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薔薇の僕とスミレの君  作者: 夢野文葉
3/3

実行委員

遅くなってごめんなさい。

「ねえ、君私と実行委員やんない?」

そう言って僕の前にっ立っていたのはクラスで知らない人はいないだろう佐倉真衣が僕の事を見ていた。

佐倉真衣…クラスで一番うるさく行動力と正義感が強いらしい。この一週間で口々に

そんな僕の気持ちとは裏腹に彼女は楽しそうに細く笑いながら

「簡単に言うとね、文化祭の実行委員を決めてるんだけど、男子はまだ決まってなくてだから君がやってくれないかなーって思って」

そう、僕の文化祭は勿論秋にやるんだが実行委員は前もって決めることになり確かに男子はまだ決まってなかった…。当然僕は「無理…」と言ったのだが佐倉真衣はどうやら僕が引き受けてくれると思ってるのか、しゅんとした犬のように尻尾を垂らし去ってしまった…。


そして、決まんないままぐだぐだと時間が進み話し合いが続いていた。クラスの男子はなすり付け合い

や寝てる人もいたと思う。僕は当然参加もせずに問題集を黙々と解いて時間を潰す事しかなかった…だからあの時の事は忘れられないくらい覚えてる

「私が決めていいですか…山田春輝くん、君が一緒にやってくれない?」

その瞬間誰の声も聞こえなくなり頭がクラクラし頭の思考が初めて止まった日だった。これは後から聞いた話「……じゃあ、山田お前が文化祭の実行委員でいいか?」一応助け舟を出していたらしいが僕は当然聞こえてなかったので今では笑える話だ。こうして僕は止むを得ず文化祭の実行委員として選ばれたがその後の授業はまっく手につかず、仕方なく保健室に行くことにした。誰にも報告はしなかったが、今はどうでもよかった。ただ、少し頭を冷やしておきたかった。だから走って保健室に行くのが悪かった…曲がり角のとこでいきなり出てきた人に衝突しちゃったのである。

「すみません…………え……」

その光景を見て思わず声が出てしまいそして凍りついた。

そこにいたのは紛れもなく佐倉真衣だった。僕はそれに驚いたんじゃない………

佐倉真衣の頬から大粒物涙と倒れ込んでしまって少しスカートが上がってしまって見えた古い火傷の痕に言葉を失ってしまったのだ。


ちょいちょい書くので次の話も遅くなります

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