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守護精霊につき!  作者: 松代 彩瓦
指令 『悪魔姉妹の回収』
55/55

最後のリターンマッチ

どうも!

平成最後の投稿になります!

そして、最終話になります(`・ω・´)

楽しんでもらえれば、嬉しいです♪


では、どうぞ✨

「『前回のあらすじ エバリエの心残りを払拭するため、一対一で戦うことになった八束。守護精霊ヴァスクの力に似た力を使うことになり、その初手で潜在能力を発揮し、エバリエを圧倒する』」

「『そこからペラペラしゃべり、お涙ちょうだいからの「いっちょ、やったるか~!」とやる気になる八束だったが、まさかのティナからの「異議あり!!」と一喝。二人は怒られながらもニッコリと絆が芽生えるのだった』」

「あの、ラファさん? なんか違うような……」


 苦笑いを浮かべながら、隣のラファに話しかける。

 そう言われ、むくれるラファとそれを見て、微笑ましく笑う穂紀。


「ティナさん、ラファにしては頑張れた方ですよ♪」

「えへへ、だよね~♪ ほのり~、ほめて~」


 ティナに向けていたむくれっ面から緩みきった笑顔を浮かべ、ペットの様に穂紀へすり寄って、頭をなでてほしそうに上目遣いをする。

 その可愛さにたまらず、髪がくしゃくしゃになるくらいたくさんなでる。

 荒そうでいて、優しくなでている。

気持ちいいのか、ラファはどんどん力を抜けていき、地べたにぺたりと座り込んだ。

いつの間にか穂紀も座り込み、頭を膝の上に乗せ、優しくなでる。

力の抜けた寝顔でゆっくりとした寝息をたて始めた。


「いつもこんな感じなんですか?」

「はい♪ 可愛いですよね」

「そうですね。でも、今日はこっちがメインですよ」

「お姉ちゃん、っちゃえ~~☆」


 そんなやり取りには目もくれず、カリジナは自分の背丈より少し小さい空色の半円の結界にかじりつくように姉へ声援を送っていた。

 水鏡はカリジナの横でエバリエと八束達の戦いを目で追える範囲で見ている。

ティナと穂紀もその結界を見つめるのだった。



      ――――    結界内    ――――



 相も変わらず、結界内は殺風景で無彩限に広がっていた。

 前と違うことと言えば、八束とエバリエだけではないことだ。

 赤と黒の炎がぶつかり合い、はじけ合う。

 槍と槍ごこすれ合い、火花を散らし、再び降り注ぐ。

 槍も炎も壁にぶつかり刺さり、時折、槍が土と化し、地に帰る。

 そして、白い光は立ち向かい、赤黒い闇は真っ向から迎え撃っている。


「どんだけ強くなってんのよ、あの悪魔はぁ!!」

「わからない。でも、これが本気のエバリエの力、なんだろうね」

「防戦一方で、八束君の手伝いができないよ~」


 夏実はガントレットから赤い炎を放って、正面と頭上からの炎や槍を焼き消し。

 尋斗は槍で、飛んでくる炎と槍を無駄のない動きで叩き消す。

 友理乃は魔法で土の壁を出し、炎を防ぎ、突き刺さる槍を土に返していた。

 最初こそ、四人でエバリエの相手をして、悪魔の魔力を削っていく予定だったのだが、エバリエも対策をしてきていた。

 八束たちの攻撃のほんの少しの隙をついて一人ずつ自分から離したのだ。

 その捌き片たるや、今までのエバリエとは別人。

 これまで八束たちに対して、戦いの最初から本気を出さず、自身の膨大な魔力を出し切ることなく、八束たちに敗北を喫して来た。

 この結界内では、否が応でもエバリエに宿っていた悪魔の力、その魔力は常に全力。

 並大抵の魔力しか持たない者は、近づくことすらできない。

 飛んでくる攻撃を一つでも捌くことができなければ、次に待つのは「死」そのもの。

 それを三人でやっとしのげている。


「ここで、飛んでくるのをつぶして、少しでもアイツの魔力を消耗させんのよ!」

「僕らにできるのはそれしかないね」

「みんなで頑張ろ!」


 そんなやり取りになっているとは露知らず、八束とエバリエも激しくり合っている。

 両刃の剣と三又の槍。

近づいては、火花と金属がぶつかりあう甲高い音。

離れても、白い銃弾と黒い炎が放たれ、ぶつかり合うなり、爆発を起こしている。


「おいおい、前よりもパワーアップしてないか?」

「それはこっちのセリフよ。 銃弾にも白いオーラをどういうつもり?」

「はっ、俺の剣じゃなきゃ不服か? まぁ、銃弾はお前の炎防ぐためのもんだから、おちつけ……ってぇ!!」


 瞬間的に高速に動いて、大剣を振り上げる。

 だが、殺れる訳がない。

 もう知られすぎた一手であり、読まれ、大きくからぶった隙に後ろを取られる。


「それ、紗恵利の得意の手ね。やれると思ったぁ!!!」


 突き刺さる。

 それは大きく空いた八束の隙に。


「いやいや、それじゃ死ねないね」


 次は、拳銃を持った八束がエバリエの後ろを取り、一発目でヒビを入れ、二発目で外殻を砕き、三発目で右の角を打ち砕く。


「くっ!! 角の代金は安くないわよ!!」


 槍が拳銃を砕く。

 砕かれる前に手を放したが、右手親指の付け根に切っ先が刺さったが、貫通はせず、赤くえぐられた。

 距離を取り、緑のオーラで止血をする。


「ってぇ~。 角折られるのってこんな痛さなのか?」

「どうかしら、痛さはないにしても魔力が減ることは痛手じゃないかしらね」

「それ、角が魔力を生み出してるって、受け取っていいか?」

「ふふ、頭を狙えたのに角を狙った時点で、情けをかけてるのバレバレなんだけど、そっちこそ、私の悪魔を殺す覚悟はできてるのかしら?」

「できてなきゃ、こんなことでねぇよ。 なんだかんだ敵として戦ってきたが、お前とのチャンバラは楽しかったんだ」


 まだ完全に右手のケガが治りきっていないのに緑のオーラをやめ、また白いオーラを身にまとう。


「お前との戦いもこれで終わるし、これから当分、会えなくなる」

「何? 右の角を折っただけで勝ったつもり? まだ、左があるのよ!!」


 左手から黒い炎をゆっくり近づいてくる八束に撃つ。

 それが見事に当たる。

 だが、それは腹の部分に風穴を開け、砂の様にもろく崩れる。

 

「残念、それは俺じゃないぞ?」


 違う方向からまた声が聞こえてくる。

 それこそ、さっき見ていた崩れ落ちたそれの真逆。

 

「どうなって……」


 また、炎を撃つ。

 当たる。

 また穴が開き、崩れる。


「「どうした? 俺はこっちだぜ?」」


 次は二方向。

 しかも、二人の八束が近づいてくる。

 

「いったい、どうなっているのっ」


 二方向に撃つ

 どちらも当たるが、また崩れる。


「「「「どうしたは、こっちのセリフだ。どこを撃ってんだ?」」」」


 四方向。

 四人の八束が歩み寄ってくる。


「あぁぁぁぁ!!!!!」


 さっきと同じ、全部に撃つが、当たって崩れる。

 

「はぁはぁ! 何がどうなって?」


 右手で頭を押さえながら、フラフラと立ち上がるエバリエは四方八方をきょろきょろと見まわたすが、八束の姿はおろか、夏実達の姿も見つけれない。


「いったいどこに行ったの?」


「俺は後ろだ」


 瞬時に後ろに振りかえるとそこには白いオーラをまとった本物の八束。

 それに黒い炎ぶつけようと構えるが、左の角をつかまれ、赤い炎が焼く。


「あたしのこと、忘れてないでしょう、ね!!」


 左角を掴んだ手はそのまま、角を焼き切り、炭のようになったそれを握りつぶした。

 

「あ、がぁっ!」


 黒い炎は消え、うつ伏せに横たわる。


「すごいな、そんなことできちゃうんだね」

「ちょっとなっちゃん、やりすぎじゃない?」

「フン! これくらいしなきゃ、今までの分がチャラにならないじゃん」


 ちょっと引き気味の尋斗と少し焦る友理乃も寄ってきた。


「アンタ、さっきのはどうやって?」

「ん? あれか、お前が拳銃砕いてくれただろ? そこから俺の姿をかたどらせて、ちょ~っと動かしてたんだよ。なかなか難しいのな。なんせオーラも付けないとだから、いつ俺に気づくかわかんないしさ。でもよかった、みんなもフォローしてくれたし、うまくいった」


「八束だけ、良い思いはさせないわよ」

「こっちは一撃も食らっちゃいけないデスゲームだったから、辛かったよ」

「もういつ死んでもおかしくなかったよね、ホントに死ぬかと思った」

「アンタたち、アタシを真ん中に話してんじゃないわよ」

「なんだよ、もうおしゃべりタイムは終わりか?」

「おしゃべりタイム?」

「その、あんたとも話せるのはいつになるかわからないし、あたしたち三人にしてみれば、これで最後かもしれない訳だからさ、ちょっとでもさ」

「うわ、なっちゃんが照れてるの珍し」

「友理乃、茶化さないで!」

「と言っても、敵さんに話すことなんてあんまりないんだけどね、八束がどうしてもって聞かないから」

「俺かよ! まぁ、俺なんだけどさ」

「なに、坊や?」

「俺、穂紀のこと、守ろうと思ったんだ。水鏡は強いけど、それはエバリエもいてこそだし、お前が居ないアイツよりも俺の方がお前と戦った経験もあるし、何かあってもティナにも声をかけれるのもある」

「ということは、アタシは安心して、あっちに行っていいって事かしら?」

「そういうことだ。 水鏡のことも面倒見てやる!」

「八束、きっも」

「うっさいな、そうでも言わないと、エバリエも安心できねぇだろ」

「ふふ、わかったわ。坊や、アタシがこっちに戻ってこれるまであの子のこと、お願いね」

「あぁ、まかせとけ」


 また、白いオーラをまとい、夏実と友理乃に支えてもらいながら正座で座るエバリエを思い切り、白い刀で斬る。

 エバリエの斬り傷から、黒いもやが出て、できる頃には結界内でも天使の状態になることができるようになっていたが、エバリエは気を失い、精霊界に行くまで目を覚ますことはなかった。

 夏実たちの守護精霊たちも一緒に精霊界へと帰ることになり、それぞれ別れを伝えあい、別れていった。

 そして、夏美たちはこのことを忘れることとなる。

 覚えていてはこっちの世界と精霊界との繋がりがより強くなってしまうからだ。

 穂紀はラファとの繋がりが強く、水鏡に関しても、カリジナとの繋がりが強く、離れているエバリエとも繋がっている希少な存在として、特別に許された。

 八束はというと、この二人のボディガードとして、ヴァスクと強い繋がりとして、誓いを立て合う。

 二人して、嫌がってわいたのだが、天使の二人。

 ヴァスクはラファのために、八束はカリジナのためということで、仕方なく行われた。


「あのさ」

「なんですか?」

「なんで、俺の両側に並ぶの?」

「この方が両方守れると言ったのはあなたじゃなかったかしら?」


 数日たった後、登下校ともに一緒に帰るようになっていた。

 水鏡は穂紀の家族として戻っていった。

 穂紀と一緒に登下校するところに八束が入り、今の形になったのだが。


「そうだが、本当にするとは思わなかった」

「ふふ、二人が仲良くなって良かった」

「「なってない!」」



                                    つづく


 

読んでいただきありがとうございます。

そして、平成が終わる前に完結させることが出来ました!

初めての完結ってことで、どう締めたものかと考えたら、最後につづくをつけたくなってしまいました^^;

また、書くとは思いますが、「守護精霊につき!」完結であります!


投稿遅い作品でありましたが、ずっと読んでくださった方、ありがとうございます!

次の新作も乞うご期待!

これの続編もあるかもね♪

リメイクもあるかもね♪


それでは、次は令和でお会いしましょう♪

ではでは~(。・ω・)ノ

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