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⑵『音楽狂い』・・・観念的把握狂い
⑵『音楽狂い』
・・・観念的把握狂い
㈠
音楽に狂う時、大抵、感性が把握しているのは、大きくカテゴライズして、ロックか、ラップか、アコースティックか、の三分割である。勿論、様々にカテゴリーがあるのは把握しているが、この三分割の捉え方によって、観念はそれに寄り添う形で狂っている、或いは、狂わされている。
㈡
所謂、ロックになると、多分に、ギター、ベース、ドラムに感性が揺れる。しかし、ボーカルの少し壊れたような叫びの感覚を聴いていると、自己内の衝動が、再生と破壊を繰り返すのである。つまり、小説を執筆する時の、原動力になる訳である。ラップは精神の安定剤だし、アコースティックは天の啓示である。
㈢
とにかく、学生の頃に、本格的に音楽を分類して、観念的に把握して狂いだしたのだが、狂うことと、狂わされることが、一体となって、衝動になるのである。現在は、述べた三分割に助けられて、毎日小説を書いているが、当たり前に音楽があり、当たり前に音楽に狂える、便利な時代になったことには、大いに感謝しているのである。