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東方 親花伝  作者: 博神幽牙
第一章 親花の叫び
5/6

第五幕 少女達

お久しぶりです。フランです。m(__)m

かなり時間が開きましたが続編です。

少し長めに作ってみました。間違いもあるかもしれません。

それでも良いという方は読んでやって下さい。

«博麗神社»

「幻想郷はある結界によって貴方のいた世界から隔離され、護られているわ。」

「結界?」

「その結界の名を博麗大結界(はくれいだいけっかい)と言い、その持続と管理を代々私達博麗の巫女が行っているの」

今この時点で俺は人生の中で最大の疑問を持った気がした。しかし俺とて馬鹿ではない。真っ向から聞くのは失礼と言うものだ。少し話を回そう。

「なんで結界が必要なんですか?」

「人は自分と違う者を忌み嫌う傾向があるわ。それは、自分より優秀な人であり異能を持つ者だったりする。人為らざる者なんて論外、それは私であり魔理沙であり妖夢でありこの世界に住まう者である。ってね。」

俺に笑いかけてくれるその顔はどうしても泣いている様にしか見えなかった。しかし、こちらとしても聞くことは聞かなければならない。

「えーと、いきなりすぎて理解が追い付かないところもありますがとりあえず一つだけ。皆さん人間ですか?」

「・・・。」

その沈黙はこの世界に来て初めての恐怖だった。沈黙に耐え兼ねもう一度聞く。

「人間、ですよね···?」

再びの沈黙。ふと三人の顔を見ると何かを堪える様に悶えていた。魔理沙は我慢の限界とばかりに大きく笑った。

「ハーハハハハ、ハハハハハハ、ハー。いやー生まれてこのかた人間か?と聞かれたのは初めてだよ。おい霊夢、やっぱまずはその話からだな。」

いつの間にか他の二人も目に涙を滲ませていた。

「そうね。此処で生きていくなら知っておかなければね。って言うかあんた、私達のどこを見て人間だと思ったのよ。私はともかくこいつら二人はどう見ても違うでしょう。」

確かにそうだ。霊夢はともかく魔理沙と妖夢は人間とは考え難かった。

「じゃあ改めて種族について話すわね。私は人間、でも普通の人間は結界なんて使えないわ。私が使えるのは、さっきも言った通り博麗の巫女だから。まあ、あと異能者(イレギュラー)だからってのもあるんだけどね。」

異能者(イレギュラー)?」

「異能を持つ者。人間にして、人に許されざる力を持って生まれた忌み子のこと。外の世界ではそんな人のことを異能者(イレギュラー)と呼ぶわ。」

「外の世界ってことは俺の周りにも?」

「ええ、いたはずよ。異能者(イレギュラー)は本能的に集まり集団を作るわ。けど、自分から正体を明かすのは一番の禁忌(タブー)、気付かないのも無理ないわ。さて、私の話はこれぐらいかしら。また何かあったらその都度ね。次魔理沙、あんた話なさいよ。」

「ああ。この先、どうするにしても私達のことは知っておいた方が良い。じゃあ改めて私は霧雨魔理沙。種族は人間。役職は一様魔法使いだ。」

「魔法使い?」

「ああ。この世界には幾つかの種族がいて、その中でも役職に分けられる。霊夢だったら人間の博麗の巫女、私だったら人間の魔法使い。ってな感じでな。因みにお前だったら人間の外来人ってことになる。でだ、私達魔法使いは今のところこの世界には三人しかいない。」

「三、人?」

「そうだ。正確に言えばもっと数はいるんだろうが、私の様に強い力を持つのは私を入れて三人。残り二人にもその内会える。二人共良い奴何だがキレると恐ろしいぞ。まあ、それはこの世界にいる奴ら全員そうだが···。」

今然り気無く凄いことを聞いた気がしたが気のせいということで頭の隅に追いやった。

「まあ、私のことも追々話すゼ。」

「では、最後は私ですね。」

口を開いた少女に俺は今日目覚めてからずっと感じていた疑問をぶつけてみようと思った。

「あの~先に質問良いですか?」

恐る恐る言葉を投げ掛けると妖夢は笑顔で了承をくれた。

「何でしょうか?」

「さっきから、後ろに飛んでいるそれは何ですか?」

「!」

「ッ!」

「!?」

三人の顔から笑顔が消えた。その顔は確かな驚愕と溢れんばかりの確信に満ちていた。

「そう、これが視えるのね。」

「視えますけど···って今の言い方だと普通は視えないみたいな···」

「視えないわよ、一般人にはね。妖夢、自己紹介。」

「あっ···はい。改めまして魂魄妖夢です。え~と、種族は半人半霊。役職は~幽々子様のお世話係兼庭師兼剣士見習いですかね。」

いくつか凄いことが聞こえた気がするがとにかく忙しいのはよくわかった。

「この子は半霊。私の半身です。···変なことしないで下さいね。」

「いや、しないよ!大体半霊に何をどうやれば···って違う!」

慌てる俺に霊夢が呆れながら捕捉をしてくれる。

「妖夢の半霊に限らず俗に幽霊と呼ばれるものが視える条件は大きく三つ。第一に能力者であること、第二に潜在霊力感知能力の最大値及び潜在霊力行使能力の最大値のどちらか或いはその両方が対象の霊の、この場合は妖夢の能力の半分を上回っていること、第三に己の心或いは目的を明確に提示出来ること。以上の三つをクリアしていれば大体は見えるわ。」

「成る程···って俺能力者だったんですか!?」

「そうなるわ。でも、もっと問題なのは貴方の霊力的能力値が妖夢の半数以上あるということ。」

「凄いことなんですか?」

「あのね~。妖夢自身は半霊なのよ。私や魔理沙より霊には敏感だし、私達にすら視えてないモノでも視ようとすれば視える筈よ。私達に限らず強い力を持つ者は能力とか術とかで霊に対する能力を上げることは出来る。でもね、霊が視える条件は"潜在"霊力感知なの。」

「潜在ってことは元から俺に力が?妖夢さんの半分以上の?」

「そうだゼ。っと言ってもまだ妖夢や私達の力をお前は見てないけどな♪」

「食らってはいるけどね···。」

「そうだったゼw」 

一同の笑い声は居間を抜け庭まで届いてくる。

周りを見ても誰もいない。まあ、こんな山の上にあるから仕方ないのだが···。

俺は今屋根の上に立っている。普通だったら博麗の巫女に気付かれるところだがこいつのお陰か、気付かれずに済んでいる。

「さあ。親父、母さん。始めようか、僕達の復讐劇を···。」

青年は何もない空間から一振りの長剣を取り出した。闇を纏ったかの様な濃厚なオーラが空間を歪める。青年は詠うように呪句を唱える。たった一言···

『喰らい尽くせ・・・ロキ!!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それから少し雑談をしていると高かった日はもう下がり始めていた。

楽しい時間だった。記憶は無いけどおそらく人生で一番と言って良いと思える程の時間だった。

楽しい時間の筈なのに心の奥でずっと違和感は消えなかった。

楽しい会話の最中に声が聞こえた。三人の声ではない。最初は優しく無邪気な少年の笑い声だった。そこにガラスを引っ掻いた様な音、割れた機会音他にもあらゆる不協和音が重なっていく。完璧に同調したその声は笑いをやめ、俺に言う。

「狂エ、壊セ、呪エ、殺セ、己ノ闇ヲ解放シロ。殺セ、博麗ノ血ヲ。コレヨリ来ル者ト悪魔ニナリテ」

何も出来なかった。ただ声を聞いているだけ。体は動かない、声も出ない。耳を塞ぐことすら許されない。

少しずつ薄れていったその声はどこか泣いていた様な気がした。

意識を集中しても、もうその声は聞こえない。胸の奥が微かに疼く。しかし、最後の"これより来る者"とは誰なんだろう?という考えは最後まで続かなかった。

俺の意識を幻実に引き戻したのは少女達の声と世界を揺らす程の地鳴りだった···。

お疲れ様でした。m(__)m

如何だったでしょうか?

一気に進んだので急展開です。これからも頑張っていくので宜しくお願い致します。

感想、修正お待ちしております。

次回 ~魔剣 ロキ~ 影は光が有れば必ず出来る。

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