女神マユリア
二千年前、「慈悲の女神シャンタル」が人の世に留まると決めた時、「シャンタルの侍女の女神マユリア」も共に人の世に留まると決めた。
「女神シャンタル」は十年で穢れにより健康を損ねるが、「女神マユリア」は二十年で健康に障りが出るため、女神の魂が入った「生き神シャンタル」が十年の任期を終えて次の選ばれた女の子に魂を移した時、それまでシャンタルの魂が入っていた肉体をもらってその魂を移し、次の十年をシャンタルの侍女としてその補佐をする。
合わせて二十年の任期を終えた後は、また新たにシャンタルの魂の入っていた肉体を受け渡し、それまでの肉体は人に戻って人の世に戻ることになる。
「シャンタル」と後の「マユリア」として選ばれた女の子がシャンタル宮へ渡された後、それ相応の金額が母親である「親御様」とその配偶者の「お父上」の夫婦に毎年支払われ、それは女神であった者が人の世界に戻った後も、この世にある限り支払われ続ける。
「シャンタル」と同じく「マユリア」も最上位の敬称のため、そのまま「マユリア」と呼び、それ以下の「様」などの敬称を付けて呼ぶことは不敬とされている。
元の女神マユリアの魂が抜けた体は、シャンタルの体が眠っているとされる「聖なる森」の「聖なる湖」の水が流れ着く先と言われている「マユリアの海」で眠っているとされている。