登場人物&用語集
1話の14節までの内容に触れています。
■登場人物
鴇野孝太郎
7月13日生まれ 172cm 19歳
好きなもの/古典文学 嫌いなもの/裏切り
特技/人の顔と名前を覚えること
安曇大学文学部国文学科に通う二年生。幼馴染の影響もあり、日本の古典文学(特に平安期)を好んでいる。
人当たりがよく、困っている人がいたら放っておけない。
朝霧と出会ったことにより、ラネットにまつわる事件に巻き込まれていく。
韮沢瀬名
3月26日生まれ 145cm 17歳
好きなもの/甘いもの 穏やかな時間 嫌いなもの/待たせる人
特技/料理
鴇野孝太郎の後輩で、夜臼坂学園に通う高校三年生。現在、孝太郎と一緒に暮らしている。
生真面目な性格で、甲斐甲斐しい。名家の一人娘でもある。
成績優秀で、数々の方面に才能を持つ。絵画コンクールでは何度も最優秀賞を取っていたほど絵が上手。
朝霧
166cm
好きなもの/梅 天体観測 嫌いなもの/永遠
特技/柔道(黒帯)
過去からやってきた旅行者。長く伸ばした髪は、桃色と緑色のグラデーションという奇妙な色。
少し抜けているところがあるが、ラネットが世界に及ぼす影響を危険視している。
秋萩が犯そうとしている「禁忌」を防ぐため、暗号を手がかりに彼を探している。
神庭みたき
5月27日生まれ 152cm 15歳(行方不明当時)
好きなもの/混沌 嫌いなもの/秩序
特技/古典文学の読解 煽動
鴇野孝太郎の幼馴染。
夜臼坂学園の生徒だが、早い段階で学校に通わなくなり、いつも家の土蔵に籠って本を読んでいる。五年前、中学三年生のときに行方不明となった。
神庭家は皆原市に古くからある名家で、ラネットや時間を操る術に長けている。
実はカルト集団の先導者で、「黒闇天」と名乗り信者たちにラネットで人殺しをさせていたらしいが……?
尾上靄
178cm
好きなもの/美しいもの 嫌いなもの/醜いもの
特技/人の悪口
安曇大学文学部文化人類学科に在籍している二年生。いつも白衣を身に纏っている陰険な男。
民俗学研究会で、ラネットに関する研究を行っている。
秋萩
朝霧が探している人物。彼女の弟らしい。
■用語集
・ラネット
人間は深く絶望すると自分自身の《時間》を止めてしまうことがある。
世界の時間とずれた《時間》は黒色に見える。ラネットとは、黒く染まった人や物の、黒色そのものを指す言葉。
これは誰にでも起きるということではなく、皆原の地で元々素養のある人間にしか起こらない現象。
状態がひどくなると、世界に歪みだと判断され淘汰される。平たく言うと黒くなったものごと消える。
ラネットは触れたものに伝播させることが可能で、これを利用して他人を消すことができる。
・時間移動
数限られた人間にしか行えず、民俗学研究会の人間でも上手く行えない。
違う時代へと身体ごと移動する「時間跳躍」と、別の時間の自分へと精神を移動させる「時間転移」の二種類があるという。
・皆原市
地方の政令指定都市。本作の舞台。
神話の時代から時間という絶対の縛めが緩く、人間の意志によって時間を変えることができるらしい。
・安曇大学
皆原市にある至って普通の大学。歴史はあるが自由な校風。鴇野孝太郎や尾上靄が通っている。
現在、ここの学生が次々と行方不明になる事件が起きている。
・民俗学研究会
民俗学の研究とは名ばかりで、ラネット研究を行っている組織。
これまで担当教授が、橘教授→葦原教授→渡良瀬教授と移ってきたらしい。現在尾上が師事しているのは渡良瀬教授。
・夜臼坂学園
皆原市にある小中高一貫校。伝統があり設備も充実している名門校のため、生徒に地元の良家の子どもが多い。鴇野孝太郎や神庭みたきの母校で、現在韮沢瀬名が通っている。




