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ポーシャ  作者: nooom
6/11

ポーシャ・6

間が空きすぎました。

目標通りにやるのは中々難しいものですね!

突然、響いた音と、動いているはずのない時計の鐘に、幸助は心底驚いた。

さっきまで屋敷中を歩き回ったが、どこに時計などなかったのに・・・。

幸助はさすがに不気味で体が凍り、一瞬、動けなくなった。


こんな大きな鐘の音を響かせる時計だ、小さいはずがない。さっき屋敷中を歩き回っていた時、そんな大きな時計があっただろうか?いや、そもそも、誰もいないはずの屋敷で、なぜ、時計が動く?

考えを巡らせるうちに、幸助は不気味さを通り越して、恐怖を感じた。

なんか・・・やばいな。すぐに出よう・・・。

幸助は直観的に、すぐそう判断した。あらかじめ持ってきていた2リットルボトルの水をバックから取り出し、暖炉の小さな火にそれをかけようとした。

その時だった。


「ようこそ、おいで下さいました」


振り返った暖炉の前には、いつの間にいたのか、女が一人、暖炉を背に立っていた。

「・・・・・!!!!???」

幸助は驚きのあまり、声も出せず、思わず手に持っていたボトルを床に落とした。

一方で目の前にいる女は、少しも動じず、まるで陶器人形のように、表情ひとつ動かさず、その顔を幸助に向けていた。不気味なほどに凍り付いた顔は、人間とはかけ離れており、いったい何者かと思った。

よくよく見ると、その顔には白い陶器の仮面をかぶっていた。

「さあ、どうぞ、奥へ」

その女は仮面越しから曇った声を幸助に言った。そして、一歩動くと、手のひらを丁寧にドアのほうへと向ける。

「・・・はい?」

幸助は何が何だか分からず、思わず聞き返した。

いったい何なんだ、これは?何が起きてる?

「お、奥って言うと・・・?」

「2階の客間へどうぞ。お飲物もご用意してございます」

幸助は混乱する頭の中で、何となく状況を整理していた。

もしかしなくても、これ・・・暖炉に火をつけたから起こっていることなのか?

目の前にいる女性の姿が信じられなかったが、それは紛れもない現状だった。今起こっていることが夢だとは思えない。自分の意識ははっきりとしていた。

「えと、あの・・・俺、頼みがあって来たんだけど・・・。まあ、頼みっていうか、ここに来ると、『願い事』を聞いてもらえるって・・・」

「『お買い物』の件でしたら、旦那様がお伺いいたします。とくにかく2階へ参りましょう、お客様」

目の前にいるメイドは姿勢を変えないまま、幸助を上へと促し続けた。メイドはとても社交的で、テレビやアニメで見たようなそれとは違う、交じりっ気のない完璧な接客した。まるでニュースキャスターのように、間違いのない丁寧な言葉づかいで、失礼さの欠片も感じない。

だが、そのメイドの声はとても無機質だった。失礼もなければ、威圧もない。だが同時に、歓迎も、笑顔もない。いったい何か考えているのか全く分からず、丁寧すぎるのが逆に不気味さを感じさせた。そんな不気味さが溢れるメイドに、ついて行くべきか否かなど、常識的に考えれば、「逃げる」の一択に決まっている。


だが、不思議と幸助はすぐにそうしなかった。いや、逃げようとは思っていなかった。なぜなら、彼は目の前に起こっているこの非現実的な現状に、強い期待を感じていたからだ。


自分はおまじないのつもりで来ているつもりだった。

ただ、誰もいもしないところで独り言を言い、気持ちだけを整理させてから、ここから出ていく。

魔法なんて信じていないし、幽霊だって信じていなかった。

だが、目の前にある「非現実」を見て、幸助はその存在を疑わなかった。期待していなかった非現実が、今、現実になっているのだ。

「もしかしたら、『願いが叶う』というのは、本当かもしれない。不気味がって逃げるのは、チャンスを逃すことになるんじゃないのか?」

幸助はそう思い、自分でも笑ってしまうような行動を起こした、

ゆっくりと体を動かし、メイドの向けるドアへと足を動かす。緊張で体の関節中が硬直し、まるで軋むようだった。

メイドはそうして幸助が動くのを見ると、彼が二階に行くのを了承したととらえたようだった。彼女は後ろのドアを開けて、もう一度「では、こちらへ」と先を歩き始めた。

一体何が待っているのかと期待と恐怖が入り混じり、幸助はおずおずとメイドの背中について、真っ暗な屋敷を歩き始めた。


メイドの剣のようにまっすぐで、美しい背中について行くと、二階の奥の一室に案内された。屋敷に最初に侵入した時に見た、あの大きな広間だった。

広間のドアを開けたとき、幸助は目を疑った。

そこはさっき入った時のような埃だらけの部屋ではなく、きれいに掃除され、整えられた立派な客間で、さっき自分が来た時とはまるで別の部屋だった。床にはさっきまで無かったはずの毛皮の絨毯が布かれ、天井には美しいシャンデリアのようなガラス細工の明かりが真っ暗な部屋を上質なオレンジで照らしていた。

そして一室の中央には、さっきと同じように椅子がふたつと、いくものテーブルがあった。


その椅子のひとつには、男が座っていた。

彼は横幅に広い中年の男だった。手には銀色の杖を持っており、鼻元にはセンスを感じさせる立派な髭を生やしていた。目元には太い額縁のめがねをしていたが、幸助を見るなり、そのメガネを捨てるように外し、大喜びで立ち上がった。

「おお!!お客様か!!」

男は叫び、はしゃいで、幸助に歩み寄ってきた。

「いやあ!!実に!実に、久しいお客様だ!いったい何年ぶりだ?数十年?いや、数百年?まあ、どちらでも構わん。とにかく長い間、ここを誰も訪れないもんだから、暇してたんだ。ようこそ!」

こちらの男は「旦那様」と呼ばれていただけあって、メイドとは正反対だった。砕けた口調に、日本ではあまり感じられないスキンシップ。だが、彼はそういったものを全て上回っているようだった。「変人」という枠を超えた「奇人」を目の前に、幸助は戸惑って、何も言えなかった。ぽかんと開いた口を閉じれずにいると、幸助の後ろにいたメイドが軽く咳払いをした。

すると、旦那様と呼ばれた太った男は、ようやく来客が困惑していることに気づいた。彼は吊り上がったような頬を一度下すと、「おっと、これは失礼」と歩み寄って来た足を止め、一歩下がって頭を垂れた。

「すまなかったね。ついはしゃぎすぎてしまった、本当に久しぶりのお客様なのものでね」

そう言って、男は顔を上げたとき、幸助はその男の顔が普通の人間とは違うことに気が付いた。

顔はいやに毛深く、平面で、鼻先は変にとがっている。そして真黒な瞳は宝玉のように大きく、薄暗い部屋の中で不気味に光っていた。そして頭には大きな三角形の飾りをふたつ被っているようだった・・・。

「旦那様。こちら、古賀幸助様です」

「幸助君か・・・。今日はよく来てくれたね。まあ、座ってお茶でも飲もう」

そうして男は再びゆっくりと幸助のほうに歩み寄って来た。しかし歩み寄られる度に幸助は、その男の変わった顔の形に気づいていった。いや、「変わった」ではなく、「異なった」形であることに。

「・・・・??!!・・・!!!!??」

幸助はついに目の前に立った男を見て、息をのんだ。

幸助は見た目で人を差別するような人間にはなりたくない。と常々思っていたが、目の前にある顔は自分とは違う異質さを感じずにはいられなかった。そして自分でも気づかないほどに、幸助は動揺と嫌悪をした表情を男に見せていた。

「なんだね?ああ。私の顔かい?」

男はそんな幸助に気を悪くするわけでもなく、いやに潔く自分の奇妙な顔を指さした。

「まあ、そんなに怯えないでくれたまえ。これは『魔法』を扱う人間の原則なんだよ。大丈夫、とって喰おうなどと考えていない。」

ほっほっほっほ・・。と笑う男の顔は・・・・

「フクロウ」そのものだった。

アニメや映画などで見たフィクションの世界でしか見られるはずない姿が目の前にあった。

「もしかして、これはメイクと特殊な演出ができる部屋で、誰かが自分をからかっているのではないか?」そうやって幸助は、自分を無理矢理、都合の良い現実に引き戻そうとしたが、目の前の怪人の顔は、細部から細部まで動き、それがとても自分をからかうような簡単な悪戯の作り物だとは思えなかった。そうして幸助がまじまじと見つめていると、フクロウ男はそんな彼を面白がるように言った。

「久々のお客様はどうにも、戸惑っておられるな。フクロウが喋ることがそんなに珍しいらしい。いや・・珍しいか・・・。まあ、何でも良い!ポーシャ。何か飲み物を持ってきてくれ」

メイドはそう呼ばれると、「はい、かしこまりました」と一礼して、部屋の隅にあった木製の棚から、陶器のティーポットを取り出し始めた。そしてポーシャは幸助が見たこともないようは優雅な手法で紅茶を淹れ始める。

「さあ、どうぞ。幸助君。まず、君の信頼を得なければならないな。いきなりこんな状況になれば当然かもしれないが、まずは落ち着いてくれたまえ。さあ、ゆっくりと息を吸って、吐いて、深呼吸を、はい。どうぞ」

幸助はフクロウ男の合図に合わせて、これまでにないほどゆっくり、そして動揺しながら深呼吸をする。

「大丈夫かね?よし。それからポーシャが淹れるお茶を飲んで、君が理解したいことを一つずつ聞いてほしい。なに、遠慮はいらない。私が知ることなら、どんなことでもお答えしよう」

そう言われてから、ルビーの紅茶が淹れられるのに時間はかからなかった。

目の前には、湯気の立たない、冷たい紅茶が差し出された。氷が涼しげに音をたて、ポーシャと呼ばれたメイドは「どうぞ」とそれを促す。

紅茶は学校の購買で買うような安物とは程遠い、深く、おいしい、絶品な味わいだったが、幸助はそんな味を気にしていられないほどに動揺していた。幸助はそれを少しだけ口にふくむと、すぐにカップをテーブルに置く。

「あ~・・・あの、それじゃあ・・。まず・・・あなたは、いったい・・・」

かなり動揺しているらしい。このたった一言を口にするのに、1分はかけた。

だが、フクロウ男は気長にも幸助の言葉を待っていた。彼はいったいどうやったのか、銀色のポットから淹れられたお茶をクチバシで短くすすると、答えた。

「ああ。それは当然の質問だ。要するに私の頭がなぜ、フクロウなのか。私は一体何者なのか。ということか」

「ま、まあ、端的に言えば・・・・」

「聞くことはそれだけでいいのかな?」

「それだけ分かれば十分・・・です」

「では、教えてあげよう。私はこの日本、このアンディルタ街に1854年に移住し、グレープフルーツをはじめとした果物の輸出入で大きな富を築いた者だ」

そう言うと、目の前の怪人フクロウ男は自慢気に胸をはる。

奇妙なことだったが、彼の固いはずのくちばしは、唇と同じように歪み、彼の表情はありありと分かった。

「そ、そうなんですか・・・」

「まあ、自慢ではないが、数百年前は名は知られていたほうでね・・・」

「・・・あ~・・えと、それで・・・・?」

「それでって・・・。幸助君。君の住まいはこの街じゃないのか?」

「ああ。そうだけど・・・」

「なら、知っているはずだ。この私のことを」

「フクロウに知り合いはいないはずだったんだけど」

「そうではない。この屋敷の持ち主のことを知っているはずだと言ったんだ。私のことを学校で習わなかったのか?」

「・・・・もしかして役所の人?」

「違う!こんな鳥面の役人がいるわけないだろう!!私がこの屋敷の主『スティーブン・ベイ』、その男だと言っているんだ!」

どうやら自慢がしたかったらしい。

幸助はすっかり忘れていたが、そのスティーブン・ベイという男は明治時代、日本の海外通商の第一人者ともいわれた大商人だった。教科書にも名前と写真が載るほどの人物ではあったが、授業中に教科書によだれを垂らしていた青年がそれを知っているはずもなかった。

「そ、そうなんすか・・・」

「まったく、最近の学校は歴史を教えていないのか・・・。まあ、いい。正体を知って、少しは安心できたかね?」

「・・・いや、まだ役人のほうが安心できた。まさか、本当に幽霊に出会うなんて思ってなかった・・・」

それを聞くと、スティーブンと名乗った怪人フクロウ男は怪訝な表情をして、溜息をついた。

「やれやれ・・・。君も私が幽霊だと聞いて来た人間か・・・。世間では一体私はどういう風にとらえられているんだ・・・?先に言っておこう、私は死んでなどいない。ほれ、この通り生きている」

スティーブンはそう言って、自分の足を幸助に見せた。確かに、足は二本しっかり地面についている。形はあるようで、聞いていた幽霊とは違うようだった。

幸助は、「なんだ」とほっと息をつく。

「安心したかね?」

「ええ」

嘘だった。

勢いであっさりと答えてしまったが、安心などできるはずもない。やはり動揺しているらしく、口で言っていることと、胸の内で考えていることが全く真逆になっていた。

足が二本ついてたって安心できるはずもない。さっき、このスティーブンは『1854年に移住してきた』と言っていた。

ってことは、この怪人フクロウ男、何百年生きているんだ。幽霊じゃなくても化け物じゃないか・・・。

幸助は未知の存在に、自然と敵意のない素振りを見せていた。まだ、彼が自分に害をくわえないとは限らない。彼はできるだけスティーブンという男から怒りを買わないように、全身をこわばらせていた。

こんなに緊張していては、どっちが客だか分かったものではない・・・。

「ほかに質問は?」

「・・・・・他って・・・。あ~・・・なんていうか、一番気になるとこなんだけど・・。人間数百年も生きれば、そうなるわけ?つまり、その・・・顔が・・・」

「フクロウみたいに?」

「・・・そう」

「勘違いしないでくれ。実は、私はフクロウではなくって、ミミズクなんだよ」

そういうとスティーブンはミミズク独特の羽角を自慢げに指さした。

いや、正直、それはどうでもいいんだが・・・

「それと、これは『みたいな』じゃなくて、ミミズクそのものだ。こうなったのは『魔法』の影響だ。数百年生きているのもそう。私は幽霊などでない。『魔法使い』なのだ」

うわお・・・。これは・・・また、意外な単語が出て来た。

幸助は頭がこんがらがりそうになる。

おまじないに、不思議な暖炉。願いを叶える幽霊に続いては、怪人フクロウ・・・ではなく、ミミズク男。しまいには『魔法』だなんていう実に都合の良い言葉まで出て来た。

子供頃、そんなものはないと断定して、そう決まったはずの物事が、今更現実になって目の前にある。

もはや、ここでは何でもありなのかもしれない・・。


「じゃあ、一番大事な質問なんだけど、俺・・・ここには願い事をかなえてもらえるって聞いたから来たんだけど・・・。それは本当なのか?」

さっき、暖炉の前に立った時、あのポーシャというメイドは、「願い事」のことを「お買い物」と言っていた。これもまたスティーブンが幽霊じゃなかったように、何か話が違うのかもしれない・・・。そのことを聞くと、スティーブンは眉にしわを寄せて、「ふうむ」と短く言葉を吐いた。


「・・・・うん。幸助君・・・君は意外に馬鹿だろう?」

突然、スティーブンは失礼な質問をしてきた。

本当にこの男は自分を客だと思っているんだろうか・・・・。

まあ、事実なので否定はしなかった。

「いや、失礼。『あまり勉学に励んでいるほうではないだろう』・・・だな」

「・・・まあ。好きではない・・・」

「なら、順を追って説明しよう。私自身の歴史も含めて」

「長くならないよな・・・」

「もちろん、短く済ませよう」

そう言うと、スティーブンは椅子から立ち上がり、部屋の右端にある壁画を杖でさした。そこには恰幅の良い男が、優々と高価そうな椅子に座っている絵だった。なんとなくではあったが、その男とスティーブンが似ているような気がして、これが魔法を扱い始める前のスティーブンの姿なのだと予想できた。

「さきほども言ったが、私は1854年にこの日本へ移住し、このアンディルタ街を住まいに、貿易業を始めた」

スティーブンは説明を始めた。

「当時は、様々な分類の商品に精通していてね、中でも有名なのはグレープフルーツなどの果物関係だった。だが、後には果物だけではなく、野菜、菓子や調味料の輸出入も行うようになった。また食べ物にとどまらず、木綿や衣服、鉄や機械、はてには銃器や兵器関係など・・・おっと、これは失言・・・。まあ、とにかくだ。私の昔からの望みは、お客の要望に応えることだった。私はお客の要望や期待に応えるべく、昔から、ありとあらゆる商品に手を出していた。無理難題を求められるほど、それに答えたくなったんだ。それで、ある日、出会った新しい商売の分類が・・・・」

彼は一息つくと、手に持っていた、あの銀の杖をそっと撫でた。


「怪しげな魔術や、呪術だった」


そういうとスティーブ」ンは再び不気味に笑って見せる。

「大いなる自然や強い人の感情を力とした不可思議な存在。化学なんかでは、そのほとんどを証明できない摩訶不思議で強力な力がそれだ」

「ま、魔法に呪術って・・・」

「疑うかね?」

そんなバカなと言う前に、スティーブンは言った。幸助は、その言葉に威圧されたかのように、自然と首を振る。

それに、聞いただけでは、実にインチキ臭く、バカらしいことだったが、目の前にそれは確かにある。

しつこく自分にそれらしい合理的な理由を言い聞かせようとしたが、どうしても最後には「じゃあ、目の前にあるこれはなんだ?」という一言が全てを論破した。

「私はそういった力を学び、利用することで、長い時を生きながらえている。今もこうして自分の生きがいである商売を続けるためだ。この姿はその代償なのだよ」

「後悔」の二文字はなさそうだった・・・。その異形な姿になっても、目の前の商人は実に活き活きと説明を続ける。

「他の誰かにはできそうもない要望に応えることが、私の提供できるものだ。もしも、願いがあるのなら、どんな願いでも遠慮せずにいってくれ。私はきっと求める物を用意してみせよう」

スティーブンはそう言うと、再び椅子に腰かける。


どんな願いでも・・・。

幸助は噂が真実であったことに胸を躍らせた。顔にこそ出さなかったが、本当にこんなことが現実にあるだなんて信じられず、同時にうれしかった。


だが、スティーブンの話を鵜呑みにするほど、彼も不用心ではなかった。


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