俺は、何故か疎遠になった幼馴染の心が読める【完結】
作品タイトル:俺は、何故か疎遠になった幼馴染の心が読める
作者:さーどさん
もし恋人や配偶者の心の声が聞こえるなら。
案外関係は破綻するかもしれない。
人の世の中は優しい嘘でできている。
天国地獄。神と悪魔。愛と憎しみ。
だから。常に裏表なく、憎しみも持たずに暮らせるならきっとそれはそれだけで幸せなのだ。
現実でツンデレをすると確実に嫌われる。
もっと磨いてほしいという気でもそうはならない。
だから、心を読めない我々は、空気を読んで考える。
ただ、好きな人に素直になるために。
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このこえはあなたにとどかない
[2021年 03月 30日 01時 39分]
辞書に載っている言葉は過去の人たちが綴ったものだ。我々はそれを言葉として構築し未来を編む。ではまだ産まれ得ぬことばをいかに語ろう。あふれるいとしさを語ることばをまだ彼女は知り得ない。
こころの中の言葉を知ることができる青年。ただし彼女の言葉しかわからない。もっとも知るべきは溢れるこえであるのにわからない。
それは大海を渡る舟すらないかのごとく幼馴染の約束を隔てる海峡のようにたちはだかる。
疎遠な関係を手繰り寄せ。
細く赤い糸を紡ぎなおし。
握る手と手を手綱として。
大海をも渡る舟へ育てよ。
こころが読めることより通じることこそ愛しいのだ。
是非ご一読を。
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