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作戦執行

「おいおい。なんだよこりゃ…」


エリスは驚きのせいで声がぶれていた。


しかし、それも無理もない。


エリス、麻衣、幽華の三人は作戦を決行。


目的の施設の破壊を目的として動いていたのに…。


その目的の物がなかったのである。


そこには機械やらなんやらがあるばずと想像していた。


だが、現在そこにあるのは何もないただの空間。


「おいおい、ここであってんのか?」


麻衣の問いにエリスは無言で頷く。



「…いやいや、お出迎えも出来なくてすまないね」


突然の声に三人は驚きながらも臨戦状態をとる。


その声は少し高い声だった。


「お茶でも出せればよかったかな」


声の主は笑っているようだ。


声の主が三人の前から姿を出す。


主は三人の真正面の入り口から姿を現す。


髪が白く、身長はあまり大きくない。


もしかしたら、幽華と変わらないのでは?と思うほどだ。


ただ、大きめの黒いコートがなんとも言えない威圧感を与えてくる。


「ここにあるものは、すでに運び出してある。残念だが、あんた達は無駄足だったわけだ」


「おい、貴様は誰だ?」


エリスは銃を抜き照準を合わせる。


「俺はメアだ。世界を憎んでいるだけの…ただの男だ」


メアと言う男は余裕の表情だった。


目の前に三人もの強者がいるのに、それでも勝てるという表情だった。


それが、麻衣に恐怖を与える。


何かあるのではないか?


と思い、警戒レベルを極限まで上げる。


「お前は大体何なんだ?何故ここにいるんだ?」


「エリス。君の問いの答えとしては、利害の一致だよ。ここで作っていた物は俺が求める物だった…ただそれだけだ」


紳士のように言っているが、その言葉には憎しみがこもっているように見えた。


「なら、作っていた物何だ?」


「麻衣。それを言うと思うかい?…しかも、ここで死ぬ相手に」


「なんだ…と…こ…」


エリスの言葉は途中で途中で止まった。


その時、麻衣とエリスの胸に一つの風穴が開いた。


「が…っ…がぁ…」


二人ともうめき声を上げながら倒れる。


「幽華…お前…」


麻衣は力を絞って犯人の名を上げる。


二人の胸に開いた穴は、水の結晶のような物だった。


そんなことが出来る人がいるとしたら、この場には幽華しかいない。


「お姉さますいません。でも、お姉さまが悪いんですよ…私が好きなお姉さまが変わってしまうから…」


エリスに負けたことだと麻衣は直感した。


幽華は小さく一礼する。


そして、メアのところに行ってしまう。


「眠りなお二人さん。新しい世界の生け贄として…」


メアがそう言うと、メア達の後ろにはブラックホールのような闇の塊が現れる。


そして、メアと幽華は歩いてその中に入ると、闇の塊は消えてしまった。


残ったのは、二人の死にかけの人造人間。


「ゆ…幽華…」


麻衣は痛さを堪えながらパートナーの名前を呼んだ。


そして、麻衣の視界はまたブラックアウトしてしまった…。

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