猫は時々スマートに踊る
僕は野良猫。
名前なんていらないのさ。
美味しい魚を刺身屋から取ってきてお腹いっぱいになれれば幸せさ。
今日はいい匂いのする人間についていこう。
スリスリと足に擦り寄って甘えてみせればイチコロさ。
いい匂いに釣られて人間の家までやってきてしまったの。
どうやらこいつも一人暮らしのようだ。
温かいミルクを入れてくれたのさ。
ちょうどいい温度で猫舌の僕も美味しく頂いた。
この家には遊べそうなものが多いのさ。
なんだかくるくる巻かれた白い紙。
天井からぶら下がっている長いひも。
しばらくここに居着いてやろう。
僕は野良猫。
名前なんていらないのに。
人間は勝手に僕のことを「クロちゃん」と呼び始めたのさ。
なんだか首に赤い輪っかまで巻かれてしまったし。
そろそろ僕は旅立ちたいのに、家から中々出られないのさ。
人間の習性は分からない。
朝早くに出かけて夜遅くに帰ってくる。
たまに一日中家に居るかと思えばまた朝早くに出かけていく。
だから僕は出かけて行く時には「気をつけろよ」と言ってやるのさ。
「ニャー」
僕は野良猫?
うん、野良猫だ。
自由気ままに生きるのさ。
自分の寝床は自分で探し、自分の餌は自分で探し、たまには縄張り争いなんかして。
だけど。
人間の事が気になっている。
最初はちょっとした気まぐれだったけれど。
最近貴方は泣いてばかりいる。
つらそうな顔ばかりしている。
僕を見ると少しだけ笑顔になったりする。
だから。
甘えてみせる。
この人間の笑顔は割りと好きだ。
僕は野良猫!
自由気ままに生きるのさ。
あなたの笑顔が見たいから、そっとそばに居てあげる。
どうも初めましての方は初めまして
お久しぶりの方はお久しぶり、negidarakeです
ちょいと色々と環境の変化に戸惑い他作品に影響が出てますがお許しを
息抜きにちょっとした詩を書いてみました
また、同じタイトルで別視点から物語を書いてみたいタイトルです




