビド族:ド族よりもさらに低身長の人種、ド族の亜種と言われるが日差しの下でも平気、サテュロスには居ない
・フィオナ族:見た目はヒトと変わらないが総じて魔力が高く魔力を持った生き物すべてと、意思疎通が出来る。サテュロス大陸にしか居らず数は少ないらしい。
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植人系:植物的特徴を持った亜人の総称、再生力が高く部位欠損しても自然に再生が可能。基本的に女性型しか居ないが女性同士での繁殖や、単為生殖も可能な極めて特殊な亜人。
・トレント族系:樹人とも呼ばれる、変形可能な外皮と人型から成る亜人、
トレント族は様々な系統に分かれているが、全体的にのんびりした気風を持った種族。
唯一面識のあるトレントのリスティ・フォレスティアは特定の木の特性を持たない『森』のトレントらしく、外皮の変形パターンが多いらしい。
・マイコニド族系:茸人とも呼ばれる。植物系亜人の仲間。
頭に帽子の様な形で傘がついているのが特徴。
サテュロスには居ない、ハルピュイアにいるらしい。
・アクアグラス族系:主に水中と水辺に暮らす植物系亜人の総称、実際にはいくつかの種族に枝分かれしている。
あまり物事を深く考えることはなく生活域も狭いため娯楽に飢えているのが特徴。他の亜人を見かけると生殖しないかと誘う。
サテュロスには居ないが、セントールと島国マイヒャンにいるらしい。
・フラウ族系:身体全体で一つの花を形成する植物系亜人、花弁が服の様な形をしているが体の一部のため、実際には全裸。
種族毎に強い統一意識の様なものがあり、群を形成する。
自分たち以外に対する好奇心が強く全身が感覚器になっているためとても敏感。
サテュロスには居ないがハルピュイアにはたくさんいるらしい。
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獣人系:獣とヒトの特徴を持った亜人全般、特筆しない限り発情期と呼ばれる性的欲求が強くなる時期がある。
・シャ族系:猫系獣人の総称で下位分類が多くある。全体的な特徴としては非常に女性が生まれやすく、これと言う男性と出会うまで女性同士で恋愛し2~4人程度のグループを作る文化がある。
男はハーレムを形成する。
・キス族系:犬系獣人の総称で下位分類が多くある。全体的な特徴としては主人と定めた人に対し忠実で裏切ることはほぼない、グループに対する愛着が強いが、稀に主人を求めて旅立ち放浪する個体が出る。
・キ族系:馬系獣人の総称で下位分類は少ない。全体的な特徴としては肢が3対(腕2本足4本)あることで、これを要因として魔物扱いされた歴史がある。病気や怪我に少し弱く悪化するとすぐ死ぬ。太りすぎても死ぬ。
バフォメットの件の影響か狩られたと見られ、サテュロスにはほとんどいない。
小柄で腕が長く、垂れた鼻をもつママ族
大柄で上半身ががっちりしており腕も歩行の補助に使うことがあるカク族
下半身が非常に頑丈でやや垂れ下がった分厚い皮に覆われており、頭部に奇数の角を持つイサナアシ族
欧州の神話に出てくる人馬の様なセントール族がいる。
・グ族系:牛系獣人の総称で下位分類が多くある。全体的にのんびり屋でふくよかなものが多く、成体は頭に角が生えるものが多い。
種族が多すぎるので割愛。
・ウ族系:前歯系獣人の総称、下位分類は多い、全体的に小柄で前歯が大きいのが特徴でコビド族と同じ程度の大きさから50cm程度しかないものまで居る。バランス感覚に優れ商業に携わるものが多いそうだ
サテュロスには居ない、セントールに広く分布している。
・ハヌ族系:猿系獣人の総称、樹上生活に適したものが多い、ヒト族と割と似ているが腕が長いのと指自体が長いのが特徴。
一部発情期を持たない種族が存在する。
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鳥人系:ハルピュイア大陸にのみ生息する。卵で産まれる種族だが鳥などと違い生殖器及び排卵孔と排泄孔は別口、子どもは母乳で育てる。
クラウド族以外は腕が一部かすべて翼になっているため服を着る事が難しく上半身は裸か、一枚の布を巻きつけただけの簡素な格好になる、脚も鳥の様な脚になっているためスカートの様な形で一枚布を巻いているか裸でいることが多い。
・アロエ族:飛行に秀でた小柄なハルピュイア、腕全体が翼に成っているが手としての役割もしっかり持っている。
外見がヒトの幼児くらいの見た目になるらしい。
男:女比率が1:9程度らしく男も非常にかわいらしい外見に育つとのこと。
・エロア族:アロエ族とほぼ同等だが、より体が大きく全体的に鳩胸、飛行速度はアロエ族に劣る。
魔力が低いが体力がある。
男女比は6:4程度
・クラウド族:知的労働に向いたハルピュイア、見た目がもっともヒト族よりで肩からわき腹にかけて羽が少しだけ生えていて尾羽は退化している。
頭に冠羽が生えている
脚が分かりやすくハルピュイアしていて、空は飛べない
男女比は5:5
・ボルト族:肉体労働に秀でたハルピュイアで体が大きく下半身が特に発達している。
肥大化したハルピュイアの脚を持ち強靭な脚力と跳躍力を誇る。空は飛べない
男女比は8:2で戦士がもっとも多い種族でもある。
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魚人系:魚的な特徴を持った亜人族、アクアグラス族と共生関係にあるものが多い。
粘膜の様なモノに包まれた卵で繁殖する、卵は乾燥に弱く水場での繁殖を強いられるものが多い。
一部成長するにつれて、性別が変わる種族がいるらしい。
サテュロスには居ない。
・ワニ族系:ザラザラした肌が特徴の魚人、身体が大きいものが多く胎生が可能なものは陸でも生活し定住することで文化を持ち、発展している。ただし胎生が可能でも生殖行為は水中で行う必要がある。
・クチ族系:ワニ族と非常によく似ていたという種族、泳ぐのに優れた魚人だったらしい、知能が低く他の魚人を襲う上、大食が多く、共食い子食いも多かったため絶滅した。理性に欠けるため魔人として扱われる場合が多い。
・シシ族系:水棲哺乳類的特徴を持った魚人(魚人として扱われているが実際には獣人に近いと思われる)。ワニ族と並んで卵ではなく幼体を産み落とすため陸での繁殖にも適応できる種族
発情期が存在する。
また陸上での生殖に耐える種が多く存在する。
・その他魚人族:一般的な魚人たち、多くは人魚の姿をしており卵生のため水辺を離れられない。
このグループの中に子どもが9割方男で、成長すると急に心身ともに女性的になり男根が抜ける種族がいる、なお生まれついて女の場合は成長しても女だそうだ。
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両生系:カエル型、サンショウウオ型などが過去に居た可能性が示唆されているが絶滅している、幼児から成体になる過程で無防備な時期があり、そのことが絶滅に影響したといわれている。
爬虫系:ヘビ系とカメ系が過去に居た可能性が示唆されているが絶滅している。成長時に脱皮をするらしく、そのことが他種族から狩られる要因となったとか
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龍人系:ドラゴンを始祖に持つ系統
ドラグーン:起源獣の一つとも言われる祝福以前の生物、非常に長命
ドラゴニュート:ドラグーンが卵に祝福を受けている魂をあわせることで転生させた種族。人型時の姿は生前のものをおおよそ引き継ぐ
リザードマン:スケイルマンとも呼ばれる場合がある。龍系だそうだが地上では爬虫系として扱われている。人の姿と竜の姿を足した様な姿になることが多い、デメテル先輩がこれに類すると思われるが
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◎サテュロス大陸における創世神話の流れ:ナディアとカテリーンから聞いた話。
・はるか昔この世界は起源獣(ドラグーンを含む)だけが闊歩する混沌の泥と海の世界だった。
・約2万年前に神王が現れる。
・神王は大いなる大地アシハラを作り聖母を呼び寄せた。
・聖母は神王と同じ理性を持っていたが世界で唯一の女性であったため起源獣と交わることになり、聖母の理性を以ってしても起源獣たちの獣性は消えることなく、聖母にとって悪夢の様な出来事であったが、たくさんの魔物が生まれた。一部の魔物は産みの母である聖母とさらに交わった。
・そんな中ドラグーンだけが聖母と交わることで理性の光を宿し、その代表が龍王となった。
・しかし何度も交わりを強要された聖母は既に力が弱っており、龍王との間にヒトの娘を産んだがこれ以上子どもを作れる力はなく息を引き取り、繁栄の太陽であった聖母を喪った世界は再び混沌に落ちた。
・哀れに思った神王は聖母の死体と交わり、聖母は一日にして玉体輝く聖王を身篭り出産し、復活を果たした。
・世界は再び繁栄を得たのだ。
・龍王は聖母との間に設けた娘を聖王に差し出し「二度と世界を混沌に落としてはならぬ」と言った。
・聖王は「世界が混沌に包まれぬ様我らが祝福を世界に振りまこう」といって聖母と交わった。
・こうして聖母との間にヒトの男が生まれ、龍王の娘との間に祝福されたヒトの女が生まれ、ヒト族は世界に広がっていった。
----中略----
・約一万年前、かつて起源獣と聖母の間に生まれた魔物たちの中で、母である聖母と交わったものたち、その一部が知恵を持ち、繁栄するヒト族を憎み牙を剥いた。コレが大陸の獣である。
・その一体である地平灼く千頭山羊は数多の首を持つ山羊の化け物であったが、この化け物も他の大陸の獣と同様に聖王とヒト族の勇者(騎士王、処女王)に斃されてその身体はサテュロス大陸になった。
またその血と内臓と泥から理性を持ったサテュロス族が生まれ、彼らはサテュロス大陸の覇者として広く発展していったのである。
・しかし、同じ聖母から生まれた大陸の獣たちを殺したことを恥じた聖王たちはアシハラを閉ざしてしまい、今に至るまでアシハラは暗黒大陸と呼ばれ外界と隔絶されたままなのである。
・姿はお見せにならないが慈悲深い聖母だけが、今も変わらず世界を見守っておられるのだ。
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◎イシュタルト、ルクス、ヴェンシンの建国神話:
約7000~6000年ほど前サテュロスにおいて少数民族であったヒト族の王たちが魔神バフォメットを討伐する話。たくさんの伝承があり正しい詳細は不明。
ただ、初代の王たちをアシハラからわたってきたという伝承なども一部にあり、創世神話との矛盾が多く見られる
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◎イシュタルトの通貨:単位はナーロ
銅銭1、銅貨10、銅判100
銀銭1000、銀貨10000、銀判60000
金銭120000、金貨480000、金判1000000
白金幣3000000ナーロ
各通貨の重さは3銭分で1貨 2貨分で1判
各通貨の1判の重さはイシュタルトで取引される小インゴットの100分の1程度の重さだが、その価値は等しいと国が補償している。
白金幣は貴族家や大商家などが功績を挙げた際に王家から支給される、重さで言えば金判の5倍ほどある。
持っていることが名誉となる宝幣、すべての幣に記録が残されておりやむにやまれず売り払った場合は、買ったほうがその家に手を差し伸べたという名誉になる、ただし譲渡するには、王家への申請が必要。
銅判2枚でリンゴ3個くらい、イルタマなら4~5個買える。串焼きの肉なら銅貨5枚程度
銀判以降の額が不ぞろいなのは、通貨の規格が
銀判1=王国軍の制式長剣の価格
金銭1=王国軍近衛部隊の儀礼用ハルバードの価格
金貨1=平均的軍用馬1頭の価格
金判1=近衛兵の装備1揃えの価格を基準に設定され当時のまま使われているため。
◎ルクス帝国の通貨:単位はヤーク
詳細は不明だが、商人たちの間では1万ヤーク金貨50枚がナーロ金貨一枚と交換できるがその場合の金属量はナーロ金貨12枚分ほどの金の量となる。
なおルクス、イシュタルト共に通貨を鋳とかしたり私鋳することは違法。
私鋳がばれるとだいたい死刑
◎サテュロス大陸の軍制:各国の軍制はある程度共通になっている。
各国の王や皇帝を最上位に置き、対外戦争の時王は直接指揮を執らないため、王子が元帥として軍を指揮するのが基本となる
イシュタルトは侯爵領の軍が王軍とは別の軍としても存在するので、たとえば対帝国戦のときギリアム様はホーリーウッド軍の元帥とイシュタルト王国軍上将を兼任していた。
イシュタルトの場合は軍の最高責任者たる元帥は、王位継承権第一位を持つものが努める慣わし
軍階級としての上将は四侯家軍の元帥が兼任するため4名しかいない。
これとは別に平時に軍務を司る指導者として軍務卿とその補佐官が存在するが彼らのことも将軍と呼ぶ場合がある。(ただし軍階級としては下将か大佐)
以下階級としては中佐、少佐、准佐、大尉、中尉、少尉、准尉、曹長、軍曹、伍長、兵長、上級兵、中級兵、下級兵となる。
少佐より上は基本的に貴族しか居らず、平民出身者でも戦功があれば大尉になる際に騎士爵を、准佐になる際に準男爵を与えられる。(世襲は出来ない)
ただし、長年戦争が無かったため形骸化した風習である。
部隊の単位と運用はあまり発展していない
イシュタルとでは王領兵、侯爵領兵共に兵の運用を出来る者も勿論大切だが、単体で大部隊を撃破しうる絶対たる個を優先する文化があるため単体で強い軍官学校卒業生や元冒険者などが多く高い階級にあり、彼らが歳を取ってくるとそのまま指揮官の座に収まるので、軍務課出身を除くほとんどの指揮官は部隊の運用はそんなに上手くない。
部隊単位は約3000人からすべて軍団となってしまう。
他は大隊が300~軍団未満、中隊が50~大隊未満、小隊が10~中隊未満、一桁は班と呼ばれる。
通常とは別に○○(人名)隊が3名~30名程度で、隊長が勇者や認定勇者、準勇者、隊員もすべて軍官学校卒生などの特殊部隊となる。
◎名乗りについて:各国概ね共通
イシュタルト王族の名乗りは名前+イシュタルトになる事が基本だが、側室が多い場合母親の家名を子どもの名前に含める事がある。
イシュタルトの貴族の名乗りは、名前+フォン+家名が基本であるが、略式で名乗る場合はフォンを端折る。
また名前+なにか+フォン+家名という名乗りをする場合がありこのなにかの部分には、母の家名や現在ついている職位階級に関するものが入る。
母の家名を名乗るのは、主に父親の側室が多く居る場合や成人前に母親が死んでいる場合で一般的に嫡男は普通名前+フォン+家名を名乗る。
イシュタルトの一般市民の名乗りは普通名前+父の家名で、複数の妻を持つ人の子である場合は母の姓を間に挟む場合がある。
またなにかにあやかって、おばあさんなど一族の別の人の名前を挟む場合もある。
例)エレノア・ラベンダー・ノア、ノラ・ガーベラ・シルバーレイク
ルクス帝室とペイルゼン王族は普通名前+母家名+王家名
ミナカタは複数の小国の連合なのでまちまち
ドライセンは旧ヴェンシン側は、協議会というものが実験を握っており名乗りのルールは喪われている。
ドライラントの王族は名前+父の家名+母の家名という名乗りになるが王権継承のルールが特殊なため
父の家名、部分は父の母の家名ということになる。
がルクス、ペイルゼン、ミナカタは滅び、ドライラントもトライブとしてイシュタルト下で連邦に属したため今後はイシュタルト式に一本化されると思われる。
また王族の正室(継室)となったことでボクやサークラの名乗りからウェリントンが消えてしまったが、側室であるアイリスは名乗りの中にウェリントンを残している。
◎学校制 地方によって異なる学校が存在するがほとんどの地域では文字や基本的な算術は家で教え、職につく勉強は職業組合で教える。
ゆえに農村部や鉱山町などでは一部の支配者や管理者を除いて算術などができないものも多い
ホーリーウッドでは豊かな財源を教育に注いでおり、基礎学校と呼ばれる教育機関がある。
これはディバインシャフトを併合する前から行われてきた教育制度をより発展させたもので、侯爵領の領民すべてに義務付けていた。
僻地で基礎教育学校が建てられない場合にも教えられるものを派遣したり、財源を回すことで対応し基礎学校卒業程度の能力があるか確かめる試験がホーリーウッド市で受けることができる。
軍官学校は、イシュタルト王家が主催する軍人や文官を育てる学校であり、4年生の学校。
最初は適正で組分けされるがその後適正の有無である程度選択ができる。
軍系としては絶対たる個の発掘を目的としており、その他の科目は適性のある兵科を中心に学ばせること
で有事の際に戦力を底上げするためのもの、「鑑定」のあるイシュタルトだからこそ有効利用できる学校制度。
軍務課枠の授業の中に治水や輸送、渉外など、その他内政一般に関する教育も含まれ、これらの一部は所属課以外でも教えられるため、卒業後の就職に困ることも少ない。
◎日ノ本語について
この世界に生まれてから何度か日ノ本語的なものに遭遇している。
アミの実家などに残る伊賀の三上忍の名前なんてたまたまそろって名乗らせるとは思えない。
そのため初代に名前を授けた始祖キリエ・イシュタルトもしかすると転生者や、転移者の可能性があるが、戦国時代を終わらせ今なお政治の中枢にあらせられる、織田様の同盟者であった徳川家に仕えた服部氏はともかく、長く織田様に仕えたことで有名な伴長信や他の同盟者後北条家に仕えた風魔小太郎や、対上杉戦で織田家に貢献をした真田の出浦盛清など他に有名どころがいる中、藤林長門守や百池丹波を選んでいるのは少しマニアックすぎるのが気になるところだ。
セントールからもたらされた、グソク、アシガル、ホロという言葉も戦国時代に登場する言葉であり、もしかするとキリエ以前にこの世界に日ノ本語を扱える転移者、転生者(しかも戦国時代マニア)が居たか、今現在セントールに同様の者がいるか、あるいは神楽が危惧した様にここが日ノ本の存在した未来の地球の可能性も完全に捨て去ることはできない。
また古代遺跡であるはずのアスタリ湖ダンジョンにホログラム映像らしき映像データと女性の音声データが存在したことから、過去に高度な文明がこの世界に存在した可能性がある上、その音声データが日ノ本語と同じ発音だと思われるためますますわからなくなっている。
ボク自身は死んでたどり着いたものの、神楽が無事にこちらにたどり着いていることもあり、これまでもこの世界に日ノ本人が紛れ込んでいる可能性はあり、その場合の両世界の時間がどう作用しているかがいまひとつわからないのと、ボク近衛暁や、木下昌人くん、百武環さん、円城寺此花ちゃんの様にこちらで死んだ人間だけがこちらで転生するのかという点が不明。
(神楽の姉の黒乃義姉さんが別世界で生まれ、死んだのに朱鷺見台に転生したため異世界転生の例もある)