「愛のコンチェルト」主人公の告白の詩
鏡に嫉妬した、
あの輝いている瞳を
じっと
見つめることができるから。
箸に嫉妬した、
あの柔らかいの唇を
いたずらに
いじることができるから。
枕に嫉妬した、
あのマシュマロのようの頬を
心地よく
触れることができるから。
ハンカチに嫉妬した
あの暖かい涙を
優しく
拭うことができるから。
風に嫉妬した
あの楚々とした姿を
大胆に
抱擁することができるから。
神に願った
身を投げ捨てても
一瞬でもいいから
あなたの
あなたの周りのものに
なりたかった。