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第24話:赤ちゃんの作り方

ここ1年くらい赤ちゃんを抱っこしてません、誰でもいいので抱っこさせてください。

でも事案にはなりたくありませんので動物の赤ちゃんで我慢してます。

こんにちは、暁改めアイラです。

キスカの赤ちゃんが無事に生まれてきてくれて

ボクたちウェリントン組もようやく心に句切りがついたと思う

これからボクたちはホーリーウッドで生きていく、ウェリントンに未練がないとは言わないが

未練よりも恐怖や悲しみの方が強いから。



あれから3日経った、サルビアの誕生からではなく、いやもちろんその日一番嬉しかったのはサルビアの誕生だけど

 個人的にはユーリからの口づけの方がインパクトが強い・・・

(舌入れてきたよ7才、まだなんか口の中がくすぐったい気がする)


アイラにとって初めての男の子とのキス、女の子同士(オルセー)のそれを勘定にいれないなら実質ファースト(はじめて)だけど


(嫌ではなかったんだよね、ソレがショックな訳だけど、状況に流されやすいのかな?ボクは)


「・・・アイラ、アイラー!」

ソニアの声にハッと気付く、今は算数の授業中で、ボクたちはみんなわかる内容なので許可を得てテスト勉強中


「ありがとう、退屈で少しぼんやりしちゃった」

笑顔を造り、お礼を言う

「アイラってばすごい百面相してたよ?」

顔にでてしまってたか。


「そう?ぼんやりしてたので色々思い出してたのかも」

早いところごまかそうと机のノートに向かおうとしたけれどコリーナがソレを許してはくれなかった


「ソレにしてはアイラちゃん、まるで恋する乙女みたいでしたね。」

ガタッ

教室内に大きな音を響かせてしまい、ボクではなくアイリスがペコペコ頭を下げる


「なんで・・・アイリスの方が慌ててるのさ・・・。」

ソニアがジト目でアイリスとボクをみやる


「もしかしてアイリスちゃんなにか知ってるんですか」

なかなかの洞察力だね、それよりボクの気のせいでなければコリーナ9才だよね?

もう恋する乙女の顔とか知ってるのかな?


 アイリスがじっとこちらを見ている

「なにかな?アイリス」

 無言でじっと見てくるのやめない?

「なにかあった?」

 誰ととは言わないがアイリスはわかっているみたいだね


「別にいつも通りのことしかないよ?」

 相手がわかっているならあとはこれだけ言えばわかる程度にアイリスは賢い


「ねぇアイラちゃん?」

「うん?」

コリーナがニコニコしながらボクの顔を見つめる


「許嫁とかの話なのかな?」

ガタッ

今度はボクが教室内に謝る羽目になった。


「やだなあコリーナ、ボクたちまだ6才ですよ?許嫁だなんてまだ早いですよ」

席に座りなおし手を振りながらごまかす


「そうですか?私も3才の時から親の決めた許嫁がいますよ?」

そう言って顔を赤らめるコリーナの表情は普段のお淑やかな印象とは少し異なり

イタズラをばらした子どもの様だった。


ガタッ

「ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!」

こんどはソニアが謝る番だった・・・



授業のあと少し怒られたボクらは

昼休みに食事を持ってきてくれた、サークラとエッラもいる中

 天気が良かったので、中庭で昼食ををとりながら会話の続きをしている。


「で、コリーナどういうことかな?恋人がいるなんて聞いてないよ」

ソニアがコリーナを問い詰める。


「ソニア、恋人じゃありません、許嫁です。」

間違えないでください!とコリーナはプンスコしている。


「コリーナが3才の時に婚約して、お相手はいま何歳なんですか?」


「ウェルズはいま18才です、すごく優しくてすごく格好いいんですよ?」

ウェルズさんロリコンとかじゃないといいけど・・・この世界だと普通の範疇なのかな?なにか聞き覚えのある名前の気もするけど、気のせいだよね?


「ウェルズは元々うちの料理長の次男さんで今はホーリーウッド家の近衛兵なんです、私とお義兄さん夫婦で旅館は切り盛りするので、老後は一緒にのんびり過ごそうねって約束してるんですよ」

将来の展望を語るコリーナは実に幸せそう、なるほど恋する乙女とはこの表情か・・・。


てことはこれに近い表情をボクがしていたということ?

(やだ恥ずかしい!)


それにホーリーウッド家の近衛ということはどこかで見かけてるかもだね・・・18才くらい・・・蒼騎隊のあの人かな?それとも紅騎隊のあの人かな・・・?まあいいや


もちろん気にはなるのだけれど次はボクが詰問される様だから。


「さあ、私はお話しました。次はアイラちゃんの番ですよ?」

他人の恋話に興味があるのはどこの女の子でも同じらしい、すっごい笑顔だね!


「ボクは、その・・・色々伏せて言いますけど・・・1つ年上の婚約者候補がおりまして」

『おぉ〜っ』

とコリーナ、ソニア、リウィが興味深そうに身を乗り出す。


「ねぇアイラちゃん、お姉さんたちが全く驚いてないってことは、ご家族公認ですか!?」

察しの良いコリーナが目敏く周りの反応を見ている


「公認って・・・まだ候補ですよ、まだボク6才ですし・・・。」

ついこういう言葉が出てしまうのはなぜなのかな、本当はほとんど決定してるみたいなものなのに


「まだ6才って・・・・人を好きでいる気持ちに、愛に年齢は関係ないですよ。さっきからのアイラちゃんの表情は愛しい人を想うそれだと思います!」

力強く断言してくれるね。

洞察力に優れたコリーナが言うのだからきっとそれは真に迫ったボクの気持ちなのだろう


ただそれを認めるのは、婚約だけでなく恋心まで認めてしまうということは

近衛暁としては同性愛ということになってしまう。


無論今のボクはアイラ・ウェリントンとして生活し、斯くあれと生きているので結婚すること自体は問題ないことなのだが・・・

 衆道も嗜むことなく生きてきたボクにはやはりハードルが高いことなのだ。


「ごめんねコリーナちゃん、アイラは年嵩の割りにしっかりしてるけど、素直じゃないところがあるのよ」

「おねえちゃん!?」

予想もしない姉の裏切りにボクは狼狽して、次の決定打を許すことになった。


「もうアイラはさ、よこで見てるかぎりラブラブだよ?よく手つないでるし、このまえなんて赤ちゃん作ろうとしてたし」

(!?)

ガタッ


アイリスの不穏当かつ身に覚えのない一言に、サークラ、エッラ、コリーナ、ノラ、ボクが一斉に立ち上がる。


「ちょっとアイラ!?いつの間にそんな、おねえちゃんさすがに早すぎるとおもう!!」

「アイラ!ダメだよ?まだ赤ちゃんなんて出来ないし、早いしよくないよ!?」

「アイラちゃんスゴいね、でも婚約もまだなのにそんなこと・・・・」

「・・・・・・」

「アイリス適当なこと言わないで!ボクまだ(・・)だよ!?」

5者5様の反応をする。

 サークラはプンプンと言った感じ

 エッラは常識的にまだまずいと諭す様に

 コリーナは真っ赤になりながら羨望ともとれる眼差しで

 ノラは信じられないモノを見たと言わんばかりにボクを見た。


 ボクはと言えば身に覚えがないことなのでただただアイリスを詰問するだけだ。

「アイリス!?なに言ってるの、ボク身に覚えが無いよ?」


 応えるアイリスの目は確信に満ちている。

「えーぜったいにしてたよ、このあいだサルビアが生まれたあと、二人が赤ちゃんかわいかったねとか話しててそのままおててをギュってつないで暗がりで・・・・キャッ!」

 そういって赤くなったアイリスは両手で目を覆ってしまった。


(あぁこれあれだ、キスしてるところ見られてたんだ。)

 っていうか切り方が絶妙すぎるよこれじゃあサークラやエッラなんかは信じちゃうかも


 恐る恐みんなのほうを見ればサークラが半泣きしながら。

「ウック・・・ヒック・・・もうおねえちゃんのかわいいアイラは居ないんだね・・・・」

 なんていって泣いている。

そんなこと無いよ?今もかわいいアイラちゃんのままだよ!


 そしてノラは若干吐きそうになっている。

 ノラはモーラとソラの件があって、そういうのトラウマだからね。


「まってアイリス、ボクそのときキ、キスしかしてないよ!?」

 しかもは、ファースト(はじめて)だよ!


 真っ赤になるのが自分でも分かる、人前でキスをしたというのがこれほど恥ずかしいとは、暁のときには気付けなかったことだ。


 しかしアイリスの攻勢は続く。

「ちがうよ!あれは赤ちゃんを作るやつだったもん、ちゅーじゃなかったもん!」

 えぇー!?違わないよ?寸分違わぬディープなキッスだったよ?


 あぁ・・・ディープだからか。

「アイリスあれは・・・」

 なんて説明したものか、困った末にボクはただ。

「・・・長いチューだよ。」

 とだけ言った。


「チューかぁ・・・」

 そして今度はソニアが真っ赤になっている。

 なんだいソニアはチューって言葉だけでもそんなゆでだこかい?

 奇遇だねボクもだよ。

 

「なんだキスの話しかぁ、そうだよねアイラが私に何も言わずになんてことないよね・・・。」

 何かを噛み締める様にサークラが胸をなでおろしている


 誤解はたぶん解けたっぽいけど、ここにいる全員にボクが男の子とキスをしたことが知れ渡ってしまった。

 特にウェリントン組には相手の顔もバレているので非常に気まずい。

  

 さらにここで気まずいことが起きてしまったのだ。


 

昨日活動報告なんてのを初めて書いてみましたが、正解がわかりません、何を書けばいいのでしょうか?

それと、更新についてですが、今のままの書いたらあげるスタイルのままで大丈夫でしょうか?

それとも時間とかペースとか決めたほうがよいのでしょうか?質問ばかりで住みませんが、お詳しい方がいたらください。

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