男爵家に嫁ぎましたが、夫が亡くなったので今度こそ恋をしたい【完結】
作品タイトル:男爵家に嫁ぎましたが、夫が亡くなったので今度こそ恋をしたい
作者:野々宮なつのさん
DK社の書籍に『英国の邸宅遺産 ロンドンの華麗なる館』がある。
ロンドンの館は借りる権利を買う形である。
もう少し述べると産業革命の後に劣悪になった都市環境から逃れるべくカントリーハウスと、既存の巨大なお屋敷を維持したり新規に建てることが難しいため高級長屋みたいなタウンハウスに別れた。
この時代における令嬢たちの生活はふくろうの本『図説 英国貴族の令嬢』を参照されたい。
こうして既存のお屋敷(※マナーハウスのように領主の城が変化したものも含む)と呼ぶには小さくても豪華絢爛にして住みやすいタウンハウスの文化が生まれたわけだが、この物語世界ではそう言った新階級が台頭するころの架空のイギリスをモデルにした国が舞台である。
女性に財産を継ぐ権利はないが、著作権など法整備が整い、正しく他人を愛せる勇気を持っていい時代になるには、まだまだ家々が定めた婚姻関係は強かった。
彼女は優しい義父に守られて穏やかに過ごせていたが義父になにかあればこの生活は破綻する。
そんなわけで働きに行くこと、生涯で一度もなかった恋をしたいという欲望を自覚することになる。
愛らしい歳下の友人、偏屈と言われるのに社交的な素敵な男性。今までなかった異国のものがたりとそれを翻訳し人々に伝えてみたいという強い気持ち。
この物語の人々は良くも悪くも欲望に忠実である。
彼らは世界を救ったり滅したりもしない。ただ日常を生きている。
ただ、その日常をより幸せにするためには。
その行動によって他人を不幸にしないよう配慮するなら。
きっとひとかけらの勇気が必要なのだ。
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望みは遥か目の前に【Thanks20th】
[2024年 02月 11日 21時 47分 (改)]
厄介払いのように流されるまま結婚。
夫が死んだら財産を狙う厄介者がやってくる。
とにかく人間というものは欲望に忠実で厄介でそれゆえ愛しいもの。
かつての夫とはそれなりに。良心的な義父を得て家族の情愛を得た彼女は自立を余儀なくされる。
愛らしい少女、その父である初めて出会う親戚。
見出した希望に大好きな物語。
物語の主人公にはなれずとも、支えてくれる人がいれば。
元々は他人同士でも寄り添え合えるならば。
きっと逃げる勇気も立ち向かう勇気もそこにあったのだ。
Thanks20th
20話で紡がれる思いのまま生きる人々、いつか人の思いを受け入れられる勇気を得るまでの記録をどうぞ。
作品タイトル:男爵家に嫁ぎましたが、夫が亡くなったので今度こそ恋をしたい
作者:野々宮なつの
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