小走りホラー・三番煎じ!
小走りホラーを書くにあたり許可を下さった影乃兎チャモ様、タイトルの使用を許可してくださった弥招栄様に最大級の感謝を送ります。ありがとうございました!
ちょっとそこまで小走りたくなったので、私もホラーで小走ってみた。
起きたらアイツが死んでいた。
なんでここにいるんだよ。
体の内部を撒き散らし。
「ゴキブリがなんで私のベッドに……」
アイツの黒い羽が、私の背中からぼろりと落ちた。
富士のふもとで林間学校。
楽しいキャンプファイヤーのあとの校長の話。
友人が今にも泣きそうな顔でぽつりと言った。
「あそこに女の子が座ってる」
校長の前では幽霊でも体育座りするらしい。
自転車で帰宅中。
私の鼻に何かがとまる。
「ミーンミンミンミン……」
自転車で帰宅中。
私の頭に何かがとまる。
「カアカア」
自転車で帰宅中。
私の首に何かがもたれかかる。
「もっと早く漕いでよぉ」
子どもの声が聞こえた。
風呂場で頭をごしごし洗う。
あれ? 私の髪ってこんなに長かったっけ?
誰かの髪が混じってた。
なんだか背中が痛くて、鏡で見てみた。
人の顔したあざがあった。
元カレに似てる気がして、ちょっとかわいいって思った。
車の上には白い着物のおばあさん。
車の中には足の無いお姉さん。
車の外には血まみれ暴走族。
車の窓には手形がいっぱい。
車の……
うちの子供、初めてしゃべった言葉が「ばあば」だった。
ほら、今日もおばあちゃんの遺影見てニコニコしてる。
「あんたはどこ?」
「あそこらへん」
「私、あのへん」
私たちは屋上で語り合う。
自らが落ちた場所について。
僕の家のそばは、ある時だけ大騒ぎになる。
今年も深夜にどんちゃん騒ぎ。
うるさいけど、僕には注意する度胸は無い。
お盆は墓場でお祭り騒ぎ。
彼らはお盆に帰ってくる。
小走りで近付いてくる影が見えた気がする……
読み終わっちゃった?
ああ、残念。
呼んじゃったみたいだよ。
だって、なんだか視線を感じない?
振り返ってごらん?
ホラ、後ろに……
チャモ様や弥招様の小走りホラーのほうが断然面白いです。まだ読んでいない方がいらっしゃいましたら、ぜひ読んでみて下さい。
三番煎じということで、お目汚し失礼しました!
ちょっとそこの穴に隠れようと思いますっ
難しかったのです。小走りホラー(T▽T)ああ、恥ずかしい……