表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守護精霊につき!  作者: 松代 彩瓦
件のあの子。
26/55

下校からの寄り道

「えーと、言葉が悪いけど、清水くんのせいでみんなは巻き込まれて、守護精霊を身につけたの?」


昼休みに軽く自己紹介も兼ねて、昼食を共にした四人は放課後に穂紀を連れて、教会に連れていく事にした。

目的はもちろん、指令を達成した事を報告するためである。

そんな三人の話を聞いていた穂紀は自然に「指令ってなに?」という話になり、今に至る。


「そうよ! アイツのせいで訳のわからないモノを身につけさせられて、おまけに、ボランティアをするはめになったわ」


「一番初めの指令は、公園のゴミ拾いだったかな?」


「はは、懐かしいね。最初はなんだかんだ反抗したけど、存在が消えるって言われて、しかも、軽く体験させられた時は怖くて怖くて仕方なかったよ……」


「えっ、存在が消えるって、亡くなるって事?」


「それに近い感じかな…。あっ、着いたよ。」


三人にとっては、遊び場であり、初めての指令で指定された場所である公園。

穂紀にとっては、初めての場所…、何かが始める場所と言ってもいいかもしれない。


「大きな自然公園だね。ここに教会があるの?」


「奥の方にね」


「じゃあ、行こっか!」


そう言いながら、夏実は穂紀の手を掴んで、駆け出す。

そんな夏実に引っ張られ駆け出す穂紀は、焦りながらも、楽しそうに夏実についていこうとするが……


「あ! にゃっふん」

「わぁ、いたぁ」


穂紀が足をもつれさせて、こけてしまい、夏実はそれに引っ張られて、尻餅をついた。

穂紀は仰向けでこけたが、そこまでスカートが舞い上がらなかったので、スカートの中を尋斗に見られる事はなかった。


「大丈夫かい?」

「大丈夫?」


そんな二人に尋斗と友理乃が駆け寄って、穂紀に尋斗が手を貸して、夏実は自分で立ち上がって、スカートの土を払う。

穂紀は足に土がついていただけで、ケガもなく、軽く払って、「大丈夫!」と三人に元気に言う。

そんな四人のやりとりは、これはこれで青春とも言えるが、四人は知らずに自然公園の奥に進んで行く。



もう一人、ここに居るはずの青年はまだ……、


[おい、まだ、治らないのか?]


インフルエンザと闘っていたのである。


「無茶、言うなよ。少しマシになったけど、インフルエンザって言うのは、完治するのに、一週間位は、かかるんだよ」


[おいおい、それって指令の方は大丈夫なのかよ]


「……、大丈夫だろ、そこまで、あのシスターも頭は固く、ないだろうし」


[だと、いいんだがなァ……]


ヴァスクは勉強机の上でうんざりそうに、心の中で[あのシスターは……]と思うが、床に伏せっている清水八束には、言わずに窓の外を眺めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ