ビッグバンの遺伝子(ビッグバンの遺伝子)
ビッグバンという言葉は多くの人が知っていると思います。この世界の始まりの爆発。その前に宇宙はなく、そこから全ての宇宙が始まっているとする100年ぐらい前に出てきた仮説です。
ビッグバンの最初の姿はわからないけれども、その後の宇宙についてはある程度わかっています。今を生きる私が見ている世界はビッグバンから生まれた世界です。
宇宙誕生の時から地球があったわけではなくビッグバンからいろいろあって今に繋がっている。改めてこれを意識するなら、宇宙の全てはビッグバンから受け継いだ世界であることが理解できるはずです。私の生きるこの世界の全てはビッグバンの遺伝子を受け継いだ世界だとする考えがこのシリーズのタイトルになりました。
では、私の中にビッグバンの遺伝子があるのかと言うと、なかなか難しい。
遺伝子と言う言葉自体が生物の持つ遺伝情報を運ぶ遺伝子を指しているので、地球が出来る前に生物的な遺伝子があるはずもなく、生物的な遺伝子は生物の誕生以降の新しい形の遺伝子でしかない。
では、ビッグバンの遺伝子とはどんなものか。
私がこのビッグバン以降の性質で注目するのは宇宙の膨張です。今も宇宙は膨張を続けています。膨張しなければ今の宇宙はなく膨張することで星も生まれ、私もその長い歴史の中から生まれました。ビッグバンの遺伝子が膨張する宇宙を形作ったように、形態に関係なく遺伝子は時間的空間的により広い範囲を目指す性質があるのではないかと考えています。
生物の遺伝子も単に物理的な遺伝子を次世代に伝えるだけでなく、多様な形態に変化しながら地球の隅々まで広がっています。人間は地球上のあらゆるところに広がり、今は宇宙空間にまで広がろうとしています。これはビッグバンの遺伝子を受け継ぐ宇宙そのものの遺伝子が生物にも備わっているからではないでしょうか。
ビッグバンから138億年後の今に到達した人間。ビッグバンの遺伝子を意識するなら、人間が向かうべき未来まで見えてきます。
一方で、現状の世界は遺伝子の求める未来に向かっていないように見えます。それは共通の遺伝子を持つ者にとっての不幸です。
では、何をすればいいのか。
ビッグバンの遺伝子を意識するだけでも世界が変わるのではないかと考えています。
シリーズで同じような内容になってしまうことはご容赦を