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* しいたけ短編集 *  作者: しいたけ
女騎士『んほぉぉぉぉ!!!!』シリーズ
2/17

その女騎士 オッサンにつき

2019.9.14


「俺は女騎士だ。丁重に陵辱せよ」



  ―――ギィィ……バタン



 女騎士を縛り付けた檻から出た五人のオーク達は、それぞれの顔色を覗った。


「あれオッサンじゃね?(`Д´)」

「でも『女騎士』と名乗ってるぞ?( ´∀`)」

「……(´・ω・`)」

「騎士勲章まで持っていたぞ?(´_ゝ`)」

「何処かで野垂れ死んだ女騎士の物に違いないだろ……(^_^;)」



  ―――ギィィ……


 もう一度檻を覗きその女騎士?に問い掛けた。


「おい! お前は女騎士なのか!?(`Д´)」

「……そうだ。それより陵辱はまだか?」


「所属を言え( ´∀`)」

「女騎士隊第六部隊所属【カマーノ・ソッチノケ・ニチョーメ】だ」


「……(´・ω・`)」

「陵辱はまだか?」


「その股間のブツは何だ!お前男だろ!ふざけるな!(´_ゝ`)」

「私は女騎士だ!」


「騎士勲章以外に女騎士である証拠はあるか!?(^_^;)」

「んほぉぉぉぉ!!!!」





「「女騎士だ!!」」




 五人は一様に同じ反応を見せた。半年ぶりの女騎士。陵辱するはオークの誉れ…………な筈。


「……で、誰がやるんだ?(`Д´)」

「俺は遠慮する( ´∀`)」

「……(´・ω・`)」

「おれもパス(´_ゝ`)」

「今回は譲るよ(^_^;)」



「誰でも良い!早く陵辱してくれ!体が疼く!」



「じゃあ……俺がヽ(`Д´)」

「いや、俺がヽ( ´∀`)」

「……(´・ω・`)」

「俺が俺がヽ(´_ゝ`)」

「某がヽ(^_^;)」


 …………

 ………………



 ……ヽ(*`Д´)

 ……ヽ( ´∀`)

 ……ヽ(´_ゝ`)

 ……ヽ(^_^;)




 ……ヽ(´・ω・`)




「どうぞどうぞ♪」


 (*`Д´)

 ( ´∀`)

 (´_ゝ`)

  (^_^;)


 ……(´・ω・`)




 一人残された彼は仕方なく陵辱の準備に取り掛かった。


「お前が私を陵辱するのか」


 女騎士は何故か嬉しそうにその身を縛る鎖を鳴らした。


「……(´・ω・`)✂」


「……え?」


 明らかに錆び付き鈍い音をさせるハサミを持ちながら、女騎士に近付く。


 そしてその刃先は女騎士の大事な所へと向けられた……。


「お、おい!? まさか―――!!」


「女騎士にその様な物は……」



  不要だ(´・ω・`)




「ひぎぃぃぃぃ!!!!」






「―――と、言う訳で私はその日から女として生きることにしたわけ。私はやがて解放され、女騎士を辞めてこの店を始めたわ……もう10年も前の話よ」


「ハッハッハ! そりゃあ傑作だ!」


 ほろ酔いスナック『オークの巣』の薄暗い店内で、ママがグラスを混ぜる音が静かに聞こえサラリーマンの豪快な笑い声がそれを掻き消した。


「お隣さんもそう思うだろ!?」


 酔ったサラリーマンは隣に居たマスクにサングラスの不審な男に声を掛ける。


「……(´・ω・`)」


「ふふふ……♪」


 二人だけの間に、奇妙だが心地良い空気が流れていた…………

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