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幕間3:母性の象徴とその使い方。

次の街が見える位置につきました。

 こんにちは、暁改めアイラです。

 ホーリーウッドを旅立ちました。

 みんな寝てしまってたので退屈だね?ってエッラにいいました。

 なぜか胸を差し出されました。

 ユーリが起きました。←今ココ



 どうしてこうなってしまったのだろう。

 思い返してみても、理由がわからない。

 ただいまボクは婚約者の目の前で、親しい若い女の子の胸を曝け出させて楽しんでいるということになる。

 前世で言うなら神楽が寝ているのをいいことに、その隣で、黒乃様か天音様・・・ではちょっとボリューム感が足りないから・・・祀様あたりに胸元をたくし上げさせて、それを凝視している暁ということになる、目を覚ました神楽が確実に泣くね。


 これが生まれ変わった後の世界でよかった。

 今ユーリが見ているのは、婚約者の女の子|(9歳)が親しいお姉さんにおっぱいを見せてもらってる図だ。

 うんよくわからないね。


 それでも、ユーリの反応はごくごくシンプルなものだった。

「すごいねアイラ、エッラの大きいね?」

 淡々と事実を口にするユーリは別に女性の胸を見ての興奮とかではなくって、単純に大きさに対する驚きといった感じだった。


 そんなレスポンスを受けてかエッラもキャーとか見ないでくださいでは無く淡々と。

「あぁ、ユーリ様、申し訳ありませんうるさかったですか?」

 と事務的なものだった。


 そんなで大丈夫なの?メイド根性がしみこみすぎてない?

「ううん?大丈夫ちょっと喉が渇いちゃって、飲み物いいかな?」

「はいすぐ用意いたしますね。メロンとピーチどちらがよろしいですか?」

 ユーリは一瞬エッラの胸元をみてから、「メロンで」と言った。


 エッラは装いを正さないままで飲み物を用意し始めた。

 ちょっとその手の怪しい店みたいで嫌なんだけど・・・?

「アイラがその、大きな胸がすきなのは知ってるよ。なんどかサークラねえさんや、キスカさんの胸触ったり舐めたりしてるのを見たことあるから。」

 みられてたの!?恥ずかしいっていうか死にたい!!


 情けなくて涙が出てきた。

 でもそんなボクにユーリはやさしく続ける。

「わかるよ、僕もお母様がなくなってからたまにナディアに甘えてたし。アイラのこと好きになってからは止めたけどね。」

「ナディアにっていまはともかくボクと出会った頃のナディアって・・・」

10歳当時の少女の胸なんて・・・


「僕の母様、胸ペッたんこだったんだ。今アイラが恥ずかしがってるから話してるけど、この秘密はお墓までもっていってね、僕もアイラが女の子のおっきな胸に甘えてるのは、気にしないし黙ってるから」

「ユーリ・・・じゃあ今度からユーリが寂しかったり、甘えたいときはボクに甘えていいから。」


「ありがとう、でもアイラに甘える時ははかあさまの代わりに甘えるんじゃなくって、アイラに甘えたいから甘えるよ」

 ほらこれだ!急に攻撃力の高い言葉言うのは止めてほしいよね、ちょっと意思がぐらついちゃうから。


 そうして、メロン果汁を飲んだユーリはおもむろに。

「ねぇエッラ。」

「はいなんですか?ユーリ様」

 エッラは相変わらず胸元を顕にしたまま首を傾げる。


「もしもボクがちょっと胸をさわらせて?っていったらどうする?」

「そうですね、ユーリ様なら大丈夫ですよ。死ねとか人を殺せとかじゃない限り大体どんなご命令でも従います」

 エッラはいつの間にかそこまでメイドになりきっていたのか?

「ですのでユーリ様もアイラ様も、このエッラのことは命のある道具程度に思ってお遣いください。その、人並みの恥ずかしさとかはあるのでこのまま外に歩いていけとかはなしでお願いします。」

 照れくさそうにはにかみながら笑うエッラ、笑って言う様なせりふじゃないのにね。


「ねぇエッラ?どうしてそんなにメイドになりきっているのですか?もともとボクたちは友達だったはずですよね?」

 その問いかけにエッラは・・・

「もちろんだよ、いまもアイラのことは大切な友達だと思ってる。」

 スイッチを切り替えた様に昔の話し方で応えた。


「でも、私はホーリーウッド家に救われたから、あのままだったら私やノラってたぶんちょっとの間孤児院にはいってその後はきっとバラバラに娼館にでも身売りするしかなかったと思うから。だからホーリーウッド家には感謝してるの。アイラたちがホーリーウッドのお嬢様だったのは偶然だったかもしれないけれど、その偶然のおかげでいまも私はこうやってみんなと笑っていられて、幸せなんだ。」


「でもでも、さっきの言い方だとさ、急にもし、ユーリがもしもだよ?僕の子どもを産めって言ってきたら・・・産むの?」

 ユーリがちょっとイヤな顔をしてる、けど大事な質問だ。

「うん、んーそうだねたぶん産むと思うよ。ユーリ様だったらかわいいし、歳も私より若いしむしろ私みたいな年増でいいの!?っておもっちゃうかも、あ!モチロンアイラの後だったらいいよってことね。先はダメだよ」

 どうも本気でそう思ってるみたいだね、前提がそれっぽいし。

 

「ありがとうエッラそこまで僕たちのことを信じてくれて、信頼してくれて、誓うよ、僕は絶対にエッラの嫌がることはしない。」

「別にイヤじゃないですよ。でもそのお言葉には感謝致します。メイドの私を大切にしてくれてありがとうございます。」

 いい話・・・のはずなんだけれど、胸元のほうが気になって、話に集中できないね。

「とりあえずエッラ今は勘違いだから服戻していいよ。」

 それだけ告げるとエッラは少し残念そうに服を戻し始めた。


「せっかくはずしたのに・・・」

 ぼそぼそといいながらはずした胸部装甲をつける。

「それ防御力あるんですか?」

 気になったので聞いてみる。


「意外とありますよ?コレ自体はまぁまぁ硬いし軽いしで、こんなのついてたら相手もそこ以外を狙ってくるので」

 なるほど、見た目だけでも硬そうなら、そこは狙いにくいか。


「実は私迷ってるんです。アイラ様たちと王都に行くか、ホーリーウッドに残るか」

「エッラ?」

「碧騎として取り立てていただいたのに、私はアイリス様についていきたいって思ってるんですよ。元はアイリス様の御側見習いでしたから。」

 エッラは眠っているアイリスをなでながら淡々と述べる。

「それをサークラ様に見抜かれて、賭けをしたんです。アイラ様が道中私の胸を所望されたらおっぱい担当としてついていく、もし一度も所望されなかったらついていかない、もしも途中で自分の本気の思いに気付いたらそれに従っても良いし、この賭けは本当に自分ひとりでは決めあぐねたときだけ頼りなさいって言われたんですよ。」

 サークラはそのためにあんなことをあんなところでいったのか、ボクはとばっちりだね。


「でも気付きました、私一緒に行きたいんです、だからアイラ様がちょっと声をかけてくださっただけなのにあんなに挙動不審になってしまって、申し訳ありませんでした。」

 じゃあついてくるんだね。

 それはそれでアニスが寂しがりそうではあるけれど。


「それじゃあ、これから4年間も改めてよろしくね。」

「はい、アイラ様」

 迷いのなくなったエッラの顔はとてもきれいだね。


 その後初日泊まる予定にしていた街についたときはまだ夕方の4時頃だったので、軽く買い物をした。

 途中でジャーキーに向いてそうな獣肉があったので購入。

 馬車の中で軽く下処理して夜中に干しておいた。


 2日目3日目と特に問題なく日程どおり進み4日目に一度ウルフ型7匹に襲われたが、ダイエット代わりにエッラ一人によって撃退。

 5日目にはちょっと予定より早くに進みすぎて6日目の予定地点についてしまった。それも夕方にだ。そこで食べ物を大量に購入して馬車に積み込んだ。

 6日目には7日目に泊まる予定だった街をスルーしてサテュロス大陸最大の山脈悪魔の角笛についた。

 ココは巨大な山脈を氷河が削ったあとだと思われる地形で、U字に深く切り込まれた崖が風でびゅーびゅーなっているのが特徴。高低差は常に400m以上あるが脱落事故は少ない、魔物は駆りつくされているし

 落ちれば命がないのはわかっているので、道は整備されていて、ふざけるものもいない。

 しかしここはどうあがいても一晩では越えられないので、どこか途中で野宿することになるのだ。

 一応コレとは別に5日ほど道程が伸びて町に泊まっていけるコースもあるけれど。

 道が伸びる分かえって危ないのだ。


 そんな道々を超えてボクたちは11日目の夕方。

 とうとうサテュロス大陸最大の都市、イシュタルト大陸の王都クラウディアのある、クラナ平原にたどり着いた。

 思ったよりも早くついたね。

明日からは新しい街の話を書くので、ちょっと時間かかるかもしれません。

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