終わる世界
終わりのない物語
父の強く想われた願いによって
また繰り返される時間
姉の選ぶ3つの選択肢に
正解はない
あるとすれば
それは選ばないこと
しかし
時を進めるためには
選ばざるを得ない
そしてまた
予告された現実に還っていく
最後の一本を
守り続けなければならない
今の僕にはそれしか出来ない
かつて違う答えを口にした者
彼は言葉を奪われる罰をうけた
そう、誰にも明かせない
孤独に戦い続けなければならない。
未だ得られずにいる答えを求めて
何度この5年生を繰り返そうとも
最後の一本が抜け落ちた時
父の禿げたくない
という強い想いが
全ての住民を
この無限回廊の始まりへと
いざなって行く
父の髪が「抜ける」と時空から「抜け出せない」という矛盾が、その逆ベクトルの力が生む螺旋が、彼らの脱出を不可能極まりないものにしている。
これが私の「サザエ時空」に対する見解である。国民的アニメに評価を下すつもりはないが、彼らが繰り返す一年間、何度も紡ぐ52週の終わりと、コナン君が事件の真相をしっかり解決してくれる事を望み、駄文を綴じたいと思う。