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集合場所に
(なんか、後ろが騒がしいな...。)
と後ろを振り返ったのだが、誰もいなかったので、頭を軽く撫でる。
(気のせいだったのか?)
「ふっふ~ん! ん? どうかしたのか、兄貴」
「いや、なんでもない。集合場所の駅に行こうか!」
「もちろんだ~! 皆に会うの久々だしね」
上は淡い黄緑で少し厚みあるパーカーに、下はなぜかジーパン生地の短パンにストッキングの棗は、鼻歌交じりで歩いている。
守護精霊の話は抜きにして、あいつらは棗と面識がある...というか、友達として仲良くしてくれている。
その話は、俺の家や棗の前ではNGワード。
なので俺達の中での決定事項である。
(棗は、みんなに愛されている!)
『このシスコンがっ!』
(うっさい!)と心の中でヴァスクに言い返す。
通り道はほとんど住宅街からか、二人して遊びの話で盛り上がった。




