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【完結】龍の導き  作者: 楽羽
第2章 初任務
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相棒が決まった翌日。

「さっそくですが任務についてもらいます」


教室での先生の言葉にざわつく。


「相棒との連携をうまく取るために、訓練や演習をしても良いのですが。ながく一緒にいるメンバーも多いですし、実戦あるのみかと思ったので」


いきなり任務か。実は相棒が決まってからまだソウヤと会話できていない。


不安はあるが先生の言葉も一理ある。現場に出たほうが自然なコミュニケーションが取れるかもしれない。


「さすがに初めは簡単な任務を与えます。かつ、いきなり二人ではなにかあった時に対処できない場合があるので、二組合同で行ってもらいます」


二組合同、なお安心である。急に二人よりは複数人の方がコミュニケーションも任務もなんとかなる気がする。


「組み合わせは昨日発表した相棒の順です。一組目と二組目が合同。三組目と四組目という形です」


「あら。一緒ね」

隣のヤヨイがにっこり笑いかけてくる。11組目と12組目なのでヤヨイたちと私たちが一緒である。


「頼もしい、よかった」

私もほっと息をつく。ヤヨイと一緒なら本当に安心だ。


「各組み合わせの初任務を発表します」

みんな息をのむ。初任務、簡単と言われても緊張する。


「1・2組目は遺失物の探索です。依頼者がなくした可能性がある範囲が広いので、役割分担をきちんと行い、臨んでください」


そういう感じか。周りも少し安心したように短く息を吐く。


その後も迷い犬の捜索など似たような任務が順番に発表された。


「11、12組目は」

いよいよ来た。


「畑荒らしの捕獲か再犯の防止です。人か獣か現在は不明ですが、荒らされ方として計画的知能犯や大型の生物が行ったものではありません。安心してください。それを含め対策を練ってください」


他にも似たような任務の組があった。予想の範囲内だったので安心する。となりのヤヨイもうなずく。


「みなさんの実力であれば、今回の任務は問題ないと思います。ですが決しておごることのないように。過信は己や仲間のけがや命の危険にかかわります」


先生が真剣な表情で伝えるので、みんなもしっかりとうなずく。


「よろしい。では緊張はしすぎず、それぞれの任務に備えてください」



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