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【32】 4日目、第1レースの結果

客A「フライングかよ」

客B「まぁいいさ。4号艇絡みの券はそのまま返還されるんだから」

客A「そうだな」


フライングを切った4号艇は第1ターンマークからそのままピットへと離脱し、レースは残り5艇の争いとなった。


先頭は1号艇、2番手は2号艇。男子勢が上位グループを形成する。


3番手に3号艇の大先輩女子レーサー、4番手に一期上の女子レーサー、そして5番手の最下位に爽香。女子3名が第2集団をつくる格好となった。


爽香と一期上の八巻恵夢との差は、わずか。しかし、追いつきそうで見えても、その距離はなかなか縮まらない。


爽香(たった一期上なだけなのに、走りっぷりが全然違う……。たった1年でこんなにうまくなれるの? 養成所での訓練生同士のレースとは比べものにならないわ。当たり前よね……成績が悪いと引退勧告されてしまうプロの世界なんだから)


結局そのままの順位でゴールし、大先輩女子レーサーが3着、一期上の八巻が4着。爽香は5着(最下位)に終わった。


爽香(私以外の5艇のターン、養成所の模擬レースとは次元が違いすぎる……!)


爽香(この圧倒的な速さで、みんな『B級』なの……? じゃあ、A級って一体……)


プロの壁の分厚さに、爽香はただ愕然とするしかなかった。

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