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二人

著者である私の、妄想的なお話です。


自分の中にいる自分の変わりの主人公が強い!

みたいな話なんで、「痛いな…」みたいな感じで見て貰えると嬉しいです!!

そこに見えるのは、使われなくなった機械だった。


麻衣(まい)にとってそこにある機械なんていくら人間の科学の結晶であるとしても、麻衣には鉄の塊同然だった。


「はぁー」


そして見えるのは鉄の塊だけではなかった。


「おいおいお嬢ちゃん。溜め息をついて。そんなガッカリしないで、これからみんなで楽しもうや」


そう人である。


人と簡単に言っても数は少なくとも20はいる。


まぁ、こんな女の子をよってたかるような腐った連中を人と呼ぶかは別の話だが。


少なくとも麻衣は人だと思っていた。


現在、麻衣は工業の鉄柱にくくりつけられていた。


麻衣には最初は抱いていた興奮は無くなっていた。


(はぁー時間の無駄だな…)


別に彼女にそんなプレイがお好きとかそう言うことはない。


「そんな辛気な顔すんなや、お連れさんは楽しそうですぜ」


さっきと違う男がそう言う。


「はぁー」


麻衣はまた溜め息をついた。


麻衣の隣で縛られている女の子。


青ぽっい髪の毛をし、黒いドレスを着たお人形のような女の子。


幽華(ゆうか)はニッコニッコに笑っていた。


まるで、おもちゃを貰った子供のように。


犯罪集団に囲まれているのに能天気なことである。


とことん幽華という名前は彼女に不似合いだと麻衣は思う。


幽って静かな感じのイメージが麻衣にあったので、初めて会った時に静かだったから付けたのだが…。


だか、実際には真逆のような性格だった。




「幽華…もう少し緊張感というか…なんとかならんのか?」


「え?緊張感?ナニソレオイシイノ?」


「お?君面白いねー!」


男の集団の一人が笑う。


(駄目だこりゃ…)


麻衣はまた溜め息をついた。





「麻衣お姉さま!そろそろいい?」


「あぁ、もう勝手にしてくれ」


麻衣は頭が痛くなる思いである。


一緒にいる相手がこれだから、麻衣の苦労がなくなることはないだろう。


「おいおい、そろそろいいのかい?」


男たちはニタニタと気持ちの悪い笑顔を浮かべる。


麻衣達の周りを取り囲む連中は、幽華の今の言葉が「覚悟を決めたのでどうぞ!」とでも思ったのだろうか、二人に近づいてくる。


「それじゃ遠慮なく!」


男どもの一人が麻衣に手を出す。


そこで奇妙なことが起こった。


その男の手が綺麗に切れていたのだ。


「うわぁぁぁぁぁぁぁ」


男は悲鳴をあげる。


「お姉さまには触れさせません♪」


「幽華…もっと綺麗に出来ないのか?血が飛んで来たぞ」


麻衣の顔には血が付いていた。


「ごめんなさーい!」


「はぁー」


麻衣は四度目の溜め息をつく。


「おいおい、な、何をした??」


男の一人が二人の女の子に聞く。


すると、幽華を縛っていたロープはいつのまにか切れていたらしく、するりと幽華が立ち上がる。


「え?ぶったぎったの!」


麻衣は先程までの笑み以上の笑みを浮かべていた。


見た目中学生程度の女の子が言うセリフではない。


そして、男たちは気づいた。幽華の目が青く光っていることに。


「お、お前、その目…まさか…第2世代…」


幽華はそう言われると顔をより一層笑顔にした。




そして、着ている黒いドレスのすそをつまみ上げ上品にお辞儀した。


「幽華と申します。第2世代建造の…兵器でございます♪」



第2世代 それは人間が作り出した人間。


第1世代の後継機として作り出されたのがこの第2世代。


第2世代と言うのは、科学者の手によって1から作られた人間である。


そして、ある能力の解放時には目が青く光るのだ。


第2世代の主な特長…



「ほっと!ほらー水のアートだよ」


幽華は指で丸を描くと、水の小さな塊を何個も作り出す。



そう、第2世代の主な特徴なのが超能力。




「ば、…化物だ…」


男の一人が腰が抜けたのか地面に座りながら言う。


自分達を化物扱いされるの麻衣にとっては嫌な気もあるが、気分はよかった。


なぜならそれが自分が人の上に立っていると自覚出来るからだ。


「えー。化物じゃないよ!この水は空気中の水分が固まったものなんだから、自然の力みたいなものだよ!!」



男達はそれどころじゃない。


現に一人殺られたのだ。


一目散に逃げ出そうとする。


「うぁぁぁぁぁぁぁあああ」


「逃げろ…逃げろー」


だが、彼らは生きるためのその行動がまさか死に続くとは思ってないだろう。


「逃げちゃだーめ!」


幽華は腕を男達に振る。


すると、幽華の周りを飛んでいた水の塊が男達に襲いかかる。


水の塊はとてつもない早さで振動していた。


それがチェンソーの刃のような働きをして相手を切る。



地獄絵図だった。


逃げる人に向かっていく水の塊。


水の塊は相手の頭、腕、胴体を切っていく。


彼女には慈悲なんてなかった。



工場に聞こえる断末魔。




そして、最後には二人の少女と血を垂らして倒れる無数の死体だけになった。




「あーあ、いいやついねぇな…」


麻衣は怠そうにそういう。


幽華のような第2世代がそこらの人間に捕まるはずがないわけで、麻衣は強い奴を求めてわざと犯罪集団に捕まった哀れな少女を演じたのだ。


「ちっ、あのオヤジに一枚食わされたな」


麻衣は死体を蹴りながらそう言う。


「まぁまぁ!お姉さま帰りましょう!ここ血で一杯で汚いよー」


「お前が言うかね…」


二人は工場を出る。


外はすっかり夜だった。


町の街頭が綺麗なイルミネーションだった。



幽華は前を歩く麻衣の後をスキップしながら着いていく。


「お姉さまー♪お姉さまー♪」


麻衣は後ろの楽しげな少女を見て、「フッ」と笑った。


(慕われるのも悪くないもんだな…)


そんなことを思ってたら、麻衣は前方に居る一人の人に気がつき、足を止める。


「お姉さま?」


「幽華。この情報は当たりのようや!」


麻衣の見る先には一人の男。


幽華でも分かる。


この男がさっき死んでいった男達とは違うということが。


「よう、こんなところで一人でお散歩かい?寂しいねー」


麻衣は茶化すように言う。


「おい!あんた達が巷で言われている<二人の死神>だとか<二人の堕天使>とか言われてる奴等か?」


男は答えを分かってるのに最終確認のように聞いた。


聞かれた麻衣は自分達に付けられた名前がこそばゆく感じてい

た。


「おいおい、話を合わせる気はないのかー?うーんと、まぁそんなところかな。言われたくはないんだがなー恥ずかしいし…」


「それは失礼したな」


男と麻衣の間に緊張が走る。


「おーがんばれ!お姉さま!」


そんな緊張感の中、幽華はのんきに手を振る。


「別に二人でいいんだぞ!めんどいんだから!こっちは一気に殺りたいんだ」


「えー?お姉さまには必要ないよーだって…お姉さま強いもん!」


麻衣は腕に着いてる機械のリミッターを外す。


リミッターはブレスレットのようなものでボタン1つでオンオフ可能である。


幽華と違い麻衣はリミッターが無いと常時フルオープンになってしまうのだ。


そして、そうなると麻衣の回りはただではすまない。


麻衣。彼女は第2世代の中でも最強と言われた兵器。


最強の勲章を持つ女。


「さーて殺しあいと行きましょうか!」


麻衣は吠えるようにそう言った。


彼女の目が青く光った。



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