社にて・・・
「・・・・・」
「ただいま
今回も疲れたなー・・・」
「・・・・・」
「いいじゃん、そっちの方がいいよ、私にとって
私が残桜を使う時は、『最終手段』なの。今回はその一歩手前で事が済んだから
でも最終的に、あの巨木を葬れたんだから、残桜にもちゃんと出番はあったよ」
「・・・・・」
「私的には、暇なのは嫌だけど、仕事が山積みなのも嫌だからなぁー・・・
今度、簡単な妖怪退治とかは、巫女や宮司に任せようかしら」
「・・・・・」
「また『甘い!!』って怒られない?」
「・・・・・」
「怖いなぁー
でも※※※※※は、あの村長みたく、『職権乱用』なんてしない
だろうけど」
「・・・・・」
「・・・それってどうゆう事」
「・・・・・」
「いやいやいや、思ってないよ
ただあの村長の人でなし加減をみた後だと・・・ね」
「・・・・・」
「それはまた強引な理屈ね・・・
・・・でも、説得力はあるね。※※※※※だからかな?
今回は※※※※※の方でも、色々と手を下してくれたみたいだから。結局今回の仕事は、私のただの小
旅行だったのかも」
「・・・・・」
「まぁね、今年一発目の仕事にしては、結構楽だったよ。その後の仕事が若干怖いけど・・・」
「・・・・・」
「もちろんだよ
この仕事に『終わり』はないけど、※※※※※も一緒だし。なんだかんだ、私もこの世界が好きだし、
この仕事も好きだし
・・・それに、例え投げ出したとしても、私には何も残らない。この仕事あっての私だから、今もこう
して充実しているの」
「・・・・・
・・・・・」
「あぁ、あの娘の質問ね
別に、あの質問が飛んでくるのは珍しい事じゃないし、それとなりに誤魔化せばいいだけだよ。
・・・事実を語ったとしても、絶っ対に信じてもらえないだろうけどね」
「・・・・・」
「信じた後が問題だよ、この事実を知った者は、大概良い人生を送れない、大抵そうだよ
『嘘つき者』呼ばわりされるか、怪しげな連中に利用されるか、どちらにしても危険な目に遭ってしま
う
そして、私を知ろうとする人達は、皆揃って『優しい人』ばかり
・・・・・嫌になっちゃうな」
「・・・・・」
「こらこら、これは※※※※※が謝る問題じゃないし、私が余計な事を言わなければ事なき話
※※※※※には※※※※※の抱える問題があるように、私には私の抱える問題があるの
・・・どうしても苦しい時には、ちゃんと私の方から※※※※※に相談するからさ
・・・そんな顔をしないでよ」
「・・・・・」
「変わらないのは良い事だよ
あの村の様に、変わる時はあっという間なんだから
この大和も、『昔』と随分変わっちゃったし」
「・・・・・」
「ん?
んー・・・
ざっと・・・『百年前』くらい?」
「・・・・・!」