放課後…!
そして、放課後、穂紀はうわの空で校門の近くで突っ立っていた。
やはり、あの戦闘は穂紀には衝撃が強く残り―――
「お! ちゃんと居てくれたわねっ」
と先の戦闘で一番に活躍していた夏実が声をかけ、軽く肩に手を乗せた。
「?」
「斎条さん。ちゃんと待っててくれたんだね……?」
「大丈夫? 具合でも悪い?」
―――そう三人が声をかけても反応しない程に…穂紀は、心ここにあらず、を体現していたのである。
夏実が「おーい」と言いながら、穂紀の体を揺さぶると、「ふえっ」と声をあげ、横に立っていた夏実の顔をゆっくり見る。
夏実は軽い調子で「よっ」ともう片方の手を挙げて言う。
それに軽く頷いた穂紀は他の二人、尋斗と友里乃に顔を向ける。
「「?」」
二人とも穂紀の反応を心配そうに見ていると、突然!
「え!? え!? ここはどこ!? 今はいつ!? あの出来事は夢!? それとも、幻ぃいい!!?」
二度体を跳ねさせ、顔を右に左に振って周りを見て、腕時計をつけていないのに見る仕草をし、自分の頭を両手で鷲掴み(わしづかみ)にして、最終的にはその場でしゃがみ込んだ。
その行動を一部始終見た三人は「驚いた」と顔を見合せて共感しあう。
その四人の周りも「なんだ?」と一見するも、すぐに帰路に戻る。
「あ、あの、斎条さ……ん?」
尋斗が声をかけると、どこからか穂紀の守護精霊であるネズミのラファが出てきて、直立で小さいながらも軽くお辞儀をしてから。
〔きゅうなことで、ほのりがこまってる、みたいです。 すこしじかんが、ほしい、みたい、です。 ほのりの、こころのこえ、つたえた、です〕
たどたどしいラファの言葉だったが、三人も納得して、四人ともそのまま帰路についた。




