EP01 …始まり
初めての作品ですので、文法や漢字の使い方に変な所があれば言ってください。漢数字は…問題ありません。
第一節―――――――――――――――――――――
…現在、カーラ邸内
「ここは文明の滅んだ世界。もともとは『ビル』や『マンション』、『カイシャ』とやらが立ち並ぶ世界だったらしいが、現領主、サリベヌール2世によって世界は一変。世界各地でチョー大規模な戦争が起こり、その中、マジックが発見されて、人々は魔法を使って」「「生活していた。」」
二つの声がハモった。
「お前説明が長いんだよ!!」
「だって仕方ないじゃん!!!!!こんなの長くなるに決まってるよ!!!!!」
「声がデカいわ!!」
とてつもなく長い説明をしていたのは青髪青眼で長髪の一六歳男子、シーラ・カーラ、それに割り込みツッコんだのは同じく一六歳の黄髪赤眼で短髪の男子で左眼が髪で隠れている点際・咩昏でオールヲンド帝国出身で名前が周りと比べて違うのはそれが理由だ。
「わかりやすかったよ~」
言葉を発したのはメルカことメルカラット・トルン、シーラ達と同い年に見えるが、年齢不詳。緑髪青眼の女子だ。…彼女に説明していたみたいだ。
「…本当か?」
「う~ん」
「いやどっち?」
「わかりやすかったよ~」
「…話を戻すが、だから村ばかりになったっていう伝説だろ?お前は信じてるのか?」
「そりゃそうだよ〜。信じない人なんていると思う?」
「俺、信じてないが?」
「ゑっ…」
シーラは絶句。
「でも、お前が信じるというなら協力してやるが?それでもいいのか?」
「いいに決まってるじゃん!!ありがとう!!!!!!」
「声デケぇって!お前はそれをどうしたいんだ?もとに戻したいなんてことは言わないだろうな?」
「無論、戻したい!!」
「言ってんじゃねえか!!戻すためにどうすればいいとかいう計画とか立ててんのか?」
「無論、立ててない!!」
「おい!!」
第二節―――――――――――――――――――――
「は〜い見えた。」
彼女の操縦する「ヘリプロ」という乗り物で「マチ」の古代遺跡の上空と思われる所を飛んでいる。
ヘリプロを操縦できるということは二五歳以上…?それとも無免許操縦…?あまり考えないほうが良さそうだ。
「本当か!?」
「見た感じね。」
周りには高い柱と言ったら太過ぎるような物が立ち並んでいる。
これは「マチ」の古代遺跡で間違いないようだ。
…だが突然、
『燃料が異常です。点検してください。』
突如そんなアナウンスがヘリプロ内に響き渡った。
「誰か変なの入れた?」
ディスプレイの燃料欄には『燃料:灯油類(異常)』と表示されていた。
「誰だ?タンクに灯油入れたの」
点際がそう言った途端、ヘリプロは大爆発し墜落した。
第三節―――――――――――――――――――――
「ありゃま〜。やっちゃったね~。」
「おいシーラ!お前灯油入れただろ!?」
点際が黒くなってヘリプロから出てきた。
シーラも黒くなり、
「メルカ、お前は不死身なのか?」
「うん、不死身だよ〜。」
何故かメルカはそのままで、黒くなっていなかった。
「仕っっ方ないじゃん!!赤いタンクが二つあったんだもん!!どっちか分からなかったから二つとも入れたんだよ!!」
「しっかし墜落とはねぇ~。どうする?」
「助けを呼ぶしかないよね?」
「シーラ!!!開き直るんじゃねぇ!!!」
「ねぇ、こういうときってマジック使えるんじゃない〜?シーラって使えるの?」
「あるけど…。四つしか使えないよ?」
「おぉ~。どんなの?」
「もうどうでもいいわ」
点際は呆れた。
「えーっとねぇ~、火を出すマジック、これ火自体は出せるんだけど、木とか燃える物が無いと攻撃とか以外に意味が無いんだ。一応焼く物には直接でも出せるよ。他は水を出すマジック、と言っても湿った空気から水を取り出したり、その水の温度とかを変えるマジックだよ。あと、木の成長を早めるマジック、飛ぶマジック、くらいかな?」
「ここ湿地だしお前のマジック全部使えるじゃないか!?」
「え?なんで?ここには木は殆ど無いよ?」
「いやお前、直接でも使えるって言ってたじゃないか!」
「あ、そうだった。」
「やっぱお前馬鹿か?」
「まぁいいや〜。早く帰ろうや〜。」
「何でもやを付ければ良いってもんじゃねぇぞメルカ。あとそう簡単に言うな。とりあえず飛ぶマジックってのを使えばどうにかなるんじゃねぇか?」
「飛ぶマジックは人に感染っちゃうやつ。」
「感染るって言うな!!共有って言え!!」
「じゃあいくよ!!」
シーラは両手を挙げ、
「マジック・ドルネ・フィラネーセ!!」
と訳の分からない言葉を発した。
そして、
「うお!?何か浮いてる!?」
三人は地上から五メートル(およそ一六フィート)ほどで浮いている。
「…高度上げれないのか?低すぎるぞ?」
「じゃあ…マジック・アップ・ハリタセリーナ・フェルフラット!!」
一〇メートル(およそ三三フィート)ほど上がり、進み始めた。
「いやおっそ!!」
…それは人が歩むよりも遅かった。
「注文が多いなぁ…マジック・ファーレック・タンドレ・ラトレースト!!」
スピードが上がり、先程乗っていたヘリプロと同じくらいの速さになった。
こうして三人は家に帰っていった。
―――炎炎と燃えているヘリプロを古代遺跡に置いて…
第四節―――――――――――――――――――――
……
…
「はぁっはぁっ…」
今どんな状況かはわからないが、走らなければいけないということは確実。何故なら、後ろに刀のような剣のようなとにかく刃物を持って追ってきている人がいるからだ。
「さすがにこれはヤバいだろ…」
足音を追っているのだろうか、確実に自分の方へ走ってきている。
暗くて周りも顔も見えないが、地面は平らなのだろう。先ほどから何も足にぶつからない。
と、
バァン!!
と壁に真正面からぶつかった。
同時に、
「痛ぇぇぇ!!」
走っていたのはサルベ・エルジー。行商人だ。
そして追っていた方はというと…
バァァァン!!
とさっきより大きな音が空間中に響いた。
「痛い…」
その時、電気が点いた。すぐにサルベは足音がしたほうに目を向けた。
追っていたのは少女、五,六歳ぐらいだろうか。
サルベは慎重に彼女に問いかける。
「君、名前は?」
「クリス…カトリーナ…」
話すことに慣れていないのだろうか。
「その…何で追ってきたの?」
「美味しそうな…匂いが…したから…」
もう一度言う。サルベ・エルジーは行商人だ。
彼は色々な物を運んでいる。食品も運んでいて当然だ。
ちなみに彼は今、国立食堂で作られたパンとペンネを二㎏ずつ、カトリーナ武具製造所で作られた剣や刀を合計三〇本、約四〇㎏を背負っている。
ということは、彼が製造所から出た時からずっと後をつけていた、ということになる。
「…食べるかい?」
クリスはゆぅっっっっっっっっっっっくり頷く。
「くれたら…収納の…マジック…教えて…あげる…」
「本当!?全然習得できなくて困っていたんだよねーありがとう!」
サルベはパンを一切れ、クリスに渡す。
「…美味しい…」
「ところで…思ったんだけど、君ってカトリーナ武具製造所の子?」
クリスはまたゆぅっっっっっっっっっっっくり頷く。
どうやら間違いないようだ。
(ものすごい人に出会ってしまった…)
カトリーナ武具製造所は武具製造所の中でも上位でとても上質の武器を作っている。立場はサルベの方が下である。
その時
「あれれ?清掃に来たんだけれど、誰だろうあの二人…?って、さ、サルベ様ぁ!?それに、クリス様まで!!どうして!?」
「こんなに離れているのによく誰かわかったものだ…」と、サルベは思った。
「カメラが不調ですね。点検しましょう。」
「え~」
「八二フィート先も綺麗に見えないなんてカメラの不調としか思えません。」
(八十フィートって…二五メートルぐらいだぞ!?それが当たり前なのか…)
とにかく、サルベはこれまでの経緯を事細かに説明した。
「…ぜぇっぜぇ…こういうことだ…」
「成程〜。納得〜。」
(疲れた…)
後から館内に入ってきたこの二人は、人間…?そっくりだが、AIを導入したロボットである。
サルベらは彼女らの名前を知らない。
どうやら立場で言う先輩と後輩のようだ。
「ところで…」
「 ? 何でしょう?」
「ここは、何処なんでしょうか?」
「あぁ、忘れていました。ここはジム、いわば体育館のようなものです。」
「本館に行くには、ここを出て右に曲がり、丘を上った先にありま~す♪」
「ありがとうございま~す♪」
「え、感染するんですかそれ…」
本館で取引を終え、帰ろうとしたら、庭にいた彼女――クリスがまだそこに立っていた。
「帰らないの?」
「帰りたいけど…」
「?」
「親に『どこか泊まるところを探して一泊させてもらいなさい。訓練の一環だ。』とか言われたから…泊めて…ほしいんだけど…」
「…マジか」
色々ありすぎて彼のリアクションは薄れていた。
第五節―――――――――――――――――――――
「やっと着いた…」
「それで?物理的に炎上してたヘリプロはおいてきてよかったのか?」
「いつか燃え尽きるでしょ」
「私の大切なヘリプロをそんな風に言わないでよ~…」
泣いているメルカを他所に、二人は今後についての話を進める。
「で?これからどうする予定なんだ?世直しって言ったらなんだが、計画は?」
「どうしよ、他の遺跡の観察もしてみたいけど、メルカのヘリプロがあんなことになってしまっちゃったからにはどうしようもないよね…ってあれ?メルカは?」
気が付くとそこにメルカはいなかった。
「なんか置いてあるぞ?」
「ん~何々?『ヘリプロを新しく買ってきます』?」
「げ、…あいつどんだけ金持ちなんだ…?」
シーラと点際は思った。
「これから先、面白いことがたくさん起こるかもしれない。」
そしてこれからまた長い旅が続く…
EP01 「…始まり」終




