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七転八倒

「…ここは」


麻衣は小さく呟いた。


そこは、あの大きな空間ではなかった。


「麻衣目覚めた…」


そこには、可愛い小さな女の子がいた。


「…ナナちゃん…?」


少女は「こくっ」と頷く。


彼女のことは麻衣はよく知っていた。


(つまり…ここ)


「よう、麻衣。体は大丈夫かい?」


奥からガタイのいいおじさんが現れる。


大きな体で、全てが筋肉で出来てるのか?と思うような人だ。


ボディービルダーとかしてそうだが、これで情報屋をしてるのだから、何とも言えない。


(こんな体なのに、なんで情報屋してるんだ?)


麻衣は見るたびにそう思う。


「よう。情報屋…看病してもらったみたいだな…体は大丈夫だ…ありがとう」


(前もこんなんあったな…)


麻衣は何日前かのことを思い出す。


「おい、情報屋。私と一緒にいた男はどうした!」


麻衣は周りにエリスの姿が無く、慌てて聞く。


「あいつなら、お前より先に起きて上に連絡取ってる」


それを聞き麻衣は一安心する。


「あいつがお前を運んだんだぜ!」


実際には、数メートル動いた所で近くで事態を見守っていた情報屋が来て、二人を運んだんだが。


(まぁ、嘘ではないな、少し運んだし…)




麻衣もエリスも胸に穴を開けられた。


それでも、死ななかったのは、驚異的な自己回復能力だろう。


それと、穴が空いたのが心臓ではなかったことだ。


もし、心臓だったら死んでいただろう。


そして、幽華が外すわけもない。


一緒にいた麻衣が思うのもあれだが、幽華は非道そのものだった。


取れる時に命は取る。


そういう奴だ。


つまり、わざと幽華は外したのだ。


なら、なぜ外した?


麻衣は頭を巡らせるが、分からなかった。




「よう。麻衣、起きたか」


麻衣達はエリスの所に向った。


「上は何だって?」


「援軍を寄越すらしい。ただ、援軍が来てから間に合うのかが問題だ…情報屋なんだろ、情報無いのか?」


「情報あれば、お前さんの上に高値で売り付けるさ」


流石の情報屋でも「お手上げ」のようだった。




「情報ならありますよ。それもとっておきが」


その声は、力の籠った女の人の声だった。


「げ、この声…」


「麻衣下品ですよ。情報と言うのは彼らのアジトのことです」


そう言って彼女は姿を表す。


「ババァ…」


今では国の軍事力と対等近くの組織を束ねる長。


マガレット・クイン


「あらあら、麻衣ちゃん。マーガレット様をババァですって! 」


マーガレットの後ろから長身の女が現れる。


彼女は麻衣に近づくと頬を力強く抓った。


彼女はマーガレットの補佐官。リーシャ・クイン


「痛いな!!」


麻衣は手を掴んで除ける。


「あんた身づから来るとはな。しかも、援軍はまだ来ないんじゃ」


「ちょっと、この国に用が有りましてね。作戦を考えたいのですが、マスター。奥の部屋を貸して頂きませんか?」


「マーガレット様。こんな汚い所ではいけません!他の所にしましょ!」


その言葉に情報屋ことマスターは苦笑いする。


「マスターじゃないし、汚いとは失敬な。奥の部屋は適当に使ってくれ。ナナ頼む」


「ここの方が盗聴等を考えないでいいですからね。ナナちゃんよろしく」


マーガレットはナナと目線を合わせお願いする。


ナナは何事も無かったかのように、言われた用に奥の部屋に誘導する。





奥の部屋と言うのは、麻衣が寝かされていた場所だった。


ナナは誘導を終えると、元いた部屋に戻っていった。


「さて、話を始めましょうか」


マーガレットが話を始める。


「まず、相手の組織の目的ですが、エリスの話を聞いてみても具体的には出てきませんでした。


ですが、その目的が世界に混沌を呼ぶことは間違いないでしょう。


それは、止めなければなりません。


協力してくれますね?」


3人は大きく頷いた。


「では、今後を考えますか」


マーガレットはニッコリ笑ってそう言った。






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