竜に会いたい転生者
俺は転生者だ。
前世は日本に住む、至って普通の高校生だった。
……何でそんなに若くして死んでしまったのか、だって?
死亡原因はな、交通事故。転生モノあるある、本来そこで起きる予定じゃなかった、神様のお茶目なドジってやつさ。
そして生まれ変わった先は異世界。モンスターもいれば魔法も存在するファンタジーの世界だ。
裕福な平民、それも心優しい両親の元に生まれ、金髪碧眼で見目よく育ち、更には神の愛護なんて言うレアスキルまで持ってる。
転生者にありがちな、チートありの完全勝ち組人生が生まれた直後には確定してて、俺は歓喜したね。
………だけど一つだけ、たった一つだけ。納得のいかない事がある。
「この世界には……」
少年が息を吸い込むのを見て、私はそっと耳を塞いだ。
「“竜”が!!!いないんだよおおぉぉ!!!」
遠慮など欠片も無く吐き出される鬱憤。その声量ときたら塞いだ耳を通り越し、脳天に直撃する大きさだ。
「俺の!異世界で会いたい生き物ランキングの頂点!」
「……」
「不動にして絶対のナンバーワン!それが!!」
「……」
「竜だったのにいいいい!!」
「喧しい」
「迷惑です」と一言。苦言を呈した。
すると少年はしおらしく頭を下げ「ごめんなさい」と謝ってくる。申し訳なさそうに此方を窺う態度は、きちんと反省している者のそれだ。
(……悪い子ではないんだけどな)
カウンター席に座り頭を抱え、今度は落とした声量で「竜が」と尚も嘆く少年に、私はひっそりとタメ息を吐いた。
商業が盛んな活気ある国、アランドル。
その王都の片隅で、私はこじんまりとしたカフェを営んでいる。
シックな色合いで落ち着いた雰囲気の私の店は、隠れた名店として密かな人気があるのだが……。
最近は静かな空気に合わない珍客が訪れるようになり、私を大いに戸惑わせていた。
「竜はファンタジーの王道だ。空を統べる世界の王者、生物界ヒエラルキーのキングオブトップ……そんな最強無敵な存在が異世界に居なくてどうするよ。異世界に居なくて何処にいんの?」
ブツブツとよくわからない発言を繰り返すこの少年は、我が国のちょっとした有名人だ。
王都で毎日発行される新聞。その一面に、栄えある賞と共に、1000年に一人の逸材だと記事になっていた記憶は未だ新しい。
魔法分野においては専門職顔負けで、神童だとも言われているらしいが、私にとっては奇行の目立つ珍客といったイメージの方が強い。そんな珍客こと少年は、“竜”と呼ばれる生物にいたくご執心だ。
「魔物も聖獣も妖精だっているのに。この広い世界に竜だけいないなんておかしいだろ」
「……竜はいませんけど、竜人ならいるじゃないですか」
軽い慰めの気持ちで返した私の言葉に、少年が勢いよく顔を上げる。
「俺が会いたいのは竜“人”じゃなくて“竜”なんだ」
ギラッと輝く瞳に火が灯った……気がした。
自分の失言を悟り言い直そうとしたが既に遅い。私が何か言うより先に、少年が口を開いてしまう。
「そもそも竜人は見た目完全に人間で何処に竜の要素があるんだレベルで竜要素が無いだろ?俺も初めは竜が人に人化してるんだと思って調べたよ。そしたら竜人の竜要素って肌に鱗が一つ付いてるだけなんだよな。しかもホクロみたいなちっぽけな鱗で服に隠れたら人と見分けがつかないんだ。竜人は元々数が少ない。個人差がある事に期待して他にも特徴がないかと年単位で竜人探してアンケート取ってみたよ。そしたらどうよ。竜人の竜たる竜要素がホクロな鱗しかなくて俺はガックリしたね。竜がつく人間なのに鱗一つで“竜”人を名乗るなよ。あれならリザードマンの方が竜に近いと思うよ。でもこの世界におけるリザードマンのルーツは竜じゃなくてデカイ蜥蜴の魔物だって研究結果が出てる。俺調べではリザードマンは竜とは遺伝子の違いが大きくて強い竜に姿を模倣した魔物が竜に似せて進化した説が濃厚なんだ。つまり竜は竜と言う単一種で…あー見たいマジで見たい。立派な体躯に縦長の瞳孔が美しい竜瞳。煌めく硬質な鱗に雄大さを感じる翼にしなやかに伸びる尾を持った偉大な生き物こそを見たいんだ。夢とロマンが詰まったファンタジーの集大成!それこそが竜!その雄姿を!!見たいんだよなあああぁぁぁ!!俺の憧れ!!!」
「喧しい」
竜について長々とまくし立てる少年の話を、雑に打ち切ってやった。
熱弁を止められた少年の顔は不満気で、まだ話し足りなさそうだったが、やはり直ぐに己の非を認めて謝る。
素直なのは大変よろしい事だが、ここは静かで落ち着ける雰囲気がウリのカフェである。勘弁願いたい。
「せめて竜人にもう少し竜っぽさが残ってれば…」
……まだ言うか、と呆れる事しきりだ。
少年の言う竜とは、過去、世界で最も強い種の一つに数えられた生物の事だ。今では古い歴史を記した文献や、書物の中の挿し絵でしか、その姿を見る事はできない。
「人にケモミミが生えたような姿の半獣人とかいるじゃん。竜人にもせめて羽や尻尾が付いてればなぁ…」
「……世界で一番繁栄している種は人ですよ。竜が姿を変えたのは生存戦略です」
竜は強く長命だが、個体数が人より圧倒的に少なかった。
時代の流れと共に増える人口。加速的に進化する魔法技術。着実に力を付ける人間達を見て、竜は己の種の行く末を察した。
人が繁栄しきる前に。人が竜に勝てる術を身に付けない内に、先を見越して共存の道を選んだのだ。
現代において源種は絶滅したと言われている。竜にご執心の少年ならば、それぐらい知っているだろう。
「世界には竜以外にも沢山の生き物がいます。その中には貴方の興味を惹く物もあるでしょう」
もう少し他に目を向けてはどうか。そう語りかけて、少年の前にカフェのメニュー表を置いた。
大人しくなった少年がメニュー表を開くと、紙を捲る心地よい音が店内に響く。
数分後。少年が注文したのは軽食として提供しているサンドイッチと、ゴンリと言う赤い果実のジュースだった。
サンドイッチ片手にジュースを飲みながら、少年は何か思う所があるのか、思案深げな顔をしている。
「……あのさ」
「何でしょう」
「竜人はれっきとした竜の子孫なんだよな?」
「………そうですね」
何を言い出すかと思えばまたもや竜の話だった。
自然と眉間に寄る皺を指でぐりぐりと伸ばす。そんな私の不機嫌な動作を少年が気にする様子はない。
「逆に考えてみればよくないか?」
「……少年?」
「今は竜人しか居なくても、遥か昔には俺の会いたい姿の竜が、確かにこの世界に実在してたんだ」
「もしもし?……おーい」
「つまり過去なら居るんだ。この時代に竜がいないなら、いた時代まで会いに行けばいいんじゃないか?」
少年が顎に手を当て、又もぶつぶつと呟き始めた。
内容は不穏極まりない上に、目を爛々と輝かせている様は異様の一言に尽きる。
「折角転生チートがあるんだ。どうにかしてタイムトラベルを起こせないか。死後とは言え世界観での魂の移動には成功している。同世界の別の時間軸に行く方法が全く無いなんて事は無い筈だ。転移魔法を応用して次元に接触出来ればあるいは」
「聞いてます?戻ってこーい」
「リスクが大きいな。過去に行って今に帰る安全な方法を探すとしたら、どのくらいの時間と労力がかかるんだろう」
駄目だ。少年は完全に自分の世界に入り込んでいる。
(……またか)
そんなに長い付き合いでもないが、スイッチの入ってしまった少年が人の話を聞かない事はわかっている。
集中するあまり聞こえないのか、聞く気がないのか…。おそらく後者だろうけども。
(この様子だと今回も気付きそうにないな)
しばしば自分の世界に浸る少年は周りを気にしない。
ここはカフェで、つまりはお店だ。店内が静かであっても、当然私達以外にも人、お客様が居る。
店内からチラホラと向けられている好奇の視線。それらに軽く頭を下げる。
(……すみません。騒がしくて)
いつもの事なので常連客達も慣れたもの。首を振り、問題無いとジェスチャーで答えてくれる。そして飲みかけのコーヒーや、読みかけの雑誌に再び目を戻していった。
珍客を除き、寛容な客層に心を和ませる。ゆったりとした時間が各々に流れるなか、こちらに向けられる視線の一つに、少年から外れないものがあるのに気付いて私は顔をしかめた。
(ああ、困ったな)
私の動作で視線を外さない人は大半が新規のお客様だ。
チラッと目を向ければ案の定と言うべきか、初めて見る若い青年客がキラキラした目を少年に向けているではないか。
その顔に浮かぶ表情は、子供が面白い玩具を見つけた時のモノとよく似ている。
纏う空気は今直ぐ遊んでみたい!と言う気持ちを代弁しているようで、ソワソワと落ち着きがなく、今にも立ち上がりこちらに向かって来そうだった。
(トラブルは御免だ。どう対処しようか)
悩む私の心配はしかし直ぐに杞憂へ変わる。
青年の様子を見かねた常連客の一人がこほん、と咳払いをしたのだ。その意味がわかったのだろう。青年はばつが悪そうにした後、名残惜しげに少年を見るに留まった。
(……ありがとうございます。助かりました)
そんな思いでした目配せに、その常連客は『どういたしまして』と片目をつむって返事をしてくれた。
私は苦笑しつつ、独り言に夢中な少年へ耳を傾ける。
「俺の魔力をフルに使っても過去と現在を往復するには魔力が足りない。足りない分は魔石で補うとして国宝級の魔石が幾つか必要になる。国王にかけあってみるか。宝物庫に一つあったよな。幸いゆするネタは持ってるし……よし、さっそく王城に行って」
「はい、そこまで」
話を遮って待ったをかけた。パチパチと不思議そうに少年が瞬きする。
「物騒な発言は聞き流しましょう。それはそうと、過去に行くなんてやめておきなさい」
「どうしてだよ。今やっと竜に会う算段がついた所なのに」
「それですよ。竜に会ってそれで?」
「え?」
「会った後は?」
会えるだけで満足ですか。そう問いかけると、少年の興奮で色付いていた頬や空気が一瞬で落ち着いた。
「………お持ち帰りは」
「できません」
少年が道を踏み外さないよう、努めて穏やかに宥める。
この少年の竜に対する想いは本物だ。
本物だからこそ、わかる。この少年が竜に会いに過去へ行けば、きっと二度と現代には帰って来ないだろう事が。
「連れて帰れないなら俺が移住……?駄目だ駄目だ。父さんと母さんを悲しませるわけには。ダチに会えなくなるのも……う~~ん…」
少年の中の天秤が揺れに揺れている。
そもそもが荒唐無稽な話なのだ。時間を遡り過去へ行くだなんて、真面目に取り合う事自体どうかしている。
……しかし少年の実績を思えば。不可能とは言い切れないのがタチが悪い。
「神からの加護、か」
小さく呟いた声を少年が拾う。「何か言った?」と聞かれて「いいえ」と首を振った。
「転生ちーと、ですっけ?便利な力ですね」
「ああ!お陰で研究が捗り放題!チート様々だよ」
どやっ!と胸を張る少年だが、私の中の神の株は下がりまくりである。
「竜狂いに余計な事を…」
「へへ」
「褒めてませんからね?……それにしても竜好きは結構ですが、たまには竜から離れてご学友と遊びに出かけたらいかがです?遊ぶ事で学びを得る場合もありますよ」
暇があれば少年は私のカフェに遊びに来ている。入り浸っていると言っていい。
年長者として「有意義な体験ができる事間違いなし」と諭してやるが、「竜以上に有意義なものは無い」とのお言葉が返ってきた。即答だ。
「竜に会ったらまず至近距離でじっくり観察して会話を試みるだろ?触ってスベスベ鱗に頬擦りしたいし、背中にだって乗りたい。幼竜や成竜を見比べたり、竜に囲まれて記念撮影するのも良い。生態だって調べないと。角はあるのか?ゲームや漫画で見たフィクション竜と実物のリアル竜を比較しないとな!前世では毛の生えた竜だって居た。毛があるならその質感は?フワフワ?ゴワゴワ?サラサラだったりするのかも。毛の下に鱗は……あああ時間が足りなさ過ぎる!」
……また再燃し始めた少年の竜熱に脱力する。
そもそも、少年は竜と仲良くできるつもりでいるが、肝心要の竜に拒絶される可能性は考えていない。
いざ会ったとして、近寄るな、なんて言われた日には、半狂乱になるだろう姿が容易に思い浮かんでしまう。
「竜の孵化の瞬間にも立ち会いたい。あわよくば卵の殻とかもらえないかな。いや、本当に竜は卵生なのか?ここは異世界なんだから胎生って可能性も。調べたい事が山ほどある。忘れない内にメモだメモ」
少年が懐から手帳を取り出した。見れば表紙にはマル秘の文字が。
「初めて会った時の挨拶は何にしよう。はじめまして、こんにちは、よろしく…どれもインパクトに欠けるな」
「そんなの適当でいいでしょうに」
「いやいや。長い付き合いになる相手なんだからファーストコンタクトは重要だよ。ここは相手の記憶に残りかつ、好印象を与える言葉が良いと思う。……初めて見た時から貴方に決めてました。俺と」
「お見合いですか。却下です却下」
「え~?」
え~?じゃない。
「なら店長も一緒に考えてくれよ」
「……マスターと呼びなさい」
「こう、心に響く口説き文句をさ!」
「嫌です」
「なんでだよ!ケチ!」
「はぁ…」
こんな時、普段の少年の無茶な言動の数々は、周りの心優しい常識人な誰かが、努力の末に止めてくれているのだと知れる。
そうでければ少年はその有り余る力を使って、思いのままにとんでも行動をしでかし、とっくに世界へその名を轟かせている事だろう。
世界の常識をぶっ壊す理由が竜に会いたいから、なんてのは冗談でも笑えない。
(………王の弱味を握っている時点で、とんでも行動は既に起きた後なのでは?)
まずい。気付かなかった事にしよう。
「竜と仲良くなれたら竜騎士ごっこもしたいんだよな。何より現代で竜と一緒に過ごしたい。くっ…店長の言う通り、ただ会いたいからで過去に行くんじゃ駄目だ。俺としたことがそれしきも思い付かないなんて、竜を愛でる会の会長として失格だ」
「そんな会があるんですか?」
竜を愛でる会とやらの存在は初耳だ。
……少年の同類が他にもいるのかと思うと、頭が痛くなった。変人は1人で充分だ。
(竜に対する少年の熱意と執着心には恐れ入る)
その熱量を他に当てたなら、さぞかし立派な偉業を数多く成せただろうに。
(勿体無い。力の持ち腐れだぞ少年)
本気で過去に行かれでもしたら非常に困る。下手な歴史改変もそうだが、この少年が竜と会ってしまうと、此方側が甚大な被害と不都合を被ってしまう。
だからこそ少年の“ちーと”な計画は、ここで絵空事として終わってもらわなければならない。
(悪いね。私は面倒事が苦手なんだ)
そんな私の内心など知らず、少年は悔しそうに唸る。
「そもそも抜け駆けなんてしたら他の会員に何て言われるか。竜の良さを広く知ってもらいたくて会を立ち上げたのに、俺だけが良い思いをしに行くのはアウトじゃないのか。……うあああ!俺はどうすればいいんだああぁぁ!」
「諦めれば良いんじゃないですかね」
少年の話を右から左に受け流し、適当に言葉を返しながら、私は最近入荷した新商品の準備に取りかかる。
カオカと言う果実を黒い粉末にした物を、お湯かミルクに溶かすだけで出来上がる、お手柄簡単な飲み物だ。名称をアココと言う。甘い口当たりで、デザートの代わりに頂くのも良いだろう。
(うん、良い香りだ)
原産地は南国の遠い島国であり、アランドルでもやっと市場に流通するようになった珍しい品だ。最新の飲料物は欠かさずチェックしている私が、一口飲んで確信した。
これは流行る、と。
甘いだけの飲み物は他にいくらでもあるが、アココはそれらとは違った美味しさがあるのだ。まだメニュー表には載せていないくとも、いずれ載せる事は確定している。
少年の口に合うかはわからないが、竜から気を逸らすには十分だろう。試飲第一号として感想も訊ける。一石二鳥だ。
シンプルにお湯へ溶かしたアココを、コトリ、と少年の前に置いた。
「どうぞ。これは私からのサービスです。新しくメニューに加える予定ですので、感想を聞かせて頂けますか?」
暖かいアココからは、味を連想させる甘い香りが漂ってくる。少年を窺えば、少年はアココを見て、目を丸くさせて驚いていた。
商魂逞しいアランドルでも一、ニを争う早さで入手した品だ。馴染みの無い物を見て驚くのもムリはない。少年の珍しい表情を引き出せた事に気分が良くなる。
「……ココア?」
「惜しい。これはアココと言う飲み物なんですよ」
冷めないうちに飲むよう勧めると、少年はカップに手を添え、恐る恐るアココを飲んだ。
「……おいしい」
自然と浮かんだ笑顔。含みの無いその笑顔が、心からの言葉である事を教えてくれる。
「凄く美味しいよ、このココ、アココ」
「でしょう?自信がありましたから」
「昔を思い出すなぁ。店長の作る物って、どれも懐かしい味がするんだよな」
「……流行の最先端の筈ですが。少年は時々年寄りじみた事を言いますねぇ」
「俺リピートするよ、これ」
年に似つかわしくない言動が多い少年だが、ふとした瞬間に見せる表情は年相応の子供のものだ。
アココを味わってゆっくり飲む姿が微笑ましく、私は目を細めて、他より少し博識な子供を見つめた。
(少年は知らない)
この世界から竜が消えていない事を。
竜人と呼ばれる“私達”こそが人に擬態した“竜”そのものだと言う事を。
(同族の誰も、人間にバレるような人化はしていない)
竜が人と共生して千年と少し。私のカフェを訪れる“お客様”の9割が竜人であり、ここが竜御用達の店である事を、少年は知らない。
異常な程竜好きの少年がカフェの名物になりつつあり、その不可思議な言動を生暖かい目で見守る竜達が居る事に、全く気付いていない。
(……いやはや。少年のセンサーには驚かされるよ)
更に言えば私の店を舞台に、少年の奇行を見守って楽しむ派と、竜の存在をバラして反応を楽しみたい派で火花が散っている。
両者の間には厳格なルールがあるらしいが、それは私の知る所ではないし、なんなら興味もない。私は個人的な趣味で始めたこのカフェが、長く楽しめればそれで良い。
(君の竜好きはいつまで続くんだろうね?)
竜達の思惑はさておき、少年のこの熱量がどれ程続くのか見物だ。因みに私は唯一の中立派である。
「竜に会いたいなぁ」
竜騒がせな少年が出会う、記念すべき最初の竜は一体誰になるのだろうか。
「ハッ!?そうだ!過去に行くのが無理なら現代に竜を召喚したらいいじゃん!召喚は神の十八番!そんなわけで大神殿に行くぜ!」
「やめなさい」




