5.結果のその後
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俺が扉から出ると、待ちきれなさそうな表情をしていたクラスメイトがすぐに部屋へ飛び込んでいった。もともとクラスで目立つ存在でもないため、俺のことはクラスのほとんどが興味なし。
それよりも、スマホが機能しないことを嘆いていた。俺は人目を避けるように移動し、柱の陰に座る。
「何だったんだ、あれ...」
先ほどの部屋の中での出来事。俺は流されるままに受け取った水晶を見つめる。透き通っていて、光り輝いていたとは思えないほど、どす黒く渦巻いていた。
「武器ももらえなかったしな、くそ...」
俺が嘆いていると、隣にドカッと座ってきたやつがいた。
「どうしたお前、浮かない顔して。」
「功...」
功は俺の手元を覗き込む。
「なんだそりゃ、それがお前の武器かよ?職業は占い師ってとこか?ガラス玉で殴るんかね。」
「さあな、職業も武器も、俺にはさっぱりだ。」
「まあ、そう気を落とすなって。何とかなるさ。」
「そういうお前は...ああ、まだ順番待ちか。」
「上の名前が物部なんでな、もじゃだいぶ後...って思ってたが」
功はスクッと立ち上がる。
「どうも次みたいだ、行ってくる。」
「変な武器がもらえることを祈ってるぞ~」
「ぬかせ」
そういって去っていく友。その後、強そうな機械式の弓を携えて出てきたそいつに、俺は中指を立てるのだった。
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「全員に武器と職業がいきわたったようですね。では、各自部屋をご用意してますので、兵の案内に従ってください。もろもろの説明は明日の午後に行いますので、それまでは自由にしていてください。」
部屋から出てくるなりそういうオリーナ先生に、俺は異議を唱えたかったが、一応黙っていることにした。本当に夜にもらえるんだろうな。
その後案内された部屋は、ベッドとトイレ、荷物置きがあるだけの簡素なつくり。窓には鉄格子がついており、さながら牢獄のような居心地だった。ベッドの上には袋が置かれ、中にはコインのようなものが入っていた。同封されていた説明を見るに、銅貨らしい。
銅貨→銀貨→金貨の順で価値が上がり、銅貨と銀貨はそれぞれ100枚で1つ上の1枚と同じ価値になるとか。つまり、金貨は銅貨10000枚の価値。袋には、銅貨50枚が入っていた。その後行った国内の食堂のようなところで、お肉とパンがセットで銅貨5枚で売られていたところを見るに、銅貨1枚は大体100円くらいの価値なのかな。
で、その日の夜。こっそり部屋を抜け出し、また水晶があった部屋の前に来ていた。意を決し、扉を3回ノックする。
『...合言葉は?』
くぐもった低い声で、そういわれる。俺はあんなキザっぽいセリフをいわにゃならんのかと頭を抱えつつ、その指示に従った。
「...ごきげんようお姫様、あなたを救いに来ました」
棒読みだったが、別に読み方までは指定されてなかったのでいいだろう。少し間が開いて、何やらため息のようなものが聞こえたかと思うと、ガチャリと扉の鍵が開いた。なんでため息つかれたんだ?まあいっか。
俺はつばを飲み込んで、部屋の中へと入るのだった。
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