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もう少し  作者: 雨降り
3/5

一冊目「もう少し」 其の三

「おはようございます」

「おはようございます」

「おはようございます」

見えた人見えてない人、ちょっと透けてるあの人にも挨拶。

もはや癖と言ってもいい私の日課、挨拶。

みんな挨拶を返してくれるからやっている甲斐もあるというものだ。

もちろん見返りを求めている訳ではないけれど。

私は自分の教室の、二年一組の端っこの席に座る。

窓側の最後尾。

ここが私の席。

本を読んでいてもほとんど気づかれないから非常に嬉しい席だ。

ただ、授業でペアを組む時などは、私の席が一つだけはみ出ていることから

ほとんど先生相手なので少し寂しい。

私は席についてまずする事。

授業中に読む本を机に仕込む。

一年もやっていれば慣れるもので、机の中身は本を隠せるように組み替えてある。

次にもう一冊本を出し、先生が来るまでその本を読む。

こっちは休み時間に読む用なのだ。

分けると両方読めるから、私は授業中用と休み時間用を読む。

合理的だ。

さて、今日はどこから読むんだっけ。

・・・・・・しまった、栞挟んでなかった。

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