山が反対
大阪府と奈良県の県境はほぼ山です
生駒山地の名前のもとになっている生駒山には頂上にテレビ塔が立っていてそれがシンボルでどこから見ても生駒山と解ります
そして生駒山地の南側にある金剛山地は金剛山という大阪で一番高い山を主峰とした山地です
生駒山地と金剛山地の間に大和川と国道25号線とJR大和路線が通っています
この間がほぼ山じゃないというところです
金剛山地の北部に二上山という山があります
名前の通り雄岳と雌岳という2つの山から構成されている山です
大阪側の私達は北側に背の高い雄岳、南側にそれより低い雌岳を見て育ちましたつまり山に向かって左側に雄岳で右側に雌岳がある風景が当たり前です
何の疑いもない景色
世界文化遺産に登録されている百舌鳥・古市古墳群の古墳を造営していた人々もこの方向で風景を見ていたはずです
ところがです
奈良へ行くと二上山の雄岳と雌岳の位置関係が逆に見えるのです
あくまでも北側に雄岳、南側に雌岳はあるのです
ただ、見た目が逆ということ
同じような話で富士山を山梨側から見るのと静岡側から見ると違うというのがあります
日本一の富士山のプライドと同等にするのは両県民に怒られそうですがその違和感と同じ感触のはずです
奈良県民は奈良側の景色が普通の感覚です
大和政権の歴史を刻んできた大王や諸豪族もこの風景を見ているはずです
大阪と奈良の子どもたちに二上山の写生をさせたら見事に逆になるでしょう
当たり前なのですがとても奇妙です
これが仮に紙幣や硬貨に描かれるとしたらどうでしょうか?
大阪府民と奈良県民のどちらかに親近感は湧かないかもしれません
これは「二上山のような山」と表現する側ができそうです
二上山の麓は大阪側も奈良側も名所がたくさんあります
秋はハイキング気分で登れる二上山登山と辺りの散策にはピッタリの季節です
そういう意味では大阪も奈良も関係ありません
見晴らしのいい山としても有名です
下から山を見るのではなく山の上から下を見ると
雄岳と雌岳の位置関係なんてどうでも良い気分にしてくれそうですね




