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守護精霊につき!  作者: 松代 彩瓦
仲間になるには
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帰るまでが遊園地!

「ただいま、ラファ!」


「おかえり~、ほのり~♪」


 遊園地から教会に帰って来るや否や、穂紀とラファは抱き合った。

 たった半日程度で大げさではあるが、いつも一緒だった二人にしてみれば、長い間会っていない感覚なのだろう。


「皆さん、おかえりなさい」


 穂紀とラファの声が聞こえたのか、奥の部屋からティナがでてきて、五人が無事なのを見て、いつもは言わない事を自然に出てしまった言葉に少し照れてしまっていた。


「ここは家じゃないんだから、ただいまなんて言わないわよ」


 そう冷たく返す夏実だが、内心まんざらでもないようにティナの横を通って、教台にいるリョウをすくいあげる。

 すくいあげられたリョウは「おかえり」というようにライターの火程度を口から吐いた。

 尻尾も一振りしてかわいらしいものである。

 

「夏実さんは冷たいですね」


「ティナ、ただいま♪」


「あ! おかえりなさい♪」


 冷たくあしらわれて少ししょげていたが、友理乃からかわいらしく言われて、すぐに気持ちは元通り。

 それを見て、「子供みたいに素直でかわいい!」と友理乃は心の中で思っていた。

 

「わたしに「ただいま」は?」


 フェリアはすばやく飛べる事もあり、友理乃が入って来るや否や肩に座っていた。

 だが、まさかのお預けをされ、挙句、ティナに先を越されて、しびれを切らして聞いたのだ。


「ふふ、ただいま、フェリア♪」


「おかえり! ゆりの!!」


 少し怒ったように返すフェリアだったが、行動はかわいらしく、肩に立ってほっぺにキスをするのである。

 「やっぱり、フェリアが一番かわいい! うちの守護精霊が一番可愛い!」と友理乃はまたしも心の中で思った。


「ただいま、守護精霊たちのこと見てくれてありがとう」


「いえいえ、私は何もしてませんよ」


「おかえりなさいませ。こちらは何も無く、皆が思い思いに過ごしておりました」


 ティナの横に飛んできたグライフは、尋斗と別れる前に言われていた通り、守護精霊たちが見える場所でのんびりと過ごしていた。


「ただいま、グライフ。こっちは何も起きなかったみたいでよかった」


「え? こっちはって言う事はもしかして?」


「そのもしかして、ですよ」


 と尋斗が話題振りをして、さっそく四人のリーダーで事情を一番知っている八束を見たのだが、


「…おい、なんでお前はそんなにくたびれてんだよ?」


 ジャージをさらにけだるげに着ている八束は、たとえるなら、仕事に疲れたサラリーマンのような顔をしていた。

 「それが…」と八束は少し言い淀みはしたが、今日の事を話し始めた。

 エバリエの妹であるカリジナと出くわして、あの奇妙奇天烈ボールを使ったはいいが、戦わずにただ遊んで、仲良くなったこと。

 八束の私情ではあるが、帰りはあのボールの事をみんなに言ってなかったことを夏実に責められ、怒られたことを話し、こんなにもグロッキーなのだということ。


「あぁ、オツカレサマだったな」


「おい、そこ! ねぎらいの気持ちがこもってないぞ!!」


「後者は放っておくとして、前者においては皆さん、無事で何よりです」


「あ、やっぱり後者はどうでもいいよな…」


 最後まで話した割に合わない反応をされて、さらに自分が疲れている事を自覚した八束である。


「あ!」


 そんなジャージ男の話を聞き流して、ラファと戯れていた穂紀はある事を思い出した。

 それはもう、遊びに行ったことの中で一番の収穫と言って良いほどの事を。


「どうかしました?」


「もしかしてなんだけど…、あの子達、悪魔達の宿り主と知り合いかも? しれない!!」


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