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目覚め

「ここは…」


麻衣は目を開き辺りを見渡す。


そこは、お世辞にも綺麗とは言えないような場所で、いたるところにゴミが散らばっている。


なんとなく異臭すら感じられる。


しかし、そんな中に一ヵ所だけ綺麗なお人形がいた。


幽華だ。


ベットの横でスヤスヤと寝息を立てながら寝ている。


どうやら、麻衣の看病していたようだった。


その姿は同世代の麻衣をも可愛いなと思うような姿だった。


ただ、戦闘時に残酷なことを平気でする女の子と同一人物とは思えない。


「本当、可愛い子が怖いって本当だな…幽華起きろ!」


麻衣は痛む腕で幽華を揺する。


すると、幽華は「ふにゃぁ」と呟きながら起きた。


幽華は麻衣を見るなり声を上げ麻衣に迫る。


「お姉さま大丈夫ですか!?」


「あぁ、平気だ。ありがとうな…ってかここどこだ?


「いえいえ。ここは、お姉さまが戦っていた殿方の家です」


麻衣は目を丸くする。


「殿方って…あいつはどこだ?


「さぁ~私も寝てましたので…」


幽華は寝ていてボサボサになった髪を手で撫でる。


「あぁ、そうだったな。すまん」


麻衣はあの戦いを思い出す。


確かに、麻衣は男に負けた。


完敗だった。


麻衣は自分が何故生きているかが分からなかった。


戦いの前にあの男は言っていたのだ、『殺りたい』と。


そんな男が何故殺さなかったのか?


男の真意を麻衣は確かめたい気持ちでいっぱいだった。


「なら、探しに行くか…」


麻衣は怪我だらけの体に鞭を打つようにしながら立ち上がる。


まだ、麻衣の体は怪我が酷く、普通なら動くことは不可能だろうが、第2世代である麻衣はこの限りではない。


元々戦いのために作られたため多少の怪我で動けないようなら使えないのだ。


そして、ドアに向かって歩く。


だが、いつも着いてくる幽華はその場に立っているだけで、動かない。


「どうした?幽華。まだ、眠いのか?」


幽華は悲しい顔をしていた。


それは、麻衣には世界の終わりでも見ている顔に見えた。


それほどに、幽華は悲しそうだった。


「お姉さま、またあの男と戦わないですか?前回の戦いはお姉さまも油断していただけだったのですよね?本気を出せば勝てますよね?私との時と同じように…」


幽華は必死の形相で言う。


麻衣は困った。


(うーん、今すぐそんな気持ちは無いんだよなー)


麻衣はあの時確かに本気ではなかった。


でもそれは、本気を出さなかったのではなく、出せなかったのだ。


麻衣の能力は麻衣自身にも負担が大きい。


能力をフルで使えば、麻衣の体にも支障は出る。


少なくとも今よりは酷いだろう。


だから、次に戦ったからと言って勝てるとは言えない。


それに、麻衣にとって今自分が何故生きているかの方が大事なのだ。


何かしらの理由があるのでは?と麻衣は思ってはいられないのだ。


「まぁ、今すぐ戦う気はないな。今はあいつと話がしたい」


麻衣はドアを開き部屋を出る。


部屋の中の幽華を見た。


幽華はまた悲しい顔をして、その場に立ち尽くしていた。















風邪引いたから、更新が遅いんだ…(震え)

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