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【完結】龍の導き  作者: 楽羽
第2章 初任務
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5


まだ春先なので日差しはきつくないが、木陰は風が抜けて心地よい。


「落とし穴を用意するのはどうかな。単純だけどうまくいけば捕獲もできるし」


「いいわね。被害にあった畑の両脇に作っておきましょう」

思いついた案を言うとヤヨイが賛成してくれる。


「俺が龍導でつくるよ。土掘るのは簡単だから」

土属性のユサが二カッと笑う。


「助かる。それとヤヨイが細い蔦で、足元に罠を仕掛けてくれる?」

「お安い御用よ」

木属性のヤヨイが親指を立てる。


「私は水たまりをあちこちに作って、近づいてきた音を察知できるようにする」


「水属性だもんね」

ユサの言葉にうなずく。


「ソウヤくんは」

ちらりと彼の様子をうかがう。


真っ直ぐ彼と目が合い、心臓が波打つ。

しっかりと目があったのは初めてかもしれない。


動揺を悟られないように、言葉を紡ぐ。


「落とし穴に落ちた場合、簡単に出てこられないように落とし穴の周りを火で囲んでくれる?あくまで捕獲のためだから火力は気を付けて」


少し偉そうだったかと不安になり、後半の言葉が尻すぼみになる。


そっと様子を伺うと

「了解」

と短い返事があった。


とりあえず返事があったことに安心する。


「決まりね。罠を用意しましょう」

ヤヨイの言葉で全員が立ち上がった。


いよいよ任務の始まりである。



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