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気儘に異世界を冒険したい  作者: 雨空ウテン
8/12

魔力操作

かなり短いです。

そして、遅くなりすみません。

 俺は1歳になった。

 あれから1年が経って、今日が俺の1歳の誕生日になる。


 この1年間でかなりいろんな事があった。


 まず、俺のステータスが変わった。

 これが今のステータスだ。

Lv 1


種族 人


HP  600

MP  2300

攻撃  240

防御  280

敏捷  180

魔攻  2100

魔防  1800

知力  2600

幸運  300


スキル 

剣術10 槍術10 弓術10 火魔法10 水魔法10 風魔法10 土魔法10 光魔法4 闇魔法3 創造魔法6 並列思考7 魔力操作1 鑑定6 隠蔽7 創造2 アイテムボックス10 言語理解10 経験値倍加


称号

地球神の加護 リクリア神の加護 元地球人 異世界からの訪問者 精霊に愛されしもの 

 という数値になった。

 因みに、幸運値が増えていない理由を父上から教えてもらったが、結局のところ運に関しては生まれつきの数値がそのまま一生の数値になるらしい。

 レベルアップでは絶対に変わらず、魔道具や加護を貰う等をしないと幸運値は変動しないらしい。

 商人や貴族などは指輪やネックレス等のアクセサリーの魔道具を身に着けて幸運値に補正を掛けている人もいるとのことだ。

 だが、その補正も微々たるもので、数値では2桁も増える魔道具はほとんど無い。

 迷宮などのダンジョンで稀に見つかり、オークションに出品されるもので偶に二桁上昇するのはあるが、魔道具を作成する場合は全てが1桁しか上昇しないという事だ。


 あと、ついでにこの世界の事についても聞いてみた。

 この世界には様々な種族が共存しており、俺は人族だが他にはエルフ、ドワーフ、獣人、龍人、魔人、魔族などがいる。

 魔人と魔族の違いは、魔人は人族と見た目は全く一緒で魔族は魔物や魔物を使役している角の生えた人型容姿をしている者の事を指すらしい。

 魔人は俺たち人族と容姿は変わらないが、生まれつき魔力量が多く魔法の扱いに長けている。

 魔族は俺たち人族とは敵対関係にあり、戦争状態とのことだ。

 魔物はこの世界にある魔素が集まって生まれるものや生殖行為などで生まれるものがおり、その違いは魔素によって生まれる魔物よりも生殖行為で生まれる魔物の方がステータスが高い事と、戦い方にも違いが出るらしい。

 簡単に言うと生殖行為で生まれる魔物は同種で下位の魔物を使役でき、その魔物と連携をして戦闘を行うらしい。

 ただ、魔素から生まれた魔物でも同じように上位種であれば従えて行動しているとのことだ。

 また、魔物の中でもキングやロードといった最上位種に至っては別種の魔物も従えて軍隊のような規模にもなるらしく、そうなってしまえば国単位で対処しないといけなくなるくらい厄介らしい。

 だが、そういった被害は稀にしか起きない。


 そして、何故そう言った魔物の被害がそこまで多くないかというと、それは冒険者という人たちの存在があるからだ。

 冒険者は国に属す騎士や衛兵などとは違い国に属すことはほとんどせず、魔物を適度に間引いて被害になる前に対処をしている。

 冒険者を統括しているギルドという組織から定期的に魔物の討伐などの依頼を出して、その依頼を達成した冒険者に報酬を出しており、依頼の難易度が高くなるにつれて報酬も増えていく。

 ギルドがあるからこそ国が動くことはまずないそうだ。


 俺は、前世ではよくライトノベルなどを読んでいて、冒険者というものに憧れのようなものを抱いていた。

 そして、俺はこの世界にも冒険者というものがあると聞いてかなりテンションが上がっていた。

 だって、冒険者ってなんかカッコイイじゃん!!


 それと、俺が生まれた家は公爵家だ。

 この国の身分は上から王族、貴族、騎士、平民、奴隷となっていて俺の家は上から2番目の貴族位で、更に貴族位の中でも1番上らしく、貴族の序列は公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、准子爵、准男爵の7段階で分けられている。

 中には、国境沿いに領地を持つ貴族の中で特に優れている者を辺境伯と呼び、伯爵位を持ってはいるが権力は侯爵と同じくらいあり、国境付近の貴族をまとめる役割を持っている。

 それと、俺は12歳になったら学園に通わないといけないらしい。

 俺が生まれた家は貴族位なので強制的に学園に通わせられて、そこで将来の人脈作りをしないといけない。

 はっきり言ってめんどい。

 俺はさっさと冒険者になって世界中を旅したい。


 だが、貴族とは面倒なもので自分の家の爵位が高いほど周りの貴族に対して権威を示さないといけないらしい。

 そこで何故俺が学園に通わなくてはいけないかというと、俺と同い年の王子がいてその王子と俺が仲良くなっておけば、王族へのパイプができると考えているようだ。


 ところで、何故こんな話を1歳の俺にしているかというと俺が異常で、このくらいの話の内容は理解できると思われているからだ。

 俺が異常だと思われたのは生まれてすぐに魔法を使った事と、それから毎日のように俺の部屋から人がいなくなると魔法を使い始め、人が近づいてくると魔法の発動を止めるのを知っているからだ。

 この話をされたのはつい先ほどで、俺もばれているとは思わずに魔法の練習を行っていたため、少しショックだ。

 今度からはばれないように使う練習をしよう。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 そんな話を父上と行ってからおよそ1時間。

 俺は自分の部屋でどうやったら魔法の発動を知られずに行えるのかを考えていた。

 魔法の発動をすると魔素が漏れ、その魔素によって魔法の発動が分かるようになっている。

 魔法に精通している人だと魔素の動きにも敏感で、少しの動きだけで分かってしまうらしい。


 ―――しばらく考えていたが、やはりこれしかないか⋯⋯⋯。

 俺は考えをまとめると魔力を体中に巡らせる。

 一度魔力を体に流して身体能力を向上させることはできないかと思い、俺は早速試してみたら魔力操作というスキルを新たに獲得した。

 そして、レベルの上がった鑑定スキルで魔力操作のスキルを詳しく見てみると、かなりもってこいのスキルだった。

 スキルの効果を簡単に言うと、スキルレベルを上げれば上げるほど魔力に変換できなかったもの、魔素を少なくできるというスキルだった。

 魔力を使おうとすると魔力操作が甘い人だと魔素を魔力に変換しきれず、周囲に余計な魔素を溢れさせてしまう。

 だから、魔力操作のスキルを持っていて、そのスキルレベルが高い人が魔法を使うとMPの消費量が少なく済み、周りに魔素を溢れさせることも無くなる。


 それで、何故この方法でスキルレベルを上げようとしているかというと、このやり方の方がMPを多く使用し、難易度的にも難しいからだ。

 魔力操作のスキルはMPをどのくらい使うかや、どの程度の難易度の操作をするかによってレベルが上がりやすくなったりする。

 だから俺は難しい方法で魔力を扱い、魔力操作のスキルレベルを早く上げようとしているのだ。




 ―――それから、およそ2時間後。

 俺は魔力操作の練習でMPを使い尽くし、部屋の中で倒れているのをメイドが見つけちょっとした騒ぎになってしまったが、それはまた別の話である。







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