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Knight's & Magic  作者: 天酒之瓢
第9章 大航空時代前夜編
129/224

#129 団長の決断


 オルヴェシウス砦の工房にて。

 幻晶甲冑シルエットギアを着込んだ鍛冶師たちが部品をもって走り回っている。その中で起重機クレーンが巨大な塊を持ち上げた。

 それは魔力転換炉エーテルリアクタ――幻晶騎士シルエットナイトの力の源、心臓たる部品である。


 騒々しい音を奏でながら起重機が鎖を伸ばす。運ばれた魔力転換炉が、あるべき位置へと収まった。

 吸排気機構が深呼吸し、おおあくびとともに炉が眠りから目を覚ます。


「動きましたー! 魔力伝導、始まります!」

「強化魔法の維持、できてまーす。主転換炉への影響なーし」


 沈黙の中にあった筐体が目を開く。眼球水晶が捉えた景色が幻像投影機ホロモニターに映し出された。


「いようし。寝ぼすけのイカルガめ、これでようやく本調子ってわけだ」


 親方ダーヴィドが機体を見上げ、顔をほころばせた。

 大型炉・皇之心臓ベヘモス・ハートを載せ替えて、銀鳳騎士団旗騎イカルガは完全な姿を取り戻す。


 世にある、あらゆる幻晶騎士からかけ離れた姿形を持った鬼面六臂の荒ぶる存在。騎士団長エルネスティ・エチェバルリアのためだけに作られた鎧である。


 デシレアをはじめとした国立機操開発研究工房の鍛冶師たちは、半ば伝説の中にある最強の欠陥品を、驚嘆のまなざしで見つめていた。


「これが銀鳳騎士団旗機かい。はぁ、噂以上の代物だね」

「かつて補助腕サブアームを世に生み出したのも、エチェバルリア団長です。だというのはわかりますが……六本腕など、どうやって動かしているのやら」

「あれが“師団級魔獣討伐の褒賞”の、皇之心臓……。我が国最大の魔力転換炉。アレがなければイカルガは、ガラクタ同然だとか」

「それで史上最高の欠陥品ってわけかい」


 皇之心臓の真実を知るものはごく一部である。エルが手ずから作り上げたという事実は一般には知られていない。銀鳳騎士団の中にいれば、いずれ知る機会はあるかもしれないが。


国機研ラボだって、最新技術の集まる我が国最高の機関さ。でも、こんな使い道の狭いものまでは来ないからね。それで好き勝手できるなんて羨ましい」


 彼女たちが感想を言い合っていると、確認を終えた親方がやってくる。


「おう、どうだイカルガは。まぁ確かに欠陥品ってのは否定しねぇ。だが同時に、こいつぁ俺たち鍛冶師隊の最高傑作でもある」

「嫌味だね。そんなに胸を張って言うなんて」


 見上げるデシレアの表情には、嘘偽りなく羨望の色合いがあった。

 鍛冶師たちは芸術家ではなく技術者だが、それでも作り上げたものへの愛着は確かに存在する。その中で自他共に認めるほどの“最高”を作り上げる機会に恵まれる者は、稀だ。


「うちの爺も元気すぎるけど、羨ましいよ。あの歳でまだまだ目指せるんだから」

「それじゃあデシレア、お前さんは何をしたいんだ」


 問われて、彼女は少しの間考えてからぽつりと呟いた。


「……あたしの限界に、挑んでみたいかな」



 鍛冶師たちとは少し離れて、エルとアディは整備台に腰掛けたイカルガを眺めていた。


「うんうん。やっぱりこっちのほうがいいよね。イカルガはエル君の相棒だし」


 アディはイカルガの隣に並べられた筐体を見上げる。

 カササギと呼ばれているその機体は、十分に駆動させるために皇之心臓の力を必要とする。そのためイカルガは制約のある状態で運用されてきたのである。


「ああでも、カササギはカササギでどうにかしたいですね」


 アディはふわふわと揺れているエルの頬をつつく。エルにとってイカルガは唯一無二の相棒である、しかしボキューズ大森海での戦いを経てカササギに愛着がないわけでもなかった。


「イカルガだって。穢れの獣(クレトヴァスティア)との戦いで一度は墜ちた身。このままとはいきませんし」

「でも、穢れの獣は魔獣の中でもすごく特別な感じじゃない?」


 穢れの獣は金属を腐食させる溶解性の体液を放つ、幻晶騎士の天敵のような存在であった。同時に、その能力は特殊すぎるものである。


「確かに、闇雲にあれと戦うことだけを考えてもイカルガのためにはならないでしょう」

「“嵐の衣(ストームコート)”が使えれば、それでいいしねー」

「嵐の衣は個別に魔導兵装シルエットアームズとしてまとめてしまったほうがいいでしょうね」


 エルは本来の状態となったイカルガを、そして抜け殻となったカササギを見比べる。


「どうするのが最も良い形でしょうか。二機とも教えてくれませんから、考えてあげないとですね」


 言いつつ、エルは楽しそうに微笑んでいたのであった。




 森を巨人の集団が進む。

 幻晶騎士にしては不揃いな鎧を纏い、個性豊かな歩き方をしている集団。それらはフレメヴィーラ王国にやってきた巨人族アストラガリであった。


「獣があるは、我らの森と変わらぬ。しかし小人族ヒューマンの集落は実に数多い」

「道を固め幻獣を備える。多少の獣には後れをとらぬということか」


 彼らが話していると、幻晶騎士の一団が追いついてくる。その中でも非常に目立つ銀色の機体が話しかけてきた。


「お前たち巨人の住む森も、魔獣は多いのか」

「こちらよりもな。我らの糧でもある」

「なるほどなぁ。確かに巨人の食い扶持を支えるには、決闘級以上の大きさも必要だな」


 先王アンブロシウスの操る銀虎ジルバティーガである。


 先日の一件以来、巨人たちが出歩くときにはしばしば先王が顔を出すようになっていた。つきあう団員たちは、隠居の身で自由があるとはいえちょっと自由すぎるのでは、などと思っていたりしたが、さすがに口に出す者はいない。

 何よりも狩りの合間に巨人と談笑をしたりと、割合に馴染んでいるようだった。


 今もまたごく自然に雑談に興じていたところで、そっと白い幻晶騎士が隣に並んだ。


「先王陛下。巨人の案内は我々の役目。どうかお任せください」

「む。エドガーよ、巨人はなかなか話せる相手だ。そのように気を回さなくとも良いぞ」


 銀虎の幻像投影機の中、白の騎士アルディラッドカンバーが首を横に振った。


「いいえ陛下。これは陛下“が”危険なことをなさらないようにするためです」

「わしをなんだと思っておるか……」

「既に一回、巨人相手に戦いを挑んだと、団長より聞き及んでおります。どうかご自重のほどを」

「ぬぅ。エルネスティめ、手回しが良いではないか」


 形勢不利とみたアンブロシウスは咳払いを挟んで話題を変える。


「見よ、エドガーよ。巨人族アストラガリとは巨大であり、荒々しい者たちだ。また知恵ある者でもあるが、我ら小さな者から見れば、どうしても決闘級魔獣に近しく思える」


 今、フレメヴィーラ王国にやってきているものは各氏族の代表格であり、ごく少数の精鋭だ。ボキューズ大森海の奥には数多くの巨人が暮らしている。


「それらと相対するは生中な事ではあるまい。大事なのは識ることだ。その性質を見極めるには、話してみるのが一番よ」

「しかし彼らの文化では、話す前に戦うような……“問い”というものがあります」

「それよ。やはり荒々しい部分はある。巨人とは戦いの中にある種族なのであろう」


 こうして度々狩りに出向くのは食糧の問題もあれど、根本的なところで戦いを好んでいるからである。巨人たちは自らの手で獲物を得ることを尊ぶ。


「我が国に騎士は数多くいれど、あれと戦いうる者はどれほどいようか。お前たちに近衛あたりか。……あれらを認め生きてゆくのであれば、逆に我らも認めさせねばならぬ」


 それにはエドガーも頷いていた。銀鳳騎士団が巨人同士の戦いに介入したのも、同様の理由からである。


「然るに、騎士たちを導く者として、まずわしが巨人の力を正しく識っておかねばならぬのだ」

「なりません。どうかお控えください」

「揺るがぬな……これはクヌートより難敵やもしれん」


 先王の笑い声とエドガーの溜め息を引き連れて、銀と白、二機の幻晶騎士は森を歩いて行くのであった。




 森に狩りに向かった巨人がいる一方、別行動をとる者もいる。


「……これが、師匠マギステルたちの暮らす“街”というものなのか」


 擬装用の鎧を身に纏った小魔導師パールヴァ・マーガは今、ライヒアラ学園街にいた。

 もちろん一人ではない。その肩には、ちょこんと座ったアディの姿もある。


「ごめんね小魔導師パールちゃん。いくらあなたでも街中で自由にさせるわけにはいかなくて。幻晶騎士のふりをしてもらわないといけないし」

師匠マギステルアディよ、問題はない。我はまず、この眼に収めたいのだ」


 そのまま街の門をくぐる。手続きなどは全て、アディが済ましていた。


「じゃあ小魔導師ちゃん。私の街を案内するね! まずこのあたりは商店の多いところでね……」


 小魔導師は、ゆっくりとした調子で街中へと歩みを進める。

 街の大通りは幻晶騎士が歩くために空けられている。巨人としては小柄な小魔導師が歩くのに、何の問題もなかった。


 あまり変な動きをしないよう言い含められている彼女は、努めて姿勢を正しながら歩いている。

 彼女の足下では荷物を載せた馬車が進み、街の住人たちが行き来していた。視界に何かが入るたびに興味を惹かれてあちこちを見回しそうになるのを、頑張って視線を巡らすだけに止める。


「おや。なんか小さな幻晶騎士だね。新型かい?」

「ええ! 試験中なんです」


 そうして歩いていると、彼女たちはあちこちから声をかけられていた。

 高名な銀鳳騎士団の一員であり、この街の住人でもあるアディはなかなかに有名人だ。それが幻晶騎士とも幻晶甲冑とも違う何かとともに歩いているとなれば、嫌でも目立つ。


「あなたがたなら大丈夫だと思いますが、周囲には気をつけて」

「はい、わかっています。街に迷惑はかけませんからー」


 声がかかるたび、アディは愛想良く返事をしていた。

 そうして立ち止まっている間、小魔導師は兜の下で四つの瞳を巡らせる。狭い隙間の向こうに広がる街並みをつぶさに観察するのだ。


「小人族は、一人一人は我らよりはるかに小さく弱い。……師匠たちのようなものは珍しき目だ。だから群れる。石を積み上げ集落を守る。幻獣を作り操る……」


 かつて小鬼族ゴブリンと名乗っていた者たちは、弱く興味をひかれなかった。だがそれは数が少なかったせいもあるのではないか。

 “国”を作るほどに集まった小人族は、これほどまでに強大なのだ。


「小鬼族を隣に見たルーベル氏族は、百都を作り上げた。やはりその力、侮れないもの」


 ゆっくりと街を進んでいた二人はやがて、ライヒアラ騎操士学園へと辿り着いていた。

 そのまま幻晶騎士用の整備場へと進み、空いている一角へと腰掛ける。事前に鍛冶師たちにも言い含めてあり、周囲からは人払いがされていた。

 特にこの街において、銀鳳騎士団の名は非常に強力である。


「お疲れ様、小魔導師ちゃん。ここなら自由にしても大丈夫だから!」

「動かぬというのもなかなか苦労するものだ……」


 兜を脱いだ小魔導師が息をついた。慣れない鎧を身につけているだけでも疲れるものだ。さらに幻晶騎士のふりまでする苦労はいかばかりか。


「皆と一緒に狩りに行かなくても良かったの?」

「もっと多くを見て、もっと多くを知れと百眼アルゴスは仰せだ。我にとっても興味深いものがいっぱいある。瞳閉じる間もない」


 小魔導師は上二つの瞳を閉じ、残りでアディを見つめる。以前にかつて小鬼族であった者たちの村を見たことはあった。それが発展してゆく有様も。しかしライヒアラ学園街とは比べ物にならないほど小規模なものだった。


 ライヒアラ騎操士学園を擁するこの街は、フレメヴィーラ王国でも一、二を争う大都市である。小魔導師が興味を惹かれるのも無理はない。


「ここは、なんなのだ? 小人族でも巨人族でも、住まうのにこれほど大きな建物は必要ないだろう」

「ライヒアラ騎操士学園っていって……ええと、小魔導師ちゃんに学校って説明するの難しいかも。つまり学びの場、かな」


 氏族単位で暮らす巨人族は学校という施設を持たない。氏族全体で技術を伝えてゆくからだ。強引な解釈をすれば、氏族そのものが学校の役割を果たしていると見ることはできる。

 小魔導師はなんとかそういう理解をしたようだった。


「ふうむ。こういう場所で幻獣の扱いを学ぶと」

「そうよ! もともと銀鳳騎士団の皆もここの生徒だったしね」

「……幼き目が集まって、新たに氏族を作るのか?」


 とはいえやはり、巨人族の文化の中では解釈が難しいようだった。


「あはは。でもここは私たちの生まれ育った街だから! 小魔導師ちゃんにももっと案内できるといいんだけど」

「他には、何があるのだ?」

「そうねー。私の家とか、エル君の家とか! さすがに小魔導師ちゃんは入れないけど……」

「師匠アディは、師匠エルと夫婦なのだろう。共に暮らしているのではないのか」


 小魔導師が問いかけた瞬間、アディが笑顔のまま静止した。

 べったりとはりついたような笑みのまま、ぎこちない動きで振り返る。


「うん……うん。もちろんその通りよ。ほぼそんな感じだしほぼ」

「どうしたのだ、師匠アディ。すごい……顔だ。奇妙なものを見たか?」

「大丈夫なんでもないしほぼその通りだし」


 小魔導師は首をかしげる。妙に虚ろな笑いを漏らしたまま、アディが帰ってこない。


「もしや、我は何か間違ったのだろうか……」


 彼女のせいではないとはいえ。アディが正気に戻るまで、少しばかり時間がかかったのだった。



 その日の夜、エルが自宅に戻ると。


「お話があります、エル君」

「アディ? 小魔導師を案内していたのでは」


 なぜかエルの自室でアディが待っていた。部屋にいること自体はよくあることだが、どこか雰囲気が違うことを訝しむ。


「それはちゃんと案内して回ったから大丈夫。それよりも大事なことがあるの」


 部屋に入ったエルを真っ先に抱きしめる。いつも通りのこととはいえ苦笑が浮かぶ。


「別に抱きしめなくても話はできますよ」

「しっかりと捕まえておかないと、逃げちゃうかもしれないし」

「……いったいどのような話をするつもりなのですか」


 さしものエルも引き気味である。こっそりと腕の中から逃れようとしたところで気付いた、抱きしめる腕は強力でビクともしない。アディも騎操士ナイトランナーであり身体を鍛えているのだろうが、それでも不自然なほど強力だ。


「これはもしや、“身体強化フィジカルブースト”の魔法まで……」


 完全に脱出不可能であった。顔を上げてみれば笑顔を浮かべているのが少し怖い。


「ねぇエル君、森での話の続きをしようと思うの。いいでしょう?」


 声音までも楽しそうなわりに、目だけがやたらと笑っていない。いったい何があったというのか、今日の本気具合は普段とは一味違った。


「カエルレウス氏族の集落で、エル君いったものね……私のこと妻だって」


 即座にエルは、逃げられないことを悟った。色々な意味で。深々と吐息を漏らし、アディを抱きしめ返す。


「確かに……。でも、それは」

「そろそろお母さんとか、ティナおばさんとかに伝えてもいいんじゃない? ね?」

「わー。これはもう止まりませんね」


 エルをガッシリと捕まえながら、アディはとてもとても楽しそうである。


 彼はしばらく彼女を見つめ考えていた。きっかけとして何かがあったのだろう、しかし言葉として出てくるのはそれだけではあるまい。

 抱きしめられながらではあるが、何とか姿勢を正した。


「アディ。あの時は、巨人たちとの面倒を避けるためのふりをしました」

「うん……わかってる。でも、本当にしちゃえばいい。……ダメ?」


 触れ合うほどの近くで、アディはエルの蒼い瞳を見つめる。ふと、そこに映る自分の顔がずいぶんと自信なさげであることに気が付いた。


「僕と……一緒にいる。だけど僕は。これからも幻晶騎士のことばかり考えて、作って、乗って動かして。また危ない場所にも向かうと思います」

「それもわかってる。エル君はそのまま、ずっと走ってていいよ。それが一番エル君らしいし、私も好き」


 止めても無駄そうだし、と小さく付け加える。


「アディは、どうして僕がいいのでしょう」

「だってこんなに可愛らしくて! 格好いい男の子は他にはいないし!」

「えーと」

「それに魔法とか一杯教えてくれたし。エル君がいなかったら今ごろどうしてたかな。学園に……は居ただろうけど、騎士にはなってなかったかも」


 今でこそ実家であるセラーティ侯爵家ともそれなりの関係を築けている。だが彼女がただの町娘のままであったならば、弱い騎士のままだったならば。道がどこにつながっていたかは、誰にもわからないことだ。


「エル君に助けてもらったから。次は私が助けてあげる! 私は銀鳳騎士団団長補佐だものね。あと他の人には渡すのは嫌」


 エルをしっかりと抱きしめなおす。そのまま腕の中で少し考えていたエルだったが、やがて顔を上げた。


「アディ」

「うん」

「これからも、一緒にいてくれますか?」

「うんもう、絶対に! 嫌だって言ってもついていくから!」

「わかりましたアディ。だったら……」

「え、エル君!?」


 アディは顔を期待に輝かせ、エルを見つめて。それも、次の台詞で斜めに傾いた。


「もう少しだけ待ってください。準備をします」

「えーるー君! ここまで来て、いったいどんな準備が必要なのよー!?」

「秘密です。せっかくだからアディを驚かせてあげます」


 エルは妙に楽しそうである。アディは知っている、これは何をやるかを完全に決めてしまった顔だ。そうして決めたことを、エルネスティという人物はあらゆる障害を蹴飛ばして、絶対に実行するのである。

 アディはとうとう、長いため息を漏らしたのだった。


「……わかったよ、エル君は約束を守るしね! 待ってるから」

「はい。長くならないようにしますね」


 それからエルはすっと背伸びをして、唇を重ねた。アディは喜ぶべきかムスッとして見せるべきか迷って、ひとまずエルを撫でまくったのであった。


 その翌日より、エルは猛然と動き出す。当然、そこには銀鳳騎士団が巻き込まれてゆくのである――。


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[良い点] 氏族連合の幼き目を集め、学びを与えるのです。 たまに喧嘩とかします。
[一言] その頃の騎士団『ヒッ!?』
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